• Skip to primary navigation
  • Skip to main content

室屋修一 "ShuichiMuroya.com"

ゴルフコーチ室屋修一のサイト

  • レッスンメニュー
    • オンライン・ミックス
      • オンライン・ミックス プラン比較ページ
      • オンライン・ミックス ZOOM有りプラン
      • オンライン・ミックス ZOOM無しプラン
    • その他のレッスン
      • 診断レッスン
      • スイング変化特化レッスン
      • マンツーマンレッスン
      • コースレッスンやアウトドアでのレッスン案内ページ
  • プロフィール
  • ブログ
    • レッスン全般
    • オンラインレッスン『オンライン・ミックス』
    • その他ブログ
  • お問合せフォーム
  • Show Search
Hide Search

レッスン

夏のゴルフでスコアを崩す人が、50ヤード以内でやっていること

2026年8月14日 by 室屋 修一

 

こんにちは、室屋修一です。

夏のゴルフって、難しいですよね。

暑い。

後半になると体力も集中力も落ちてくる。

それだけでも大変なんですが、もう一つ厄介なのがラフです。

春先ならそれほど気にならなかった場所でも、夏になると芝が伸びてきます。

同じ「ラフ」でも、ボールが少し浮いていることもあれば、半分くらい沈んでいることもある。

芝目もあります。

傾斜もあります。

ボールとフェースの間に芝が入れば、当然いつもと同じようには打てません。

特に難しくなるのが、グリーン周りから50ヤードくらいまでの中途半端な距離です。

そして僕は、この50ヤード以内をどうプレーしているかが、夏のスコアを考えるうえで結構大事だと思っています。

150ヤードより30ヤードの方が難しいこともある

150ヤードなら、使うクラブを決めてある程度普通に振ることができます。

もちろんラフなら状況に応じた判断は必要ですが、基本的には「このクラブでこのくらい」というショットがあると思います。

ところが30ヤード、40ヤード、50ヤードとなると話が少し変わります。

振り幅を調整する。

少し球を上げる。

低く出して転がす。

傾斜に対応する。

芝の抵抗を考える。

つまり、フルショットよりもちょっとした調整が必要になります。

これが夏のラフでは難しい。

いつもなら何となくできていることでも、ボールが少し沈んでいるだけで上手くいかないことがあります。

クラブが変わったときも似ています。

フルショットなら、意外と大きな影響を感じずに打てることがあります。

でも、

「少し距離を落とそう」

「このライに合わせよう」

「ちょっと球を上げよう」

といった微妙な調整になると、いつものクラブとの違いを感じやすくなります。

重さ。

長さ。

バランス。

ソールの形。

ロフト。

自分では細かく意識していなくても、いつもの感覚とは少し違います。

そこに夏ラフが加わる。

こうした小さな条件がいくつか重なるだけで、普段ならそれほど難しくないショットの難易度が急に上がることがあります。

「アプローチが下手だった」で終わらせない

ラフから30ヤードのアプローチをミスした。

次も上手く打てず、グリーンに乗るまで2回、3回とかかってしまった。

ラウンド後には、

「今日はアプローチがダメだったな」

となります。

もちろん、アプローチ技術を上げることは大切です。

でも僕なら、それだけでは終わらせません。

そもそも、その難しいアプローチを打たなくて済む方法はなかったかな?

