こんにちは、室屋修一です。
- スコアの目標を決める
- 達成までに必要な流れを掴んでおく
- 期間を決める
この3つが出来たら次は、ステップごとに何ができるようになっていったら良いのかを確認しながら、練習の順番を決めてみましょう。
『OBやペナルティを減らして、ショットはそこそこにアプローチは早めにグリーンに乗せて、上手になるほどパットで気合い入れる』
この流れの中で、あなたが何を優先して練習すれば良いのかを決めていきます。
その前に、ひとつものすごく大事なお話を。
練習のステップを踏んでると、必ずあなたが思うことが出てきます。それは、
「練習することは、どんなタイミングで変わっていけば良いのか?」です。
実際のスコアは、コースの難易度でも変わります。コースレートとかスロープのような数値がその指標になるわけですね。プレーにはラッキーやアンラッキーのような運みたいなものもありますし。
そうすると例えば、100を切る実力はありそうだけどまだ実際に100を切ったことはない、ということが出てきます。こういったケースでは、タイミングを見計らって練習のステップを上げる必要が出てきます。すると、実力が上がっていきます。
ということは、実際に100を切ることよりも100を切れる実力を身につけることを目標にすることを大事にしながら、
「実力が上がってきたらさっさと練習のステップを一旦上げてみる」
ことが大事ということです。
では、そのタイミングをどう判断すれば良いのかのひとつの目安をお話することからスタートします。
ちなみに僕もレッスンなどで、『〇〇を切るのも時間の問題ですね。練習の内容を変えていっても良いかも。』と伝えることが多々あります。すると、数ラウンド後には目標のスコアでプレーしてきてもらえたりします。そんなに間違った目安ではないことが、僕のレッスンを受けてもらっている方々にも証明してもらえています。
目次
『〇〇を切る』と『〇〇を切れる実力』の違い
『OBやペナルティを減らして、ショットはそこそこにアプローチは早めにグリーンに乗せて、上手になるほどパットで気合い入れる』
これでも何となくイメージしてもらえると思いますが、上級者になるほどパットの影響が大きいです。どのくらいから影響が大きくなり始めるかというと、だいたい80台前半くらいから。それよりも先は、プレーの流れとか考え方やメンタルの問題も出てきたりするので判断するのにやや複雑になりますが、そこまではあなたも普段の練習で判断できるようになります。
ここでは、110切りから80台中盤くらいまでのことをお話します。
80台前半よりも良いスコアでプレーするゴルファーは全ゴルファーの5%といわれているので、95%のゴルファーに当てはまるお話ということになりますね。
『グリーンまでのゲーム』と『グリーン上のゲーム』を分ける
ここまでずらずら話してきましたが、大まかにいうとこれだけ。簡単ですよね。
でも、あなたも、パット数は気にしたことはあっても、パット以外の数字の合計を気にしたことは無かったんじゃないでしょうか?
僕もこれまでに聞いたことある方で言うと、スコアに関係なく100人に聞いてみて2,3人しか気にしていなかった感じです。
あなたももしこれまでに無かったら、今日から気にするようにしてください。
例えば90切りなら、【OB無しの54ショット】を目指してみよう
では、ここまで目安にしてきた、レッスンなどでのヒアリングを元にしたスコアで、
- 108
- 99
- 90
- 81
のグリーンまでのゲームの目安を表にしてみるとこうなります。
そして参考にこの表も。
ボギーオンとかパーオンとかって、よく言いますよね。
それを元に作ってみた表です。
すべてパーオンというのは、夢物語みたいな数字なので置いておくとして、上の『すべてダボオン』から4つ考えてみると、
- 108切り目標の人
- 99切り目標の人
- 90切り目標の人
- 81切り目標の人
にそれぞれ該当するかなと考えて良いと思います。
ん?上の表の108と99に対する68と61の方が、
下の表の72や63より少ないじゃん、やっぱりパターを減らす方が良いのでは?
と思ったかもしれません。
では、一番最初に見てもらったこの表を思い出してください。
108から81までは、OBやペナルティの数をTEE SHOTのところに入れてあるんですね。
そうすると、68回打って例えばOBが4回あると76。61回打ってOBが3回あると67。
それぞれ72や63を超えるんです。
打った数とスコアは必ずしもイコールにはならないですからね。
パットの数に関して特に100を切るくらいまでの話で言うと、パットの数が増えるのはパットの技術うんぬんよりも、単純にアプローチが遠くに乗ってしまってロングパットが多くなっていることの方が関係しています。
それらを合わせて考えてみると、パットよりOBやペナルティを減らす方が先決ですよね。となりませんか?
