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室屋修一 "ShuichiMuroya.com"

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室屋 修一

効率の良い練習を教えてください、と言われるたびに思うこと

2026年7月16日 by 室屋 修一

こんにちは。室屋修一です。

レッスンをしていると、本当によく聞かれる質問があります。

「効率の良い練習を教えてください」

気持ちはよくわかります。

仕事も忙しい。
家族との時間もある。
練習場に行けるのは週に1回か2回。

だからこそ、なるべく遠回りせずに上達したい。

僕もそう思います。

ただ、この質問を聞くたびに少し困る自分もいます。

なぜなら、僕は「効率の良い練習」というものが存在するとはあまり思っていないからです。

あるのは、

効率良く練習できている状態

だけだと思っています。

効率の良い練習は人によって違う

例えば、

OBで毎回3〜4打失っている人。

3パットを何度もしている人。

100ヤード以内でミスを繰り返している人。

この3人に同じ練習メニューを渡しても意味がありません。

それぞれ失点している場所が違うからです。

にもかかわらず、多くのゴルファーは

「何を練習したらいいですか?」

と聞きます。

でも本当は、その前に考えることがあります。

「自分は何でスコアを失っているんだろう?」

です。

多くのゴルファーは質問が逆になっている

少し厳しい言い方になるかもしれません。

でも、

「効率の良い練習を教えてください」

という質問の中には、

「考えなくても答えをください」

という気持ちが少しだけ含まれていることがあります。

もちろん本人にそんなつもりはありません。

ただ、

  • 自分の課題は何か
  • どこでスコアを失っているのか
  • 何を改善すると一番スコアが縮むのか

を調べる前に、

練習方法だけ探してしまう人が多いのです。

これでは効率は上がりません。

病院で言えば、

「効率の良い薬をください」

と言っているようなものです。

まず診断が必要ですよね。

ゴルフも同じです。

効率とは「やること」ではなく「やらないこと」

僕が思う効率とは、

たくさんのことをやることではありません。

むしろ逆です。

やらないことを決めることです。

例えば90切りを目指している人が、

ドローボールとフェードボールの打ち分けを練習する。

悪いことではありません。

でも、

OBを5発打っているなら、

もっと優先順位の高いことがあります。

3パットが毎ラウンド6回あるなら、

もっと先にやることがあります。

練習内容が悪いのではありません。

順番の問題です。

だから僕は、

効率の良い練習とは、

効果の高い練習をすること

だけではなく、

今は効果の低い練習をしないこと

でもあると思っています。

何千ホールもラウンドレッスンをして思うこと

僕はこれまで本当にたくさんのラウンドレッスンをしてきました。

そこで感じるのは、

上達が早い人ほど練習量が多いわけではない

ということです。

上達が早い人は、

自分の課題を見つけるのが上手い。

そして、

その課題に集中するのも上手い。

逆に上達が停滞する人ほど、

YouTubeで見たドリルを試し、

雑誌で見たスイング理論を試し、

また別の動画を見て新しいことを始めます。

真面目だからこそ、いろいろやってしまう。

でも結果として、

一番大事な課題に時間を使えていません。

効率の良い練習法を探す前に

もしあなたが

「効率良く上達したい」

と思っているなら、

練習方法を探す前に、

まず自分のスコアカードを見てみてください。

どこで打数を失っていますか?

OBですか?

アプローチですか?

パターですか?

それともコースマネジメントですか?

そこが見つかれば、

効率の良い練習は自然と決まります。

効率の良い練習法を探す必要はありません。

本当に必要なのは、

今の自分にとって一番リターンの大きい課題を見つけること。

僕はそれが、上達への最短ルートだと思っています。

ゴルフ歴40年の僕が、もし最初からやり直すならやらない5つのこと

2026年7月9日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

先日、情報交換をしてある海外のゴルフコーチとはなしていたら、

「もし今の知識を持ったままゴルフを最初からやり直せるなら、何を変えるか?」

という話になりました。

話していて笑ってしまったのは、お互いに考えていることがほとんど同じだったからです。

ゴルフを始めて40年近く。

プロを目指した時期もありましたし、アメリカで学んだ時期もありました。

そしてコーチとして20年近く、プロを含め多くのゴルファーを診てきました。

そんな今、

「もし最初からやり直せるなら何をするだろう?」

と考えると、意外にも答えはシンプルです。

もっと練習することではありません。

もっとスイング理論を勉強することでもありません。

むしろ、ゴルフとの付き合い方を変えると思います。

若い頃の僕は、とにかく練習していました。

時間があれば練習場へ行く。

雑誌を読む。

レッスン書を読む。

新しい理論を試す。

当時はそれが上達への近道だと思っていました。

でも振り返ると、ずいぶん遠回りをしていたと思います。

たくさん努力していたのに結果が出ない。

練習しているのにスコアが変わらない。

そんな時期が長くありました。

今思うと、努力が足りなかったわけではありません。

努力する方向が少し違っていたんです。

今日は、もし僕がゴルフを最初からやり直せるなら意識したいことを5つお話ししたいと思います。

1. 練習量と上達は別物だと知る

昔は、

「頑張った人が上達する」

と思っていました。

もちろん努力は必要です。

でもゴルフは少し厄介なゲームです。

間違ったことを100回練習すると、その間違いが上手になるだけです。

練習場で何百球打っても、コースに行くと同じミスが出る。

そんな経験はありませんか?