と考えます。

これが結構大事です。

アプローチは「打つ前」から始まっている

たとえばグリーンを狙うショットで、

右側には深いラフ。

左側には花道。

ピンは右側。

こういう状況なら、ピンに近づけようとして右を狙うほど、ミスしたときに難しいアプローチが残る可能性があります。

だったら、多少ピンから遠くなっても左側に外した方がいいかもしれない。

グリーンまで届かない距離なら、無理に少しでも前へ飛ばすより、

次のショットを打ちやすい場所にボールを置いておく

という考え方もあります。

僕はアプローチが上手い人というのは、難しいライから毎回ベタピンに寄せる人だけではないと思っています。

難しいアプローチを打つ回数そのものが少ない。

これも立派なショートゲームの能力です。

アプローチは、ウェッジを持った瞬間から始まるわけではありません。

その1打前から、すでに始まっています。

最初から「寄せる」を目標にしなくてもいい

そして、50ヤード以内が苦手な人ほど、最初から「寄せよう」としすぎなくてもいいと思っています。

30ヤードから1メートル。

40ヤードから2メートル。

バンカー越えでもピンの近くへ。

もちろん、できれば素晴らしいです。

でも、それ以前にやることがあります。

まず1回でグリーンに乗せること。

これです。

30ヤードから10メートルでもいい。

40ヤードからグリーンの端でもいい。

難しいラフなら、ピンと反対側に乗ってもいい。

まず、

「次に持つクラブがパターになる」

という状態を作る。

これがすごく大事です。

2回かかっていたものが1回になるだけでいい

考えてみると単純です。

50ヤード以内から、

アプローチをミス。

もう一度アプローチ。

ようやくグリーンオン。

これで2打です。

場合によっては3打かかることもあります。

これを1打で乗せられれば、それだけで1打、場合によっては2打違います。

しかも、スーパーショットは必要ありません。

ピンに寄らなくてもいいんです。

グリーンに乗ればいい。

18ホールの中で、こういう場面が3回あったとします。

そのうち2回を1打減らせたら、それだけで2打です。

100を切ろうとしている人でも、90を切ろうとしている人でも、この2打はかなり大きいですよね。

だから僕は、

「もっとアプローチを寄せよう」

の前に、

「アプローチを1回で終わらせる回数を増やそう」

と考えます。

実際の91というラウンドを見てみると

最近、ある方からスコアを送ってもらいました。

トータルは91。

決して悪いスコアではありません。

チップインバーディーもありました。

25ヤードくらいのところから打ったアプローチがそのままカップに入ったそうです。

こういうことがあるからゴルフは面白いですよね。

一方で、僕がラウンドを振り返るときに注目したのは、そのチップインではありませんでした。

50ヤード以内のプレーです。

このラウンドでは、50ヤード以内からグリーンに乗るまで複数回かかったケースが5回ありました。

そして、その多くで関係していたのがラフでした。

夏になって芝が伸びてきた。

少しライが悪くなると、距離感を合わせにくい。

さらにこの日は普段とは違うアイアンを使っていたこともあって、微妙な距離や状況への対応がいつもより難しかった可能性もあります。

でも、ここで面白いのは、

「アプローチが5回失敗した」

とだけ考える必要はないということです。

反対から見れば、

それ以外の場面では1回でグリーンに乗せられていたり、その1打前からグリーンに乗せられていたりした

ということでもあります。

つまり、全部が悪いわけではありません。

むしろ「1回で乗る」という部分はかなり増えてきている。

だから次に見るべきなのが、

この5回をどうやって少しずつ減らしていくか

なんです。

5回をいきなりゼロにする必要はありません。

次のラウンドで4回になる。

しばらくして3回になる。

それだけでも十分です。

上達には「乗る→寄る→入る」という順番がある

僕はゴルフの上達には、ある程度順番があると思っています。

グリーン周りなら、

まず乗る。

それができるようになったら、

次に寄る。

寄る回数が増えてきたら、

1パットで入る回数が増えてくる。

乗る → 寄る → 入る。

もちろん毎回こんなにきれいに進むわけではありません。

でも、最初から全部を求める必要はないと思います。

まだ1回で乗らないことが多いのに、

「どうしたらもっとスピンをかけられますか?」

「どうしたら1メートルに寄せられますか?」

と考えるより、

まずはどんな球でもいいからグリーンに乗せる。

その回数が増えてきたら、次の段階を考える。

この方がシンプルです。

そして先ほどの91のラウンドも、まさにこの途中にあると思います。

