狙った方向にクラブフェースを向ける、これは、ゴルフクラブの扱い方を覚える、ということ。ゴルフでは本当に大事な技術です。
記事の最後にも書いていますが、この感覚を早くに身につけられるとゴルフの楽しみが本当に増えると思います。
クラブの扱い方と合わせて、切り返しの感じをうまく習得していきましょう。
Contents
今回は、狙った方向にフェースを向けやすくするための『切り返し』について。クラブの扱い方をしっかり習得しましょう。
いわゆる【フェースコントロール】のしやすいグリップの持ち方に関してはコチラの記事もぜひ読んでみてくださいね。
この記事では、
- 【フェースの向きを感じる】
- 【フェースの向きをコントロールする】
のふたつに分けて書いてみたいと思います。
初心者の方は【感じる】こと、
慣れてきている中上級者の方は【コントロールする】
感覚を養うイメージがわいてもらえたら嬉しいですね。
ではまず、【フェースの向きを感じる】ことについて。
フェースの向きを感じられるようになるには、『何もしない』ことが大事
「フェースの向きを感じる」
よく言われることですが、なかなか感覚がつかみにくいですよね。
フェースの向きの感覚がつかみにくいと言う方に多いのが、
フェースの向きを自分で「感じようと何かをしすぎる」こと。
どういうことかというと、
例えば、手のひらに何か物を持って、その重さを感じようとした時に手のひらを上に上げようとしないですよね。チカラを抜いて重さを感じようとします。物の重さがわかりやすいように、なるべく自分では何もしないでジッとしている方が重さを感じやすいですよね。
ゴルフのスイングでいうと、【なるべくクラブの動きを自分で邪魔しすぎない】ことがポイントになります。
切り返す時には【感じられているように】しよう
では、スイングのどの部分で感じられると良いか。
この記事でも書きましたが、わたしたちが「○○をしよう!」と思って動作に反映されるまで0.2秒ほどかかります。
切り返してダウンスイングに入ったあと、0.2秒〜0.3秒ほどでインパクトを迎えるわたしたちの場合、切り返す時には感じられていないと、そのほんの一瞬あとの【フェースの向きを感じてコントロール】まではなかなか追いつかないわけですね。
切り返す直前や切り返しのタイミングで「あ、感じられてる」となってくると良いですね。
フェースの向きを感じる場所は、人差し指の付け根あたり

では、どのような状態だとうまく感じられるか。
切り返しのタイミングで、右手(左打ちの方は左手)の人差し指の付け根あたりにクラブが乗ってる感じがしていると、まずは【クラブの重さ】が感じやすいですね。
初心者の方は、まずは目安として、その【重さが感じられている時】にフェースの向きが右手の手のひらの向いている方向がおおよそ一致させられるようなグリップの仕方をまずは覚えておくと良いですね。自分のひとつの目安にしておくと良いです。
感じたまま、手元を動かす
さて、切り返し付近で感じられるようになったら、次はダウンスイングに入っていきます。
ここはなかなかキモなポイント。
人差し指の付け根にクラブが乗ったまま、手元をダウンスイングの方向に動かすと、
【クラブが指の付け根を押している】感覚がつかめてきます。これは、つかめるまで何回でも何十回でも何百回でも行います。ここだけは、なるべく早い時期に回数をこなして覚えましょう。これを回数を抑えて覚える秘策のようなものはないですね。何回でも繰り返す。だけ。
【指の付け根でクラブを押す】ではなく、【クラブが指の付け根を押している】感覚、ですこの感じが身についてくると、【フェースの向きが感じられて】【フェースの向きをコントロール】する技術の準備ができてきます。
ゴルフスイングの習得は、これの習得がほぼメインです。9割9分9厘、99.9パーセントはココ。ここの感じがつかめてはじめて【ゴルフスイングの基礎】が身についたと言えます。
この感覚をつかめると、どういうことが起きていくか、以下に書いていきます。
ちょっと余談ですが、、、
ここまで書いてきた話から少しだけ脱線する部分もありますが、わたしの考えていること。
わたしも含めてゴルフコーチの方々や、プロゴルファーの方々などがレッスンのコンテンツ(ブログや動画など)で技術のアドバイスをしていたりしますよね。
そういうコーチやプロゴルファーの方々と、そこから何かきっかけをつかもうとするいわゆる一般アマチュアの方々の、いちばん大きな違いは、上に書いた
【クラブの動きを感じてコントロールする感覚】があるかまだ身についてないか、
だとわたしは考えています。
ということは、その感覚がある人の話を、まだ身についてない方が聞いたり見たりしてもですね、これ、言い方が難しいですが、【コミュニケーションが成立】していないような状態が起こっているような気がずっとしてるんですね。
わたし自身のプレイヤーとしての経験でも、
そういう感覚がつかめてきたな〜と思い始めた頃からようやく、上手な方や自分のコーチが言ってくれていることがつかめてきた感じがあります。それまでは、【そんなこと言われてもできないよーーー!】ってずっと思ってたんです。【クラブの感じ方、動かし方】を自分なりにつかめるまでは。
コーチとしての経験でもそうです、
スイングプレーンがどうとか難しそうなことも、【クラブの感じ方や動かし方】のコツがつかめてくると、あとはそのプレイヤー自身の感覚でプレーンなんかも自分で作れていける方が本当に多いです。【感じ方や動かし方】を身につけたら、もうあとはゴルフスイングの基礎に関してはコーチの出番はほとんどないです。それを様々な応用が必要なプレーに向けてどう準備していくかの話題にどんどん移っていく。そうなると、コースでのプレーの上達のプランを現実的に作っていけるようになります。いろんな話ができるようになっていきます。
たくさんの良いスイング理論などが今は本やYouTubeなどで気軽に学べますが、この感覚をまずは身につけてから、好みの理論を学ぶようにしていくと、そのコーチの言わんとすることももっとわかり、吸収も早いと思います。
何が言いたかったかと言うと、
今回書いた、【クラブの動きを感じたりフェースの向きをコントロールできるようになる準備】の感じを、特にゴルフを始めたばかりの初心者の方はそうですが、何より先に覚えること。こうすると、普段レッスンなどを受けているコーチのおっしゃることも、より理解がしやすくなると思いますし、レッスンの成果も出ると思いますし、上達も見えてきてゴルフが楽しくなると思います。
わたしもゴルフコーチとして、【何をまず理解してもらえていたら、そのあとのレッスンがスムーズに運んでいくか】をいつも考えていますが、今回書いたポイントがまずは優先されることが多いなと、日々感じています。
長くなりましたが、まとめ
- クラブの動きを自分で邪魔しすぎない
- 人差し指の付け根あたりで感じる
- 習得したい感覚は、【指の付け根でクラブを押す】のではなく、【クラブが指の付け根を押している】感覚。
クラブの扱い方に通ずる今回のポイント。これを早めに習得して、ゴルフの楽しみ方が広がるようにしていきましょう!
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