僕も何度もありました。

今ならまず、

「何が起きているのか」

を調べます。

スライスなのか。

引っかけなのか。

ダフリなのか。

なぜそのミスが起きたのか。

そこを理解してから練習します。

練習場に行った回数ではなく、問題を解決した回数が上達につながる。

今ならそう考えます。

2. 正しい情報をもっと早く学ぶ

僕がゴルフを覚えた頃と今では、スイングに関する情報が大きく変わっています。

昔は正しいと思われていたことが、今では違うと分かっているものもあります。

だからこそ、

球がどう飛んだのか。

なぜそう飛んだのか。

を理解することが大切です。

多くのゴルファーは結果だけを見ています。

右に曲がった。

左に飛んだ。

トップした。

ダフった。

でも本当に見るべきなのは原因です。

良いコーチの価値は、スイングを教えることではありません。

問題を診断することです。

病院と同じです。

診断が間違っていたら、どんな治療をしても治りません。

ゴルフも同じです。

3. プロのゴルフを基準にしない

テレビのゴルフは罪深いと思っています。

プロは150ヤードからベタピンにつけます。

長いパットを決めます。

林の中から奇跡のようなショットを打ちます。

それを毎週見ていると、知らないうちに基準がおかしくなります。

グリーンを外しただけで失敗。

3パットしたら最悪。

ボギーでガッカリ。

でも本当にそうでしょうか。

例えば90切りを目指すゴルファーなら、18ホールすべてボギーでも90です。

ボギーは失敗ではありません。

むしろ計画通りです。

僕自身、自分のレベルにとってのナイスショットを理解してから、ずいぶん楽になりました。

イライラも減りました。

そして不思議なことに、スコアも良くなりました。

実際、会員さんの中にも

「今日は全然ダメでした」

と言いながらスコアカードを見せてもらうと、いつもより良いスコアで回っていることがあります。

話を聞いてみると、

ドライバーが曲がった。

アプローチをミスした。

短いパットを外した。

だからダメだったと思っている。

でも実際にはOBもなく、大きなミスもなく、しっかりボギーペースで回れているんです。

本人の評価と、実際の結果が一致していない。

これはアマチュアゴルファーによくあることです。

だからこそ、自分の感情ではなく、スコアカードを見る習慣が大切だと思っています。

4. バーディではなくダブルボギーと戦う

スコアを良くしようとすると、ついバーディを増やそうとしてしまいます。

でも実際には逆です。

多くのアマチュアゴルファーは、バーディが足りないのではなく、大叩きが多すぎます。

林から無理に狙う。

池越えに挑戦する。

ピンを直接狙う。

結果としてダブルボギーやトリプルボギーになる。

スコアはヒーローショットで良くなるより、災害を減らすことで良くなります。

だから僕ならまず、ダブルボギーとの戦いを始めます。

以前、ある会員さんのスコアカードを一緒に見たことがあります。

その方は

「ショットが安定しないんです」

と悩んでいました。

でも数字を見てみると、問題はショットではありませんでした。

18ホールのうち、

トリプルボギー以上が4ホール。

残りはほとんどボギーだったんです。

つまり、18ホールすべてを良くする必要はなかった。

たった4ホールの大叩きを減らすだけで目標スコアに届く状態でした。

上達というと何か特別なことをしなければいけない気がします。

でも実際は、

大きなミスを1つ減らす。

それだけでスコアは驚くほど変わることがあります。

5. コースで学ぶ時間を増やす

練習場で良い球が出ると、

今日は調子が良いと思います。

でも翌日コースに行くと、

1番ホールでチョロ。

アプローチをダフる。

3パットする。

そんなことが起きます。

昔の僕は、

「せっかく昨日あんなに良かったのに」

と思っていました。

でも今なら分かります。

練習場とコースは別競技です。

コースには傾斜があります。

風があります。

プレッシャーがあります。

スコアがあります。

だから本当の学習はコースで起きます。

上達したいなら、練習場でボールを打つだけではなく、コースで失敗する経験も必要です。

その失敗の中に、上達のヒントがたくさん隠れています。

では、明日のゴルフで何をするか

ここまで読むと、

「結局何をすればいいの?」

と思うかもしれません。

もし僕が今からゴルフを始めるなら、まずはこんなことから始めます。

ラウンドしたらスコアだけで終わらせない。

OBはいくつだったか。

3パットはいくつだったか。

ダブルボギー以上はいくつだったか。

まずは自分がどこでスコアを失っているのかを知ります。

練習場では、ただ気持ちよくボールを打つだけで終わらせない。

今日は何を改善するのか。

どんなミスを減らしたいのか。

テーマを一つだけ決めて練習します。

コースではナイスショットの数ではなく、大きなミスの数を数えます。

バーディを狙うより、ダブルボギーを減らすことを考えます。

そして何より、自分に期待しすぎないことです。

アマチュアゴルファーはミスをするものです。

僕もします。

だからミスをなくそうとするのではなく、ミスと付き合う方法を覚える。

その方がずっと現実的です。

ゴルフは完璧を目指すゲームではありません。

限られた実力の中で、どうやってスコアを作るかを楽しむゲームです。

もしこの記事を読んで何か一つだけ持ち帰るなら、

次のラウンドではナイスショットを増やそうとするのではなく、

「どうすれば大きなミスを減らせるだろう?」

と考えてみてください。

それだけでも、ゴルフの見え方は少し変わるはずです。

なぜ一人では気づきにくいのか

ちなみに、オンライン・ミックスで僕が最初にやるのもスイング改造ではありません。

まず見ているのは、

どんなミスが出ているのか。

どこでスコアを失っているのか。

何に期待しすぎているのか。

です。

多くの場合、本人が悩んでいることと、本当にスコアを崩している原因は違います。

ドライバーが原因だと思っていたら、実はアプローチだった。

スイングだと思っていたら、コースマネジメントだった。

技術だと思っていたら、期待値だった。

そんなことは珍しくありません。

例えば、

「ドライバーが全然当たりません」

という相談を受けることがあります。

もちろん動画も見ます。

でも先にスコアカードを見ることが多いです。

すると、

OBは1回だけ。

3パットが6回。

ということもあります。

そうなると、本当にスコアを崩している原因はドライバーではありません。

本人はドライバーが気になっている。

でもスコアを失っているのはパターかもしれない。

こういうズレは意外と多いんです。

だから僕は、まずゴルフ全体を見るようにしています。

「もっとこう振りましょう」

より先に、

「何が起きているのかを整理しましょう」

というところから始めています。

もし今、

頑張っているのに思うようにスコアが変わらないのであれば、

技術ではなく、ゴルフの見方そのものを見直すタイミングなのかもしれません。

ゴルフ歴40年、指導歴20年近くになりますが、今でもラウンドを振り返ると同じことを考えます。

「もっと上手く振る方法」ではなく、

「どうしたらもっと賢くプレーできただろうか」

と。

結局、ゴルフはそこに戻ってくるのだと思います。

スイングを直しても上達しない人へ。ゴルファーにある7つのレベル

2026年7月2日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

レッスンをしていると、

「もっと良いスイングになりたいんです」

という相談を本当によく受けます。

もちろんスイングは大切です。

でも、20年近くゴルフを教えてきて感じるのは、

スコアが伸びない理由は、必ずしもスイングだけではないということです。

同じような技術レベルでも、

安定してスコアを出す人もいれば、

毎回大きく波のある人もいます。

その違いは何なのか。

今回は、ゴルファーを7つの段階に分けて考えてみたいと思います。

これはスコア別でも、飛距離別でもありません。

ゴルフとの向き合い方の段階です。

もしかすると、自分の現在地を知るヒントになるかもしれません。


レベル1:混乱しているゴルファー

最初の段階は、

ゴルフに振り回されている状態です。

今日はドライバー。

明日はアイアン。

次はアプローチ。

毎回悩みが変わります。

YouTubeを見たり、

同伴者のアドバイスを聞いたり、

SNSで見かけた練習法を試したり。

情報は増えていくのですが、

自分の中に基準がありません。