1回で乗る場面は以前より増えている。

だからこそ、複数回かかった5回が目につくようになってきた。

これは必ずしも悪いことではありません。

前の課題が改善してきたから、次に減らしたいものが見えるようになった。

そんな見方もできます。

50ヤード以内で「複数回かかった回数」を数えてみる

そこで、次のラウンドで一つだけやってみてほしいことがあります。

50ヤード以内から、グリーンに乗るまで複数回かかったホールに印をつける。

これだけです。

細かいデータをたくさん取る必要はありません。

30ヤードからザックリして、次で乗った。

バンカーから出したけれどグリーンに乗らず、もう一度アプローチした。

ラフから上手く打てず、2回かかった。

こういうときに印をつける。

ラウンドが終わったら、

「今日は何回あったかな?」

と数えてみます。

5回だった。

次は4回だった。

その次は3回だった。

この数字が少しずつ減っていけば、それだけでもゴルフの中身はかなり変わっているはずです。

しかも、この数字はスコアより原因を考えやすい。

「今日は94だった。前回は91だった」

だけでは、何が違ったのかなかなかわかりません。

でも、

「50ヤード以内で複数回かかったのが前回5回、今回は3回だった」

なら、かなり具体的です。

何が良かったんだろう?

アプローチそのものが良かった?

簡単な場所に外せた?

ラフに入る回数が少なかった?

セカンド、サードショットが良かった?

ここから次の練習やコースでの考え方につなげることができます。

数字が減った理由は一つじゃなくていい

そして、この数字が減る理由は必ずしも「アプローチが上手くなったから」だけではありません。

技術が上がって、1回で乗せられるようになったのかもしれない。

セカンドショットのミスが小さくなって、簡単な場所からアプローチできるようになったのかもしれない。

難しいラフを避けるようになったのかもしれない。

グリーンを狙うときの考え方が変わったのかもしれない。

無理なショットを選ばなくなったのかもしれない。

どれでもいいと思います。

目的は、

「アプローチ名人になること」

ではありません。

18ホールのゴルフを少しずつ簡単にすること。

その結果として50ヤード以内で複数回かかることが減っているなら、それで十分です。

夏ほど「上手く打つ」より「難しくしない」

夏のラフでは、普段なら簡単に打てるショットが急に難しくなることがあります。

そこに暑さも加わります。

前半は元気でも、後半になると疲れてくる。

集中力も落ちてくる。

そんな状態で、

深いラフから毎回ピンを狙って、

30ヤードをピタッと寄せて、

難しいショットを全部成功させる。

これはなかなか大変です。

だったら、

難しい場所に行く回数を減らす。

悪いライなら無理をしない。

まずグリーンに乗せる。

次の1打を簡単にする。

そういうゴルフでもいいと思います。

むしろ18ホールという長いゲームでは、その方が強いことがあります。

夏のラウンドで見るなら、この2つだけでもいい

もしラウンド後に細かい分析をするのが面倒なら、まず2つくらいでもいいと思います。

ペナルティが何回あったか。

そして、

50ヤード以内からグリーンに乗るまで複数回かかったのが何回あったか。

この2つです。

ティショットで大きな失点をしていないか。

グリーンの近くまで来てから余計な打数を使っていないか。

これだけでも、その日のスコアがどこで増えたのかがかなり見えてきます。

そして、この数字を少しずつ減らしていく。

全部のショットを一度に良くしようとするより、やることがずっと明確になります。

夏ラフから毎回ベタピンに寄せる必要はありません。

まずは1回で乗せる。

その次に寄せる。

そして、できればその前のショットから簡単な場所を選んでおく。

暑い夏ほど、

「上手く打つ」より「自分のゴルフを難しくしない」。

そんな考え方も、スコアをまとめる一つの方法だと思います。

100を切ってからスコアが縮まない人が、練習場でやりすぎていること

2026年8月7日 by 室屋 修一

 

こんにちは、室屋修一です。

 

練習場に行くと、アプローチを熱心に練習している人をよく見かけます。

30ヤードを打って、50ヤードを打って、70ヤードを打つ。

「やっぱりスコアを良くするならショートゲームだよね」

そんな話もよく聞きます。

もちろん、それ自体は間違っていません。

アプローチは大事です。

僕自身、ゴルフを長くやっていますが、最終的にはグリーン周りの技術がスコアを大きく左右すると思っています。

ただ、ここで一つ考えてほしいことがあります。

今のあなたにとって、それが一番優先順位の高い練習でしょうか?

