私たちのレッスンでもそうですが、インドアでの練習やレッスンでシミュレータを使うのもだいぶ一般的になってきました。
で、良くうける質問。
「シミュレータでどう練習すればスコアが良くなっていきますか?」
これ、良くうける質問です。方法論はいくつかありますが、今回は、シミュレータで練習するのにどういうことを注意したら良いかひとつ書いてみます。
まず整理したいのが、シミュレータと実際のゴルフコースでの違い。
コースにはたくさんの錯覚がある。
この記事でもちょろっと書いてますが、
そう、錯覚なんです。
例えば、
ティグラウンドだって、室内のシミュレータではフラットな場所にある事が多いですが、実際のティグラウンドは、みずはけの問題もあるのでフラットには作っていないです。お椀状に真ん中が窪んでいることはなくて、お椀をひっくり返した感じまで極端ではなくても、周りを低くしているところが多いですよね。そうすると、ティアップする場所も平坦とは限らず、ビミョーに傾斜がついていることもあるかもしれません。
例えば、
同じ100ヤードでも、奥にある林がグリーンの奥のエッジから遠いか近いかで、プレイヤーが感じる距離は変わってきたりします。
こういう要素が、コースでプレイヤーを惑わせたりするんですね。ゴルフに慣れてくると、設計者がプレイヤーを惑わすように作ったところに気がついたりしながらプレーをするのが楽しくもなってくるのですが。なかなかプレイ中にそこまで気がまわらないですよね。少しずつ、少しずつ、そういったところに気がつけるようになりたいものです。
でも、そういう錯覚って、コースに行かないとわかりません。でも練習するのは普段はシミュレータが多い。そういう場合にどういうことに気をつけるか。
コースでは、距離計を使って距離を計測する。
おすすめです。いまはGPSなどで自分のいる位置からグリーンもしくはピンの位置などの距離が分かるものがたくさんありますが、やはり距離計がおすすめです。
おすすめする理由はふたつ。
1.プレイ中になるべく距離感を磨く習慣をつけてもらいたいから。距離をはかるのは、ピンまでだけじゃなく、例えば『あの池の手前まで』とか、『あの下り坂の手前まで』とか、様々ですよね。
2.遠くが見えるので、先の様子がわかるから。距離だけでなく、これから打っていこうと思う地点の周辺がわかるからです。「あ、あんなところに見にくいバンカーがあった」なんてことも分かるとショットも安心ですよね。
以上ふたつが、計測器をおすすめする理由です。
で、今回の【錯覚】に関して。
錯覚に負けないようにするには、上述したひとつ目の理由【距離をはかって距離感を磨く習慣】が役立ちます。
普段コースでは、ヤーデージ杭やスプリンクラーに書いてある数字をみながらプレイする事が多いですが、ゴルフに慣れてくると、『ん?ここはなんだか短く見える』とか『長く見えるな』と感じることも出てきます。そんな時に、しっかり距離計で自分の目ではかる。これが大事。距離をはかるだけでなく、ピンの周りの傾斜なんかも見える場合もあれば、打っていく方向の参考になったりもします。
まずは自分の目でしっかりはかる。錯覚に負けないように自信を持って打つ。で、結果をみてまた練習の参考にする。
これを繰り返していくことで、まずは『距離感の錯覚』に慣れてきて、惑わされないようになっていきます。
で、話は最初に戻りますが、そういったことを踏まえた上で、シミュレータを活用して練習しましょう。
自分の距離をきちんと把握する。
シミュレータでは錯覚もないので、自分の打った距離が掛け値なく出るわけですよね。もちろん機械によって距離の違いも出ますが、何十ヤードも違って出るわけではないです。普段練習で使っているシミュレータで、だいたい平均何ヤードというのはチェック出来ますよね。それをしっかり自信が持てるまでチェック。
シミュレータでは自分の距離をチェック。
コースでは自分の目で距離をはかって自信を持って打つ。
ひとまずはこのふたつの繰り返し。
そして、距離感が構築されてくればくるほど、設計者が仕込んだ錯覚を起こさせるワナに気がつきやすくなります。その時、自分のはかった距離を自信を持って打てるようになる。そうなるとまたゴルフの楽しみが増えてきますね。上達すればするほど、楽しみ方も変わってきたりします。コレはゴルフに限ったことではないと思いますが。
わたしも、楽しみ方がもっと増えるように練習していきたいです。一緒に頑張りましょー!
ちなみにわたしが使っている距離計はnikonのコレです。興味があったらみてみてください。
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