だから何を信じればいいのか分からなくなります。

実はレッスンでも、

この状態の方は少なくありません。

練習熱心なんです。

勉強もしています。

でも、

「結局、何をやればいいんですか?」

という状態になってしまう。

実はこの段階で必要なのは、

新しいスイング理論ではありません。

ゴルフというゲームがどうやってスコアになるのか。

何が大切で、

何がそれほど大切ではないのか。

まずは地図を持つことです。


レベル2:感情に振り回されるゴルファー

少し経験を積むと、

今度は感情が問題になります。

1番ホールでダブルボギー。

「今日は終わった」

短いパットを外す。

「またダメだ」

OBを打つ。

「練習してきた意味がない」

そんなふうに考えてしまいます。

でも後で振り返ると、

そこまで悪いラウンドではなかったりします。

問題はミスそのものではありません。

ミスへの反応です。

私もこれまで数え切れないほどラウンドを見てきましたが、

ミスショットで崩れる人より、

ミスショットの後の考え方で崩れる人の方が圧倒的に多いです。

ゴルフはミスのゲームです。

ミスをゼロにすることはできません。

だからこそ、

ミスした後にどう考えるか。

そこがスコアに大きく影響します。


レベル3:スイング修正ゴルファー

ここが最も多くの人が長く滞在する場所かもしれません。

スライス改善。

飛距離アップ。

切り返し。

体重移動。

地面反力。

新しい情報を見つける。

試す。

当たる。

「これだ!」

と思う。

でもコースへ行くと消える。

また探す。

その繰り返しです。

レッスンでも本当によくあります。

動画を見て練習場では良かった。

でもコースへ行くと戻る。

するとまた次の動画を探す。

もちろん技術は大切です。

私自身もツアー時代を含めて、

技術向上にたくさんの時間を使ってきました。

でも今思うのは、

多くのアマチュアゴルファーは、

スイングそのものより、

スイング以外の部分に改善の余地が残っていることが多いということです。

ゴルフはスイングの競技ではありません。

スコアの競技です。

狙い方。

考え方。

マネジメント。

期待値。

そういった部分も同じくらい重要なのです。


レベル4:知識はあるゴルファー

この段階になると、

かなり勉強熱心です。

本も読む。

動画も見る。

戦略も知っている。

期待値も知っている。

平均ショットの考え方も理解している。

でも、

コースへ行くとできない。

頭では分かっているのに実践できない。

そんな悩みが出てきます。

実はオンライン・ミックスに来られる方も、

この段階の方が多いです。

勉強不足ではありません。

むしろ勉強し過ぎなくらいです。

でも、

知っていることと、

できることには大きな差があります。

知識は経験を通して、

少しずつ知恵になっていきます。

ここは焦らなくていい段階だと思います。


レベル5:規律のない戦略家

かなり上級者です。

本当は何をすべきか分かっています。

でも、

やってしまいます。

本当は刻むべきなのに狙う。

本当はボギーで十分なのに攻める。

本当は右サイドが安全なのにピンを狙う。

なぜでしょうか。

感情です。

良いスコアを出したい。

ナイスショットを打ちたい。

周りに上手く見られたい。

そういう気持ちが顔を出します。

ここまで来ると、

技術よりも意思決定の質が課題になります。


レベル6:自分を分析できるゴルファー

この段階になると、

1ラウンドだけで判断しなくなります。

右へのミスが増えている。

パットの距離感が落ちている。

50ヤード以内に課題がある。

そんな傾向を見つけます。

そして必要な練習を選びます。

感情ではなく、

事実を見るようになります。

私も会員さんには、

「1ラウンドだけで判断しないでください」

とよくお話します。

良い日もあれば悪い日もあります。

大切なのは流れを見ることです。

ゴルフとの付き合い方がかなり成熟している状態です。


レベル7:自由なゴルファー

最後の段階です。

良いスコアを出したい。

もっと上手くなりたい。

その気持ちは変わりません。

でも、

スコアが自分の価値ではなくなります。

80を打っても自分。

100を打っても自分。

ゴルフは大切だけれど、

人生そのものではない。

そんな感覚です。

不思議ですが、

この段階に近づくほど良いゴルフができる人が増えます。

結果に縛られなくなるからです。


オンライン・ミックスで目指していること

ここまで見てきて思うのは、

多くの方はスイングそのものより、

ゴルフの整理が必要なんじゃないか、

ということです。

何を練習するのか。

どんな期待値を持つのか。

何を反省して、

何は気にしなくていいのか。

実はオンライン・ミックスでやっていることも、

こうした整理が中心です。

目指しているのは、

完璧なスイングではありません。

完璧なゴルファーでもありません。

目指しているのは、

自分でゴルフを整えられるゴルファー

です。

ラウンドを振り返れる。

課題を見つけられる。

必要な練習を選べる。

感情に振り回されない。

YouTubeを見て毎週スイングを変えない。

そんなゴルファーです。


ゴルフをもっと長く楽しむために

もちろんスコアアップは大切です。

90切りも。

80台も。

70台も。

目指していいと思います。

でも、

スコアだけを追い続けると、

ゴルフは苦しくなります。

私自身、

ツアーでプレーしていた頃も、

コーチとして多くのゴルファーを見てきた今も、

そう感じています。

ゴルフはスイングだけのゲームではありません。

考え方。

戦略。

練習。

メンタル。

そういったものが少しずつ噛み合ってくると、

ゴルフは驚くほど楽になります。

そして僕は、

そういうゴルファーが増えるお手伝いをするのが好きなんだと思います。

もし今、

スイングばかり追いかけている気がするなら、

一度立ち止まって考えてみてください。

あなたはいま、

どのレベルにいるでしょうか。

ゴルフはショットのゲームではない 〜逆算してプレーできるようになるために、まず卒業したい考え方〜

2026年6月3日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

ゴルフではよく、

「逆算してプレーしましょう」

と言われます。

ティーショットを打つ前に、次にどこから打ちたいかを考える。

セカンドショットを打つ前に、どこからアプローチを打ちたいかを考える。

アプローチを打つ前に、どこへ外しても大丈夫かを考える。

確かに、これはとても大切な考え方です。

僕も、ゴルフを上手にプレーしていくうえで「逆算」はかなり重要だと思っています。

ただ、レッスンの現場でいろいろな方を見ていると、少し補足したくなることがあります。

それは、

逆算は、誰でも最初からできるものではない

ということです。

もっと言えば、

逆算できるようになるには順番がある

ということです。

いきなり「逆算しましょう」と言われても、実際のコースではなかなかできません。

なぜなら、逆算するためには、

  • 自分のショットの傾向
  • 自分の苦手な場所
  • 自分が安心して打てる距離
  • 自分のゲームの流れ

を理解している必要があるからです。

今回は、その話をしてみたいと思います。

音声バージョンはこちら↓


多くの人は「結果」しか見ていない

ラウンド後にスコアカードを見返すと、

「今日はアプローチがダメだった」

「バンカーで2回打ってしまった」

「パットが入らなかった」

そんな反省が出てきます。

もちろん、それ自体は悪いことではありません。

自分のラウンドを振り返ることはとても大切です。

ただ、ここで気をつけたいのは、

スコアカードに残っているのは結果だけだということです。

例えば、

アプローチを2回打ったホールがあったとします。

多くの人は、

アプローチが悪かった
↓
アプローチを練習しよう

と考えます。

もちろん、それも半分は正解です。

でも、半分は足りません。

本当に考えたいのは、

なぜそのアプローチが残ったのか?

ということです。


本当にアプローチが原因だったのか?

例えば、

グリーン横の難しいバンカーに入ってしまった。

そこから1回で出せず、もう1回打った。

結果としてダブルボギーになった。

この場合、表面的には

「バンカーが下手だった」

「アプローチが悪かった」

ように見えます。

でも、もう一段深く考えると、

そもそも、

なぜそのバンカーに入ったのか?