もし週に1〜2回、1時間くらいしか練習できないとしたら。

その貴重な時間の大半をアプローチに使うことが、本当に一番スコアにつながるのでしょうか。

僕は、そうとは限らないと思っています。

むしろ90台、100前後でプレーしているゴルファーの場合、アプローチより先にやることがあるケースはかなり多いです。

練習場で上手くなっても、コースで使えなければ意味がない

僕が練習内容を考えるときに、一つ大切にしていることがあります。

それは、

「その練習は、実際のラウンドとどれくらい相関性があるのか?」

ということです。

分かりやすいのがティーショットです。

練習場ではティーアップして打ちます。

コースでもティーアップして打ちます。

ボールのライも自分で作れます。

ティーグラウンドの中なら、打つ場所もある程度選べます。

そして、フェアウェイの右側を狙う、左のバンカーを避ける、といったように方向を決めて打つこともできます。

つまり、練習場とコースの条件が比較的近い。

だからティーショットは、練習場でやったことがコースに反映されやすいショットです。

セカンドショットも比較的近いでしょう。

もちろんコースでは傾斜やラフがあります。

それでも、7番ウッドやユーティリティ、アイアンなどで普通のフルショットに近いスイングをする場面はたくさんあります。

練習場で、

「あの看板の方向へ打とう」

「150ヤードを狙おう」

「少し低めに打とう」

といった練習をしておけば、コースでも比較的そのまま使えます。

ところが、グリーンに近づくほど事情が変わってきます。

アプローチは、練習場で再現できないことだらけ

例えば30ヤードのアプローチ。

練習場では平らなマットの上から、毎回ほぼ同じライで打てます。

では、コースはどうでしょう。

左足上がりかもしれない。

左足下がりかもしれない。

つま先上がりかもしれない。

深いラフかもしれない。

薄い芝かもしれない。

ボールの下にほとんど芝がないかもしれない。

グリーンが上にあることもあれば、下にあることもあります。

ピンまで30ヤードでも、

キャリー10ヤードで転がせる30ヤードと、25ヤードキャリーさせなければならない30ヤードでは、まったく違うショットです。

さらに芝目、グリーンの硬さ、傾斜、風まで加わります。

ほとんど無限です。

だから僕は、

アプローチを練習する必要がない

と言いたいわけではありません。

距離を打ち分ける練習も必要ですし、基本的なコンタクトを整える練習も必要です。

ただし、

練習場でアプローチだけを延々と練習することが、すぐにラウンドのスコアへ直結するとは限らない。

ここは分けて考えたほうがいいと思っています。

アプローチを上手くする前に、アプローチを簡単にする

では、90台や100前後のゴルファーは何を優先すればいいのでしょうか。

僕ならまず、

「アプローチが打ちやすい場所へボールを運ぶこと」

を覚えてもらいます。

これはアプローチの技術ではありません。

その一つ前のショットの技術です。

例えばセカンドショットでグリーンを狙えない。

これは全然問題ありません。

無理に狙わなくてもいい。

でも、そのときに、

「どこへ外しても同じ」

ではありません。

右に外すとバンカー。

左は深いラフ。

グリーン奥は下り傾斜。

でも手前には花道がある。

だったら、

花道側にボールを集める。

グリーンに乗らなくてもいいんです。

次のショットが簡単になる場所まで運べればいい。

すると、次のアプローチで要求される技術が一気に下がります。

難しいラフからピンを狙う必要がなくなります。

バンカー越えのロブショットも必要ありません。

普通に打って、グリーンのどこかに乗せればいい。

僕はこっちのほうが、今の段階でははるかに重要だと思っています。

ゴルフは「一打ずつ」ではなく「つながり」で考える

スコアカードを見ると、

「今日はパットが33だった」

「アプローチが23回だった」

「ティーショットで何回ミスした」

というように、一つ一つを分けて考えたくなります。

もちろん、数字を見ることには意味があります。

