こんにちは、室屋修一です。
「今日こそ再現性のあるスイングを…」
そう思って練習場に向かったこと、ありませんか?
でも考えてみてください。
プロでさえ、毎回同じスイングなんてできていません。
天気、風、芝の状態、傾斜、ライ、そしてその日の体調…。
条件は毎回違うんです。
これはまるで「毎日、同じ天気を期待する」ようなもの。
無理がありますよね。
■ 「再現性」は幻想。必要なのは「対応力」
練習場では完璧に打てたのに、本番で全然ダメ…
これ、多くのゴルファーが経験しています。
それは「再現性がないから」ではなく、
「再現性を前提に戦っているから」なんです。
コースでは状況が毎回変わります。
だから必要なのは“再現性”ではなく“対応力”。
たとえば風が強い日には低い球で対応し、
傾斜があるならフェースの向きを工夫する。
「違う状況にどう合わせるか」
それがスコアを左右する本質です。
■ 平均を受け入れた人から、安定する
ゴルフはスナイパーではなくショットガンの精度でプレーすべき。
つまり、点で狙うのではなく、
自分のショットが広がる“範囲”を前提にプレーするという考え方です。
プロでもドライバーで左右50ヤードくらいのばらつきがあったりします。
我々アマチュアが「狙ったところに一直線」なんて、夢のまた夢です。
■ 誤差を前提に、ターゲットを選ぶ
たとえば、池の左にピンがあるとき。
ピンを狙うのではなく、グリーンセンターを狙う。
それだけでダボのリスクは劇的に下がります。
「外れてもOK」な範囲を持つこと。
「ミスする前提で、ミスしてもいい場所に打つこと」。
こうした考え方が、真の安定を生みます。
■ 練習の目的も変わってくる
練習場では「完璧な1球」を求めるより、
「どんな状況でも、そこそこ成功する打ち方」を身につけた方が、結果的に強い。
たとえば:
- ランダムに距離や方向を変えて打つ
- 1球勝負で緊張感を再現する
- 「芯を食わなくても使える球」を育てる
こうした練習が、コースで活きてきます。
■ 「ナイスショット主義」から卒業しよう
「芯に当たった」「狙った方向に飛んだ」=ナイスショット
という価値観にとらわれると、
結果が出なかったときに心が折れます。
でもゴルフは、
“80点ショット”をどう積み上げるかのゲーム。
だから、
「ナイスショットじゃなかったけど、よく耐えた」
という1打を自分で讃えられるようになると、
ゴルフはもっと穏やかに、そして楽しくなります。
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