という問いが出てきます。

ティーショットの置き場所はどうだったのか。

セカンドショットの狙い方はどうだったのか。

クラブ選択は適切だったのか。

もっと安全な選択肢はなかったのか。

ここまで戻って考えると、

アプローチのミスに見えていたものが、

実は1つ前のショットの問題だったり、

2つ前のショットの問題だったりすることがあります。


ゴルフは流れのゲーム

僕は、

ゴルフはショットのゲームというより、

流れのゲーム

だと思っています。

ティーショット。

セカンドショット。

サードショット。

アプローチ。

パット。

これらは別々に存在しているように見えて、

実際には全部つながっています。

そして、

その1ホールが積み重なって9ホールになり、

18ホールになります。

だから、

アプローチだけを切り取って考えても、本当の原因が見えないことがあります。

ゴルフは常に流れています。

その流れの中で、

どこで難しい状況を作ってしまったのか。

どこで流れを壊してしまったのか。

そこを見ることが大切です。


「悪かった部分を練習する」から卒業する

初心者の頃は、

悪かった部分を練習することも大切です。

ドライバーが曲がった。

だからドライバーを練習する。

アプローチが寄らなかった。

だからアプローチを練習する。

パットが入らなかった。

だからパットを練習する。

最初はそれでいいと思います。

でも、ある程度ゴルフを続けてきた人は、

そこから少しずつ卒業していく必要があります。

なぜなら、

ゴルフは

悪いショットを減らすゲーム

でもありますが、

同時に

悪い状況を作らないゲーム

でもあるからです。

アプローチが苦手ならアプローチを練習する。

それも大切です。

でも、

難しいアプローチを残さないようにプレーする。

その視点も同じくらい大切です。


逆算は最初からできるものではない

ここで最初の話に戻ります。

「逆算してプレーしましょう」

という言葉は正しいです。

でも、

逆算は誰でも最初からできるものではありません。

例えば、

ティーショットがどこへ飛ぶか分からない。

セカンドショットも毎回バラバラ。

アプローチもその日によって変わる。

そんな状態で、

「次のショットを逆算しましょう」

と言われても難しい。

なぜなら、

逆算とは未来を予測することだからです。

未来を予測するには、

材料が必要です。


逆算には材料が必要

自分のドライバーはどのくらい曲がるのか。

ユーティリティはどのくらいの範囲に収まるのか。

どんなライが苦手なのか。

どんなアプローチが安心なのか。

どの方向へミスしやすいのか。

こうした情報が頭の中に入っていないと、

逆算しようにもできません。

だから、

上手い人が逆算できるのではなく、

自分の傾向を知っている人が逆算できる

のだと思います。


上達には順番がある

僕が20年近くレッスンをしてきて感じるのは、

上達には順番があるということです。

まずは、

ティーショットを大きく壊さない。

次に、

セカンドショットを大きく壊さない。

その次に、

アプローチがしやすい場所を選べるようになる。

そして最後に、

その場所から逆算してプレーできるようになる。

この順番です。

だから、

逆算できないことを悩む必要はありません。

まだその段階ではないだけかもしれません。


練習にも「相関性」がある

ここで練習の話をしてみます。

僕は、

練習にはコースとの相関性があると思っています。

つまり、

練習したことがどれだけコースに反映されやすいか

ということです。

例えば、

ユーティリティやアイアンの練習。

これは比較的コースとの相関性が高いです。

練習場でやったことが、

そのままティーショットやセカンドショットに反映されやすい。

一方で、

アプローチは少し違います。

練習場で30ヤードを何十球打っても、

コースでは

18ヤードだったり、

43ヤードだったり、

62ヤードだったり、

73ヤードだったりします。

さらに、

  • 傾斜
  • 芝
  • ライ
  • プレッシャー

も違います。

つまり、

アプローチは練習場とコースとの相関性が低い部分があるんです。

だから、

今の段階で何を優先するべきかを考える必要があります。


相関性の高い練習から整える

もし、

毎回アプローチが難しい場所からになっているなら、

アプローチそのものよりも、

アプローチしやすい場所へ運ぶ練習

の方が効果的かもしれません。

ティーショットを安全に打つ。

セカンドショットを大きく壊さない。

無理にピンを狙わない。

そうした練習の方が、

次のラウンドで成果を感じやすいことがあります。


アプローチは毎回「未経験」

アプローチが難しい理由は、

毎回条件が違うからです。

同じ30ヤードでも、

平らな30ヤードと左足下がりの30ヤードは全く違います。

芝も違う。

ライも違う。

ピン位置も違う。

だから、

アプローチは毎回どこか未経験なんです。

過去の経験を引っ張り出して、

その場で判断している。

だからこそ、

アプローチを完璧にすることより、

難しいアプローチを減らすことの方が重要になることがあります。


予測可能なショットを増やす

ここで大事になるのが、

予測可能性です。

僕は、

上達とはナイスショットが増えることではなく、

予測できることが増えること

だと思っています。

このクラブならこの辺に飛ぶ。

ミスするとしたら右へ行く。

この番手は少しダフリやすい。

そういう傾向が分かると、

ゲームを組み立てられるようになります。


ショットマーカーで見るべきもの

だから僕はショットマーカーも活用します。

ここで見たいのは、

ナイスショットではありません。

見たいのは、

傾向です。

  • ヒール寄りなのか
  • トゥ寄りなのか
  • ダフリやすいのか
  • トップしやすいのか

そして、

それが自分で予測できるかどうか。

そこが重要なんです。


球筋だけで判断しない

多くの人は、

真っ直ぐ行った。

右へ行った。

左へ行った。

だけで終わります。

でも、

それだけでは何が起きたか分かりません。

打点なのか。

フェース向きなのか。

地面とのコンタクトなのか。

これらを分けて見る必要があります。

ここも、

卒業していきたいポイントです。


ナイスショットもミスショットも外れ値

人生最高のショット。

人生最悪のショット。

どちらも外れ値です。

ゴルフは、

最高のショットでプレーするゲームではありません。

平均的なショットでプレーするゲームです。

だから大事なのは、

普段どんなショットが出るのか。

どの範囲に収まるのか。

そこを見ることです。


微調整は悪いことではない

もう1つ。

微調整は悪いことではありません。

人間は毎回同じスイングをすることはできません。

プロだって微調整しています。

少し力を抜く。

少しテンポを変える。

少しフェースを意識する。

そうやって調整しながらプレーしています。

だから、

微調整する自分を否定する必要はありません。

むしろ、

何を変えると何が起きるのか。

それを知ることが大切です。


ゴルフが上手い人とは

僕は、

ゴルフが上手い人というのは、

ボールを上手に打てる人ではなく、

自分のゲームの流れを壊さない人

だと思っています。

無理をしない。

自分の傾向を知っている。

予測できる範囲でプレーする。

難しい状況を避ける。

だからスコアが安定します。


まとめ

ゴルフはショットのゲームだと思われがちです。

もちろんショットは大切です。

でも僕は、

ゴルフとはショットを積み重ねながらゲームを作っていくスポーツ

だと思っています。

だから上達とは、

ナイスショットが増えることではありません。

自分のゲームを理解し、

自分の傾向を知り、

自分で予測できることを増やしていくことです。

そして、

悪かった部分をただ練習する段階から卒業していくことです。

その積み重ねの先に、

「ここから打ちたいから、あそこへ運ぼう」

という考え方が自然と生まれてきます。

それが本当の意味での逆算です。

逆算は知識として覚えるものではありません。

自分のゲームが見えてきた先に、

自然とできるようになるものです。

僕はその状態こそが、

単にボールを打つゴルフから、

ゲームを組み立てるゴルフ

へ進んでいくことだと思っています。

練習場では身につかない、コースで育つ力とは

2026年4月22日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

今回は、Hさんからいただいたラウンド報告への返信内容をもとにお届けします。

Hさんは最近、同じコースでプレーする機会が増えてきました。

いわゆるホームコースを持っている方はもちろん、仕事仲間との定例ラウンド、仲間内の月例会、よく行くお気に入りのコースなど、結果的に“同じコースを繰り返し回っている人”にも共通する話です。

これはとても良い流れです。

なぜなら、同じコースを繰り返し回れる環境には、スコアアップにつながる大きな価値があるからです。

多くの方は、同じコースを回る回数が増えると、

  • ベストスコアを出したい
  • もっと真っすぐ打ちたい
  • ミスを減らしたい
  • スライスを直したい
  • 前回よりいいスコアで回りたい

と考えます。

もちろんそれも自然なことです。

でも実は、同じコースを何度も回れる人がまず育てたいのは、少し別の力です。


技術より先に育つものがある

たとえばドライバーが右へ曲がる日。

多くの人は、

「このスライスを何とかしなきゃ」

と考えます。

ですが、ラウンド中に技術を直そうとすると、かえって崩れることがよくあります。

1ホール目のミスを引きずって、2ホール目でさらに修正。
その修正がまたズレて、3ホール目で不安が増える。

こうなると、球筋以上に“思考”が乱れていきます。

それよりも大切なのは、

この球で今日はどう回るか?

