こんにちは室屋修一です。
今回は、
飛距離を伸ばす時にまず考えたいシンプルだけど大事なポイント
という話をしていきます。飛距離というとアイアンやウッドなどの話もありますが、今回はわかりやすくドライバーのティショットを例に説明していきます。
どちらを上げるのか
飛距離を伸ばそうと思う時って色々試したりしますよね。
クラブだったりボールを変えてみようとか、トレーニングとかストレッチをやってみようかなと、それ以外にも試してみることってたくさんあります。
が、そういうのをする前にまず考えてもらいたいポイントっていうのがあります。
それは何かというと、
- ヘッドスピードを上げたいのか
- ミート率を上げたいのか
というのを先に決めてから、やっていくってことに取り組んでもらいたいんですね。
ヘッドスピードは文字通りクラブヘッドを振る速さのこと。
ミート率って、意外とふんわりしてる方も多いと思うんですが、
これどういうことかと言うと、打点とダイナミックロフトのお話です。
どういう風にクラブがボールに向かってきてどこに当たったよ
っていうのがミート率っていうふうに表されるという風に思ってもらえたらいいと思います。
そして
このヘッドスピードとミート率をかけるとボールスピードになるということですね。
よくある例
例えばヘッドスピード40の人がいるとした時にボールスピードが52ですよとなるとミート率は1.3なわけですね。(52/40=1.3)
そして距離が200ヤードぐらい飛んでますよというこの人が230ヤードまで伸ばしたい(10%ちょっと伸ばしたい)
って考える場合に、
- ヘッドスピードを上げるのか
- ミート率を上げるのか
というお話になってきます。
ヘッドスピードを10%上げようと思うと40の1.1倍なので44、
ミート率を10%上げようと思うと1.30の1.1倍なんで1.43。
これ両方とも計算するとボールスピードは57.2になります。
一般的にボールスピードの4倍ぐらいが距離になっていくっていうふうに言われてるので、どちらも大体230ぐらいまでは伸びていくかなっていう風なお話になります。
こういう風にヘッドスピードを上げようとか打点を良くしていこうという多くの場合、
2006年からゴルフレッスンをやっている経験の中でも、打点をまず良くしていくと距離が伸びていくケースがどちらかというと多いです。
ではそのミート率が10%上がる上がらないとかというのは、何をみて改善するか。
1.5センチで10%
例えばドライバーで真ん中から1.5センチ外れるとミート率が10%落ちますよというのが言われてます。
これは僕のドライバーの写真なんですけども、
真ん中にショットマークを貼ってみてその真ん中に半径1.5センチの黒い丸をマジックで書いてみました。上にあるボールは半径2センチ直径4センチぐらいです。
このボール1個分ぐらいの範囲に入ってるとミート率ってそこまで落ちないですが、
反対にこの円から外れると、上下左右どこに外れるかで落ちる度合いは多少違いますが、おおよそミート率が10%ぐらい落ちます。
ミート率は最大値が1.50と言われていて、
この円から外れると、1.35とか1.3前後に落ちて、
同じヘッドスピードで打ったとしたとしてもそれだけずれちゃうと
距離がガクンと落ちてしまうわけなんですね。
裏を返すと、現状をここの黒い円から外れてる場所に打点が集まっている場合は、これを真ん中に戻す努力をするだけでミート率が上がっていって距離が伸びる可能性があります。
ぜひドライバーにショットマークを貼って、その真ん中に半径1.5センチの円をマジックで書いてみたりして、そこに打点が集まるかどうかを確認してみてください。
打点とスピードは順番に
どんな風に練習していくかまとめていくと、多くの場合まずは打点を揃えていくことが優先になります。
そして打点が揃ってきたらスピードを上げていく練習をしてみる。こういう順番で繰り返しやっていきましょう。
なんで繰り返していくかっていうと、打点を揃えてヘッドスピード上げていこうと思うと、速さが上がっていく過程で打点がずれていくことが結構多いんですよね。
そうなったらまた打点を揃えていく練習をやって、揃ったなと思ったらまた速さを上げていく練習をしていく。
こういう風にやっていくと距離をロスしてしまう期間を最小限に抑えつつ、距離を少しずつ伸ばしていくためには効率がいいと思います。この繰り返しで結果が出てるケースがかなり多いので、ぜひ試してみてほしいなと思います。
そうなると、打点というのはつねに確認しておく必要があります。
ショットマークを買う。ドライバーフェースに貼る。その真ん中に半径1.5センチぐらいの円をマジックで書く。
そこに集まるように練習していく。
練習していてそこから外れてしまうような時は距離も落ちてしまってると思います。
そんな時は、どのぐらいの振り幅だったら芯に近いところに当てられそうか、スイングの大きさだったり速さの目安を自分で作ってみてください。
例えば『スリークォーターのこのぐらいの速さだったら芯に当たるな』、のようなものが自分で持てていると、大きく芯から外れちゃうケースがあったという場合も、その目安のスイングで練習をして芯に当たる感じを掴みなおしてからスイングを大きくしたり速くしていったりすればいいわけですね。
打点を確認していきながらスピードを上げていく。
こういう順番で繰り返し練習をしていきましょう。
自分の目安になるスイングを作る練習から一歩進んで、じっくり距離を伸ばしていくぞ
という感じで練習に取り掛かってみてください。