グリーン上から打ったパットで池ポチャやOBをしたことがあるという人は少ないと思うので。(僕はグリーンからOBを打ったことが人生で1回だけありますが。。。)
1番目の表と2番目の表でたまたま数が同じになっている部分があります。そう、90のところですね。
すべてボギーオンだと54打。1番目の表の目安でも54打(OBの数も入っていますから、1回OBだと実際はスコア56)
例えば90切りくらいが現実的に多くの人が目標にしていそうな数字ですし、あなたももしかしたらそうかもしれません。
もしそうなら、ひとまずはOBやペナルティの無い、グリーンまでの打数が54というのを、ひとつの目標にしてみてはどうかなと思います。
各ステップごとの『できること』の目安
それではお待たせしました。こういった流れを踏まえた上での、各ステップごとの『できること』の目安をお話します。
108切り(すべてダボ)の目安
ゴルフを初めてこのステップあたりまでは、大きなミスヒット(ダフリやトップやチョロなどの、うまくボールに当たらないミス)を減らすことが一番大事ですね。
一緒にプレーしている人に迷惑がかかっていないかとか、プレー以外のことに気を取られることもまだまだあるかもしれません。
そんな時期こそ、スイングの大まかな仕方に慣れていきながら、アプローチやバンカーにも慣れていくことが大事です。
108に近づいてくる頃には、OBが減っていたり、パットも2パットで終えられることがあったり、ゴルフのプレーの流れもスムーズになっていけると嬉しいですね!
これに加えて次のステップでは、
99切り(半分ダボ 半分ボギー)の目安
ゴルフをするほとんどの人の大きな壁、100切り。レッスンなどでも、ここを達成した人の笑顔がいつも印象的です。
ここでは数字のキリの関係上、99で説明します。
クラブのフェースにしっかりと当たる回数も増えてきて、ボールが飛ぶ楽しさも感じられるようになってきます。
周りの人に気を使うこともほぼなくなってきて、純粋にゴルフを楽しめるのもこの辺りからですよね!
フェースに当たる回数も増えて大きなミスヒットが減ってくると、次はドライバー以外で左右に飛んだり曲がったりでOBが出ることも出てきます。
「真っ直ぐ行ってりゃめちゃナイスなのに」みたいな感じですね。
ダフリやトップのような、上下の打点のミスが減ると、今度は左右(トウヒール方向)のズレを減らしていくのが課題になります。
そしてグリーン近辺では、バンカーなら仕方がないこともありますが、50ヤード近辺くらいからは『遠くても良いからひとまずグリーンに乗る』ことができるようになりたいです。
アプローチでグリーンに乗る自信を身につけていきたい所ですね。
遠くに乗ったパットは、そこまで無理しないで良いです。
普段練習できないロングパットの良い機会だと思って、距離感を少しずつ掴むくらいのつもりでパットしましょう。
これに加えて次のステップでは、
90切り(すべてボギー)の目安
ここまでのステップと比べると、よりコースをうまく攻略していく感が出てくるのが、このステップですね。
例えば、セカンドやサードショットの時に、「次のアプローチはどの辺りが一番打ちやすいんだろうか」のように、ホールのマネジメントを考える余裕が出てきたりします。
前のステップまでは正直マネジメントどころではない時が多かったと思いますが、練習で打てるショットがコースでも増えてくるこの頃にはそういった変化も出てきます。
寄せワンのパーとかボギーが出てきたりすると、『コースと勝負してる感』がどんどん出てきて楽しみ方も変わってきますね!