という視点です。

  • 左を向いて打つ
  • ドライバーをやめて5WやUTにする
  • 右ラフで止まる場所を狙う
  • ボギーでOKのルートを選ぶ
  • 危ないホールだけ刻む

こうした判断ができる人は、調子が悪い日でもスコアを大きく崩しません。


同じコースを回る価値は「慣れ」ではなく「情報」

同じコースを何度も回る意味は、ただ慣れることではありません。

本当の価値は、

自分専用の攻略データが増えていくこと

です。

たとえば、

  • このホールは右でも助かる
  • ここだけ左は危険
  • この風なら1番手上げる
  • 奥からは難しいから手前でいい
  • このティーショットは飛距離より位置が大事
  • このグリーンは下りのパットを残したくない

こういう情報は、本や動画では手に入りません。

実際に回った人だけが得られる財産です。

スコアカードには残らないけれど、こうした情報の積み重ねこそが、後々の安定感を作っていきます。


前回の失敗が、次回の武器になる

同じコースを回る機会が多い人には、大きな強みがあります。

それは、失敗を次回に活かせることです。

たとえば、

  • 前回ここで欲張って池に入れた
  • このバンカーは思ったより深かった
  • このホールは右から攻めた方が楽だった
  • このピン位置ならセンター狙いで十分だった

こういう経験は、一度やって終わりにするとただの失敗です。

でも次回に活かせば、価値ある経験になります。

同じコースを回る人は、毎回ゼロから勝負しているわけではありません。

前回までの経験を持って、次の1打に立てる。

これはとても大きなアドバンテージです。


調子が悪い日こそ、経験が効いてくる

ナイスショットが続く日なら、どこで回ってもそこそこ良い結果になるかもしれません。

でもゴルフは、毎回そうはいきません。

  • スライスが止まらない日
  • 当たりが薄い日
  • アプローチの距離感が合わない日
  • パターが入らない日
  • なんとなく振りにくい日

そんな日に、

「このホールはここ狙いで耐えよう」
「今日はこのクラブで刻こう」
「ここはボギーで十分」
「今日は手前からいこう」

と考えられると、スコアはまとまりやすくなります。

ここで効いてくるのが、同じコースで積み上げた経験です。


ミスをゼロにするより、悪いミスを減らす

ゴルフにミスはつきものです。

ただし、ミスには2種類あります。

まだいいミス

  • ラフに残る
  • 花道に外れる
  • 次が打てる
  • 寄せやすい場所にある

避けたいミス

  • OB
  • 池
  • 林の奥
  • 出すだけ
  • 下りの難しい場所に外す

目指すべきは完璧なプレーではありません。

悪いミスを減らすこと。

そのために、

「どこに外せばまだ助かるか」

を知っていることが、とても大きいのです。


上達とは、対応力が増えること

年齢や練習量に関係なく、ゴルフは上達できます。

なぜなら上達とは、

毎回ナイスショットすることだけではなく、

その日の自分に合わせてプレーできるようになること

でもあるからです。

飛ばない日でも回れる。
曲がる日でもまとめられる。
不調でもゲームを壊さない。

こういう力は、同じコースでの経験から育ちやすいです。


Hさんにお伝えしたかったこと

同じコースで回る回数が増えてきた今、

スライスを直すことだけに時間を使うのは、少しもったいないかもしれません。

それよりも、

  • このホールはどこを狙うか
  • 今日の球なら何番を持つか
  • どこならミスしても助かるか
  • どうすれば崩れず回れるか
  • 前回の失敗をどう活かすか

こういう視点を1つずつ積み上げていくこと。

それが、これからのスコアに大きく効いてきます。


まとめ

同じコースを回れる最大のメリットは、

安く回れることでも、予約しやすいことでもありません。

経験が積み上がること。

ここにあります。

次のラウンドでは、スコアだけでなく、

  • 今日このコースから何を学べたか
  • 次回に活かせる発見は何か
  • どこが安全地帯だったか
  • 今日は何で崩れなかったか

そんな視点でも振り返ってみてください。

その積み重ねが、気づいた頃には大きな差になります。


もしあなたも、

  • 同じミスを繰り返してしまう
  • 練習しているのにスコアが安定しない
  • 技術だけでなく、考え方や攻略も学びたい
  • よく行くコースで結果を出したい
  • 自分なりのラウンド力を身につけたい

そんな感覚があるなら、オンライン・ミックスでお手伝いできます。

スイングの形だけではなく、実際のラウンドで起きていることを一緒に整理しながら、あなたなりの上達ルートを作っていきましょう。

フォームを直しても戻る人へ。原因は“形”ではなくタイミングかもしれません

2026年4月20日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

先日、会員のNさんから練習動画とメールが届きました。

内容はこんなものでした。

  • 右脇が空いてしまう感じがある
  • インパクトで手元が浮く気がする
  • 当たりが少し安定しない
  • でも前回よりは悪くない気もする

この「悪くない気もするけど、なんか違う」という感覚。
実はかなり大事です。

なぜなら、調子を崩している時というのは、明確に大ミスが出る前に、こうした小さな違和感として現れることが多いからです。

そして、こういう時に多くのゴルファーがやってしまうのが、すぐにフォームを直そうとすることです。

でも、今回のNさんへの返信でもお伝えしたのは、少し違う話でした。

問題は、見えている形そのものではないかもしれません。

動画を見て最初に感じたこと

動画を見てまず感じたのは、前回よりも明らかに良くなっていることでした。

特に大きかったのは、タイミングが戻ってきていることです。

スイングというのは、同じ形をしていてもタイミングが違えば別物になります。

逆に言えば、多少見た目が完璧でなくても、タイミングが合っていればナイスショットになることはよくあります。

今回のNさんも、去年の調子が良かった頃のような「自信満々で振れている感じ」まではあと一歩でした。

それでも、前回より確実に前進していました。

ここで大事なのは、欠点探しではなく、良くなっている土台を見つけることです。

右脇が空くのは悪なのか?

ゴルフでは昔から、

  • 脇を締めましょう
  • コンパクトに振りましょう
  • 形を崩さないようにしましょう

と言われることがあります。

その影響もあって、「脇が空く=悪いこと」と思っている方は多いです。

でも実際には、そう単純ではありません。

今回のNさんの場合も、右脇が空くことそのものを直しにいく話ではありませんでした。

なぜなら、それは原因ではなく、結果として起きている可能性が高いからです。

体はいつも帳尻を合わせている

たとえば、

  • 切り返しが少し早かった
  • いつもの間が取れなかった
  • インパクトのタイミングがズレた

そんな時、体はそのままミスしようとはしません。

なんとか当てよう。
なんとか前に飛ばそう。
なんとか間に合わせよう。

そうやって無意識に調整を始めます。

その結果として、

  • 肘の位置が変わる
  • 脇が空く
  • 手元が浮く
  • 軌道が変わる

こうしたことが起きます。

つまり、見えているフォームの乱れは、体がサボっている証拠ではなく、頑張って合わせにいった跡なんです。

ここを責めても、根本解決にはなりません。

だから先に戻る場所は「形」ではない

もしここで、

  • 脇を締めよう
  • 手元を下げよう
  • タメを作ろう
  • もっとインサイドから振ろう

と始めてしまうと、話がさらに複雑になることがあります。

なぜなら、土台のリズムがズレたままだからです。

ズレたテンポの上に、新しい形を乗せても、また別のエラーが出やすい。

だから、こういう時に最初に戻る場所はシンプルです。

  • 自分の振りやすいテンポ
  • 気持ちよく切り返せる間
  • 無理なく振り抜けるリズム

ここです。

上達には順番があります

私はレッスンで、よく「上達には順番があります」とお伝えしています。

① タイミング・テンポ

まず、自分らしく動けること。
慌てず、力まず、自然に振れること。

② ボールを打つスキル

芯に当てる。
打点を知る。
距離感を育てる。

③ テクニック

球筋を変える。
細かなフォーム修正をする。
特殊なショットを覚える。

この順番です。

ところが、多くの方は③から始めます。

YouTubeで見た新理論。
SNSで流れてきたワンポイント。
雑誌で見たドリル。

もちろん学ぶこと自体は悪くありません。

ただ、①と②が不安定なまま③だけ増やしていくと、迷いやすくなります。

忙しい大人ゴルファーほど、基礎が武器になる

プロのように何十時間も練習できるなら、細かな技術練習もたくさんできます。

でも、仕事や家庭がある大人ゴルファーはそうはいきません。

限られた時間の中で上達したいなら、まず磨くべきはここです。

  • 自分のテンポを整える
  • リズムよく振る
  • 打点を確認する
  • 無理なく当てる

こうした練習は、積み上がります。

しかも長く使えます。

流行の理論は変わっても、自分のテンポで振れる力は残ります。

痛みが少なかったのも良いサイン

今回Nさんは、「体の痛みがあまりなかった」とも書いてくださいました。

これもとても大事な情報です。

タイミングが整ってくると、

  • 急に力まない
  • 慌てて合わせない
  • 無理にねじらない

こうした動きが減ります。

その結果、肩や腰の負担も減りやすくなります。

スイングは見た目だけではなく、体の反応にも答えが出ます。

調子が悪い時こそ、戻る場所を決めておく

調子が悪くなるたびに、

  • 新しいレッスン動画を見る
  • 新しい理論を探す
  • 新しいドリルを試す

これを繰り返してしまう人は多いです。

でも本当に大事なのは、

崩れた時に戻る場所があること。

その場所が、

  • テンポ
  • タイミング
  • リズム

なら、スイングは長く安定しやすくなります。

まとめ

Nさんへの返信をしながら、改めて感じました。

フォームの乱れに見えるものの多くは、その前に起きたタイミングのズレかもしれません。

もし最近、

  • なんとなくおかしい
  • 当たりが悪い
  • バラつく
  • 何を直せばいいかわからない

そんな時は、いきなり形をいじる前に、まずリズムを整えてみてください。

遠回りに見えて、実はそれが一番早い道だったりします。

こうした「どこを直すか」ではなく、「何が起きているか」を一緒に整理していくのが、オンライン・ミックスで普段やっていることでもあります。

前より当たってるのに、なぜかスコアが伸びない理由

2026年3月18日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

「練習しているのに、なぜかスコアに結びつかない」

この相談、本当に多いです。

・前より当たりは悪くない
・ミスも減ってきた気がする
・でもコースに行くと苦しい

そして最後にこうなります。

「で、何をやったらいいんですかね?」

先日、KさんとのZoomでもまさにこの話になりました。


上達しているのに、なんか違う理由

まず最初に、ここをはっきりさせておきます。

Kさんは、悪くなっていません。

むしろ、ストライキング(当たり方)は確実に良くなっています。

これは多くの人に当てはまります。

でも、それでもなんか違う。

なぜか?

答えはシンプルです。

上達の“種類”がズレているからです。


上達には2種類ある

ゴルフの上達は、大きく分けると2つあります。

① ボールをうまく打てるようになる上達
② 今の実力で損しないように回れる上達

多くの人は①ばかりやります。

もちろん大事です。

・打点を整える
・フェースを揃える
・ダフリ・トップを減らす

これは全部必要です。

でも、ここだけやっても、
あるところから先に進めなくなります。

なぜなら、

②が育っていないからです。


コースで起きていることの正体

例えばこんな状況。

ティーショットが少し右に行く
↓
木が邪魔
↓
前にバンカー
↓
グリーンは見えない

この時点で、プレーは一気に苦しくなります。

そして多くの人はこうなります。

・とりあえず前に出したい
・なんとかグリーン方向に打ちたい
・悪い流れを止めたい

結果、

無理なショット
↓
さらに悪い場所へ
↓
また焦る
↓
ミス

これ、経験ありますよね。

でもこれ、

スイングが原因じゃないことがほとんどです。


ほとんどのショットは「打つ前」に決まっている

ここ、かなり大事です。

ゴルフって、

「どう打ったか」で結果が決まると思いがちですが、

実際は違います。

打つ前に、ほとんど決まっています。

・どこを狙ったのか
・どこを避けたのか
・どこに外してもいいと思っているのか

これが曖昧なまま打つと、

ショットの結果に関係なく、
プレー全体が苦しくなります。

逆にここが整理されていると、

多少ミスしても、崩れません。


ラウンドは「試験」じゃない

ここも勘違いされやすいところです。

多くの人は、

ラウンド=練習の成果を出す場

だと思っています。

でも実際は逆です。

ラウンドそのものが、かなり重要な練習です。

なぜか?

コースに出ると、

・この傾斜は難しい
・このバンカーは意外と安全
・この外し方は1打損する

こういうことが、リアルにわかるからです。

つまり、

「できること」と「できないこと」がはっきりする場所

なんです。


練習場では埋まらないギャップ

練習場でやることは、シンプルです。

・打点
・フェース
・地面コンタクト

極論、この3つです。

でもコースでは、これに加えて

・どこに打つか
・どこに外すか
・どこを絶対避けるか

という“ゲーム”が入ってきます。

ここが抜けていると、

いくら練習しても、

「前より当たってるのにスコアが変わらない」

になります。


じゃあ、何をやればいいのか?

ここでKさんに提案したのが、

「1本のクラブで回る」

という練習です。


1本で回ると、ゴルフが変わる

例えば、

・ピッチングだけで1ホール回る
・8番アイアンだけで回る
・UTだけで回る

これをやると、どうなるか。

めちゃくちゃ考えるようになります。

・どう運ぶか
・どこに置くか
・どの高さで打つか
・どこに外したら終わるか

普段はクラブでごまかしている部分が、
全部見えてきます。

つまり、

“ゲームとしてのゴルフ”が一気に強制される

んです。


実はこれが一番効率がいい

これ、一見すると遠回りです。

でも実は、

かなり効率がいい練習です。

なぜか?

ゴルフって、

1つの正解を探すゲームじゃないからです。

むしろ逆で、

・低く打つ
・高く打つ
・転がす
・止める

いろんな選択肢を持っている人の方が強い。

だから、

1本で回ることで

「どうやって対応するか」

を覚える方が、結果的に早いです。


「もうやることない」と感じる時期

Kさんも言っていました。

「ここまでやってきて、もう何をしたらいいのか分からない」

これ、すごくいい状態です。

なぜか?

見えてきているからです。

・自分の実力
・できること
・できないこと

これが見えていない段階では、
悩みすら出てきません。

でも見えてきたから、

モヤモヤする。

歯がゆい。

でもこれは、

次に進む直前の状態です。


ここでやるべきこと

この段階で大事なのは、

新しいスイングを探すことじゃありません。

・今の実力でどう回るか
・どこに外せばいいか
・どこが危険か
・どこまでを許容するか

これを少しずつ掴んでいくことです。

そのために、

・1本で回る
・高さを打ち分ける
・同じクラブで距離を変える

こういう練習が効いてきます。


ゴルフは「扱い方」のゲーム

最後にこれです。

ゴルフは、

完璧なショットを打つゲームではありません。

自分の扱い方を覚えるゲームです。

・どこでミスが出るのか
・どこなら助かるのか
・どうすれば崩れないのか

これを知っている人が、
安定してスコアを作ります。


まとめ

もし今、

・練習しているのにスコアが伸びない
・前より当たっているのに苦しい
・何をやればいいかわからない

こう感じているなら、

それは停滞ではなく、

次の段階に入っているサインです。

“もっと打つ”より先に、

どうゲームを作るか

ここを見直してみてください。

ゴルフの見え方が、少し変わるはずです。


オンライン・ミックスでは、こういう「打ち方そのもの」だけでなく、今の実力をどうコースで使うかという整理も一緒にやっています。

ロブか?転がすか?で迷う人へ。アプローチは「打つ前」でほぼ決まる

2026年2月19日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

ある会員さんから、こんな相談をもらいました。

砲台気味のグリーンで、ロブを上げようとすると距離感が合いません。
転がした方がいいんでしょうか?