ショットなどの技術としては、
『そこそこ芯に当たるようになって、そこそこダフりやトップも減り、そこそこ思った方向に打ち出せるようになる』
ことを目標にしましょう。
これを達成するには、
- フェースの打点
- トップやダフリの解消
- フェースの向きの感覚
この3つの技術や感覚が重要です。
以下は、それらの練習の仕方などをお話した動画や資料などです。
動画内で紹介しているスコアを整理するシート(4BOXシート)のダウンロードはこちらをクリック。
動画内で紹介している4つの練習方法をダウンロードするリンクはこちらをクリック。プリントアウトして練習場のお供に活用して下さい。
動画内で紹介している4つの練習方法をダウンロードするリンクはこちらをクリック。プリントアウトして練習場のお供に活用して下さい。
計8つの練習方法をYouTubeの再生リストにまとめています。再生リストはこちらをクリック。
動画内で紹介している3つの練習方法をダウンロードするリンクはこちらをクリック。プリントアウトして練習場のお供に活用して下さい。
動画内で紹介している3つの練習方法をダウンロードするリンクはこちらをクリック。プリントアウトして練習場のお供に活用して下さい。
計6つの練習方法をYouTubeの再生リストにまとめています。再生リストはこちらをクリック。
動画内で紹介している練習方法をYouTubeの再生リストにまとめたものはこちらをクリック。
動画内で紹介している練習方法をプリントアウトできるダウンロードのリンクはこちらをクリック。プリントアウトして練習場のお供に活用して下さい。
- フェースの打点
- トップやダフリの解消
- フェースの向きの感覚
この3つが向上してくると、ボギーオンやボギーペースのゴルフをクリアできるようになっていきますね。
それではその次のステップ、80台前半やそれ以上になるには何が必要かのお話をしていきます。
81切り(半分ボギー 半分パー)の目安
HDCPだと12前後、コースに入会していたりすると、Aクラスで競技に出られるかどうかというようなレベルになってきました。上級者の仲間入りですね!
この頃になると、自分のナチュラルな持ち球が決まってきます。
持ち球を活かしながらのホールのマネジメントも慣れてきて、『自分のプレースタイル』が決まってくるのがこの辺りです。
寄せワンをとる感じも掴んで、次はその回数を増やすことが大事になってきますね。
『どういうふうに自分なりの寄せワンを重ねていけるか』、というのがこのステップの大きなポイントです。
UTやミドルアイアンで距離の打ち分けが多少できるようになってくると、どこのコースでも自分なりの寄せワンルートが探せるようになってきます。
寄せワンの回数を増やす中で自分の得意なパットのラインが見つけられると、「ピンのどちら側にアプローチできると良いかな」のようにパットを想定したアプローチができるようになってきます。
と、110切りからシングル入りまでの道のりや積み重なる『できること』をお話しました。
ここまででもかなりの上達だと思いますが、この流れを汲んだ『かなり上級者』へのステップを参考までにお話してみます。
※参考 72以下を目指す
大きなポイントは、
『自分のプレースタイルを拡げる』
ということです。
自分の持ち球をどんどん極めていく方もいますし、自分のナチュラルな持ち球でしかプレーしないという方ももちろん多くいます。
が、様々なスタイルのコースで良いスコアを出していこうと思ったら、自分のプレースタイル+αが必要です。
ドローが持ち球のプレーヤーがピンをフェードで狙わなきゃいけないこともあるし、その反対もあります。
80くらいでプレーするのなら正直アプローチの種類も『転がす』『上げる』がきちんとできれば十分です。
でも、持ち球以外でピンを狙うと、想定しないくらいの難しいショートサイドのアプローチを打たされるケースも増えます。
まずは『低く出て止める、止めない』『高く出て止める、止めない』くらいは最低できないと攻めきれないアプローチが度々でてきます。
持ち球以外のボールでもグリーン周りのアプローチでも、もっと微妙にコントロールできるようにならないといけません。
こういったことを練習しつつ、バーディを増やす必要も出てくるので、パットではミドルパット(5〜7メートルくらい)の練習が必要です。
これらを積み重ねていってスクラッチ入りしたケースもたくさんサポートしてきましたが、かなり大変です笑。
あくまで参考までにお話しましたが、いかがだったでしょうか?
必要な練習に絞って練習しよう
各ステップで大まかに4つのコマ分けをしながらお話してきて、『必要なこと』は大体掴んでもらえたかなと思います。
練習頻度などを元に最初に設定してもらった期間が、3ヶ月ならコマ1つ、半年ならコマ2つ達成しようくらいの感じでぜひ進めてください。
このページでの確認事項
- 目標にするステップで必要なこと
- 次の3ヶ月や半年での目標
この2つが決まったら、次のページへ進んでください。
練習するときに大切なポイントなどをまとめて、次のページで待ってます!