これ、すごく良い質問です。

ただ、

ロブか転がしか、という問いの前に
必ず決めなければいけないことがあります。

今日はそこを、少し深く書いてみます。


アプローチの最大の目的は何か?

まず大前提。

アプローチの最大の目的は

グリーンに乗せること。

これは間違いありません。

でも、ここで思考が止まると
「ただ乗っただけ」になります。

次に考えるべきは、

  • 手前でもいいのか?

  • 奥でもいいのか?

  • ピンの右?左?

  • 多少ズレてもOKな“許容範囲”はどこか?

ここが決まっていない状態で
ロブか転がしかを考えると、

技術の問題にすり替わります。

そして結果が安定しません。


なぜ人は「打ち方」に逃げるのか?

多くの人は迷うと、

  • ロブが苦手だから転がそう

  • 転がすと強くなりすぎる

  • もっと柔らかく打てばいいのかな

と“打ち方”の話になります。

でも本当は、

「どこに止まればOKか」を決めていないことが原因です。

ゴールが曖昧だと、
方法も曖昧になります。

逆に、

「この辺りならOK」

が明確なら、

ロブでも転がしでも
判断は自然と決まります。


アプローチは“2段階の往復”でできている

安定している人は、
頭の中であるサイクルを回しています。

第1段階:着地点のイメージ

  • ピンの位置

  • グリーンの傾斜

  • ボールの通り道

  • 止めたいエリア

これを行ったり来たりして、

「まずはここに止まれば次が楽」

を決めます。

ここまでが“設計”。


第2段階:実行することのイメージ

その後に、

  • どんな高さ?

  • どんなスピード?

  • どのクラブ?

を行ったり来たりします。

この順番です。

ほとんどの人は逆。

クラブから考えます。

だから迷う。


なぜクラブを絞ると上達が速いのか?

よく、

「最初は1本でやりましょう」

と言います。

それは簡単だからではありません。

考えなきゃ行けないことを減らすためです。

クラブが増えるほど、

  • 8番でもいける?

  • 9番?

  • PW?

  • SW?

  • パター?

と選択肢が広がります。

選択肢が増えるのは良いことですが、
思考の往復が複雑になります。

まずは

  • 転がしは9番1本

  • 上げるならSW

これだけで十分。

そこで

設計 → 実行 → 結果

の流れを作る。

これができてからクラブを増やす方が、
結果は安定します。


自宅練習で一番大事なのは“ボールを打たない時間”

マット練習でよくあるのが、

ボールをひたすら打つ。

でも本当に大事なのは、

ボールがある“はず”の場所にヘッドを落とせるか。

おすすめは、

素振り5〜10回 → ボール1球。

ほとんどの人は逆。

ボールを打つことで安心しようとします。

でも、

設計が曖昧なままボールを打つと、
「なんとなく成功」「なんとなく失敗」が増えます。

学びが薄い。

まずは落とす場所を揃える。こういう練習がバンカーでのクラブの落とし所などにも効きます。

それができてから、
高さやスピードを微調整する。

順番が大事です。


砲台グリーンで差が出るのは“技術”ではない

砲台系のグリーンは難しいです。

  • 上げないと止まらない

  • 上げすぎるとショート

  • 転がすと奥に抜ける

だからこそ、

「どこまでならOKか」

が明確な人は強い。

寄せワン率は、
技術より“優先順位の明確さ”で変わります。


結局、何が上達を分けるのか

打てるようになることも大事です。

でもそれ以上に大事なのは、

考える順番が安定していること。

順番が安定すれば、

  • ミスしても修正できる

  • 迷いが減る

  • 再現性が上がる

これはアプローチだけでなく、
ゴルフ全体に通じます。


まとめ

アプローチは

打ち方 → 結果

ではありません。

設計 → 実行 → 結果

です。

ロブか転がしかで迷ったら、

まず

「どこに止まっていれば次が楽か?」

を決める。

それからクラブを選ぶ。

順番を守るだけで、
アプローチは大きく変わります。


もし、

  • 自分の設計が曖昧な気がする

  • 考えているつもりだけど、整理できていない

  • どこを優先すべきか毎回迷う

そんな感覚があるなら、
オンライン・ミックスの中では、ラウンドの状況を具体的に整理しながら「設計の順番」を一緒に整えています。

打ち方を変える前に、考え方を整える。

そこから始めると、アプローチも思っているより着実に安定していきます。

あなたの「良いショット」の基準、ちょっと高すぎませんか?

2026年2月12日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

ラウンド中、こんな場面ありませんか?

残り100ヤード。
きれいに当たってグリーンオン。

でもピンから15メートル。

「うーん、寄らなかったな…」

2パットのボギー。

なんとなく“失敗したホール”の空気。

でも、それは本当に失敗でしょうか?


100ヤードから15メートルは「合格」です

フェアウェイから100ヤード。

ここからの“良いショット”の目安はこうです。

  • プロ:約4メートル

  • ハンディキャップ0:約8メートル

  • ハンディキャップ10:約13〜14メートル

  • ハンディキャップ20:約20メートル

ハンディキャップ10なら、
ピンから15メートルは十分合格。

150ヤードなら、

  • プロ:約6メートル

  • ハンディキャップ0:約13メートル

  • ハンディキャップ10:約20メートル

  • ハンディキャップ20:約27メートル

150ヤードからグリーンに乗るだけで、かなり良いショットです。

でも多くの人は、

「ピンに寄らなかった=ダメ」

と思ってしまう。

ここが、スコアと感情が崩れる入り口です。


フェアウェイを外したら失敗?

実は、ハンディキャップ0と90前後のゴルファーの差は、
フェアウェイの本数で言えば1〜3本程度。

差が出るのは、

・飛距離
・OBや池の数
・林やトラブルからの回復回数

良いティーショットとは、

→大ケガしていない
→次が普通に打てる
→最大距離に近い

ラフでもOKです。

でも「フェアウェイじゃない=失敗」と思うと、
無理な攻めが始まります。


アプローチとパターの誤解

10〜20ヤードのアプローチ。

90前後のゴルファーなら、

3〜5メートルに寄れば十分合格。

8フィート(約2.5メートル)のパットは、
ツアープロでも成功率約50%以下。

外して普通です。

しかも、スコア差に占めるパッティングの割合は
約15%程度。

スコアを分けているのは、
ティーショットとセカンドショット。

でも人は、最後のパットに強く反応する。

「今日はパターが悪かった」

そう思ってしまう。

でも実際は、
その前の150ヤードが効いていることが多い。


あなたは、失敗していないかもしれない

残り100ヤード → 15メートル
150ヤード → グリーンオン
ドライバー → ラフだけど前進
アプローチ → 4メートル
8フィート → 外した

これ、全部“普通”です。

でも基準がズレていると、

・良いショットを悪いと判定する
・気持ちが下がる
・無理に攻める
・ダボが出る

そしてゴルフが苦しくなります。


大人のゴルフは「基準」を整えること

ゴルフはナイスショットの数で決まりません。

平均ショットをどう扱うか。

これでスコアは変わります。

自分の実力に対して、

・どこまでが合格か
・何が本当のミスか

この基準が整うと、

→感情が安定し
→ 無理が減り
→ダボが減り
→スコアが整う

そしてゴルフが楽になります。


もし、自分の基準を一度整理してみたいなら

オンライン・ミックスでは、

・スコアカード
・使用クラブ
・ミスの傾向
・OBや池の数

を数字で分解して、

「本当に直すべきポイント」を一緒に整理しています。

感覚ではなく、期待値から。

自分のショットが、
本当に“失敗”なのか、
それとも“普通”なのか。

一度、冷静に見てみませんか?

基準が整うと、
ゴルフとの関係はかなり楽になります。

詳しくは、オンライン・ミックスのページでご覧ください。

「しなり」を追いかけると、なぜか当たらなくなる話 -「しなった気がする」は正解じゃない。当たる人が使っている“合図”

2026年2月5日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

ゴルフを長くやっていると、
ときどき「理由はよく分からないけど、今日は当たる」という日があります。

逆に、
スイングの形も悪くない
練習ではそこそこ当たっている
なのに、コースに出ると噛み合わない。

この差は、何なんでしょうか。

先日、Kさんとのセッションで出てきた話は、
この違いを考えるうえで、かなり本質的でした。

「しなったって感じた時は、ほぼ間違いなくいい当たりになるんです」

この言葉を聞いたとき、
「ああ、ここだな」と思いました。


ほとんどのゴルファーがハマる“分かれ道”

芯に当たった。
球が強い。
変な力感がない。

そういうショットのあと、
人は必ず“振り返り”をします。

そのとき、頭に浮かぶのが、

  • しなり

  • タイミング

  • ハマった感じ

  • 軽さ

  • 乗っかった感覚

こういう言葉です。

ここで、多くの人は技術の方向に進みます。

「じゃあ、どうやったら毎回しならせられるんだろう?」

でも、
スコアが安定していく人は、
ここで別の方向に進みます。

「あの時、自分は“どんな状態”だったんだろう?」

この違いが、
あとからじわじわ効いてきます。


「原因」と「結果」を、分けすぎなくていい

しなったから当たったのか。
当たったから、しなったと感じたのか。

正直に言うと、
ラウンド中にこの2つを正確に切り分けることはできません。

Kさん自身も、話している途中でこう言っていました。

「当たる前に柔らかく感じた気もするし、
でも後から思い出してるだけかもしれない」

でも、ここははっきり言えます。

それでいい。

ゴルフにおいて重要なのは、

  • 説明できるかどうか
    ではなく、

  • 次に打つ一球で使えるかどうか

だからです。


シャフトは「1回だけ」しなっているわけじゃない

ここで、少しだけ構造の話をします。

シャフトは、
トップからインパクトにかけて
「一度だけ、くの字にしなる」
そんな単純な動きをしていません。

実際には、

  • 動き出し

  • 切り返し

  • ダウンスイング中

  • インパクト直前

  • インパクト後

と、条件次第で何度も形を変えています。

ただ、多くのゴルファーは
「ダウンスイングで急に曲がる瞬間」
だけを“しなり”だと思っている。

ここに正解を置いてしまうと、

  • 感じない日は不安

  • 感じようとして力が入る

  • 結果、当たらない

というループに入りやすくなります。


なぜハーフスイングだと分かりやすいのか

Kさんが興味深かったのは、

  • フルスイングだと分からない

  • ハーフスイングだと、かなり分かる

という点でした。

これはスピードの話ではありません。

情報量の話です。

ハーフスイングは、

  • 動きが短い

  • 起きることが少ない

  • 圧がかかる時間が短い

だから、

「今、何か乗った」
「今、打てる」

というサインを拾いやすい。

フルスイングになると、

  • 動きが長くなる

  • 感覚が分散する

  • 頭の中のノイズが増える

結果として、
同じことが起きていても、感じにくくなる。

これは技術の差ではありません。
人間の感覚の構造です。


多くの人が「しなり」と呼んでいる正体

もう一段、踏み込みます。

多くの人が
「しなった」と表現している感覚。

実際には、

  • 指の肉が潰れる

  • グリップに圧が乗る

  • クラブの重さを受け止める

こうした圧や重さであることがほとんどです。

これは悪いことではありません。
むしろ、とても健全です。

問題は、

「これはしなりだ」
「だから次もこれを出さなきゃ」

と、名前に縛られた瞬間。

名前をつけた途端、
感覚は“再現すべき対象”に変わってしまいます。


感じる場所は、人によっても日によっても違う

Kさんの話に出てきたのは、

  • 左親指

  • 右手の人差し指

  • 小指側

このあたりでした。

ここで覚えておいてほしいのは、

感じる場所は、人によって違っていい
ということ。

さらに言えば、

  • 同じ人でも

  • クラブが変われば

  • その日の体調が違えば

簡単に変わります。

「正しい指の位置」
「感じる正しい場所」
を決めようとした瞬間、
感覚は鈍くなります。


「手首を固める」は、本当に悪なのか?

Kさんがラウンド中によく使う対処法として、

「ダフりそうな時は、手首を固めるイメージ」

という話がありました。

これも、0か100で考えなくていい。

多くの場合、これは

  • しなりを殺している
    のではなく、

  • 暴れを抑えている

だけです。

結果として、

  • 当たりが安定する

  • フェース管理が楽になる

なら、その日はそれが最適解。

ゴルフは、
毎回同じ打ち方を再現するゲームじゃありません。
その日の状態で、最も噛み合う解を選ぶゲームです。


しなりは「技術」ではなく「合図」

ここまでの話を、ひとつにまとめます。

  • しなりは再現すべき技術ではない

  • 打てる状態に入ったことを知らせる“合図”

  • 合図は1つとは限らない

  • 固執すると、他の合図を潰す

だから、問いを変えてみてください。

✕「どうやってしならせるか?」
○「何を感じた時に、今日は打てると分かるか?」


次の練習でやってみてほしいこと

最後に、次にそのまま使える練習です。

目的

しなりを作ることではありません。

やること

  1. アイアンでハーフスイング

  2. 当たった球だけを見る

  3. 次の3つを言葉にする

  • どこで感じた?

  • いつ感じた?

  • 何を感じた?

正解探しは不要。
再現もしなくていい。

気づくだけでOK。

それだけで、

  • ラウンド中に戻れる

  • 迷った時の基準ができる

  • 技術に振り回されにくくなる

これが、
スコアが安定していく人の思考です。


今回の話は、
「しなりをどう作るか」
「正しい感覚はどれか」
という話ではありませんでした。

  • 自分は、どんなときに“打てる状態”に入っているのか

  • それは、どんな合図として感じ取れているのか

  • 逆に、どんなときにズレ始めているのか

こういう “自分の中の基準” を、少しずつ言葉にしていく話です。

ただ、正直に言うと——
これを 一人でやり切るのは、けっこう難しい です。

なぜなら、

  • 当たった球しか覚えていない

  • ダメだった理由は、感情に引っ張られる

  • そもそも「何を見返せばいいか」が分からない

こういうことが、どうしても起きるからです。

オンライン・ミックスでは、

  • ラウンドや練習の話から整理して

  • 「今、どこが整っているのか/ズレているのか」を言語化して

  • スイングを変える前に、考え方と基準を一緒に作る

ということをやっています。

スイングを見なくても話が進むのは、
当たる瞬間に変わらないものを扱っているからです。

もし、

  • 最近、当たりは悪くないのにスコアが安定しない

  • 技術の話より、「考え方」を一度整理したい

  • 今の自分の状態を、誰かと一緒に確認したい

そんなふうに感じたら、
オンライン・ミックスの案内ページを一度だけ覗いてみてください。

無理に何かを変える場所ではありません。
「今の自分、どこにいるんだろう?」
それを確認するための場です。

→オンライン・ミックスの詳細はこちら

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