ただ、アプローチとパットなどは特に、単独では評価しにくいものです。

グリーンをたくさん外せばアプローチ数は増えます。

その代わり、寄ればパット数は減ります。

グリーンにたくさん乗ればアプローチ数は減ります。

でも長い距離からパットすることが増えれば、パット数は増えるかもしれません。

ある意味、シーソーのような関係です。

だから一つの数字だけを見て、

「アプローチが多いからアプローチを練習しよう」

と決めてしまうと、本当の原因を見失うことがあります。

僕がもっと大切だと思っているのは、

そのホールをどうやって進んだのか。

です。

ティーショットはここ。

セカンドはここ。

そこからグリーンを狙ったけれど右に外れた。

難しいアプローチが残った。

なんとかグリーンに乗せたけれど、遠くに乗った。

そこから3パット。

結果はダブルボギー。

この場合、

「3パットしたからパターを練習しよう」

で本当にいいでしょうか。

もしかすると、問題はもっと前にあったのかもしれません。

セカンドショットで、そもそも右へ行くと難しくなることを考えていなかった。

だったら改善すべきなのは、パッティング技術よりもゲームの進め方かもしれません。

ゴルフは18個の独立したショットを打つゲームではありません。

一打目が二打目を作り、二打目が三打目を作るゲームです。

ここがかなり大事です。

ナイスショットを増やすことがゴルフではない

もう一つ、練習について考えるときに知っておいてほしいことがあります。

それは、

ナイスショットはそんなに出ない

ということです。

僕自身がラウンドしていても、

「これは本当に完璧だったな」

と思えるショットなんて、18ホールで何球あるでしょう。

1球、2球あれば十分かもしれません。

逆に、とんでもないミスショットも実はそんなに多くありません。

つまり、

ものすごく良いショットと、ものすごく悪いショット。

どちらも「外れ値」なんです。

ゴルフのほとんどを構成しているのは、その間にあるショットです。

ちょっと右。

ちょっと左。

少し当たりが薄い。

思ったより10ヤード飛ばなかった。

でも、まあ次は打てる。

そんなショットです。

だったら、僕らがゲームを作るときに期待すべきなのは、ナイスショットではありません。

自分の平均的なショットです。

これがゴルフの期待値を考えるということでもあります。

「上手く打てたら」ではなく「普通に打ったら」で考える

例えば残り170ヤード。

最高に当たればグリーンに届くクラブがある。

でも普段は右にも左にも曲がる。

手前には池がある。

ここで、

「ナイスショットなら乗る」

を基準にクラブを選ぶのか。

それとも、

「自分が普通に打ったらどうなるか」

を基準に考えるのか。

この違いは大きいです。

僕は後者でいいと思っています。

自分の平均的なショットを前提に、

ティーショットを安全なところへ。

セカンドを次が打ちやすいところへ。

そこからグリーン付近へ。

そしてカップ付近へ。

こうやって少しずつボールを目的地へ集めていく。

それでボギーくらいで終われればいい。

たまに上手くいけばパーになる。

たまに失敗すればダブルボギーになる。

それを18ホール続ける。

これだけでも、90台前半、そして90切りというところは十分見えてきます。

今必要な技術と、5年後に必要な技術は違う

もちろん、ゴルフが上達してくれば必要なことは変わります。

もっとアプローチの距離感が必要になるでしょう。

スピン量をコントロールしたくなるかもしれません。

ピンの位置によって球の高さを変える必要も出てくるでしょう。

パッティングも、より細かい技術がスコアを左右するようになります。

でも、それはその段階になってからでも遅くありません。

今100前後でプレーしている人が、数年後に必要になるかもしれない技術に練習時間の大半を使ってしまう。

これは少しもったいない。

半年後、1年後のスコアに一番影響することからやればいいんです。

ティーショットを大事故にしない。

セカンド、サードショットを次が簡単になる場所へ運ぶ。

アプローチでは、とりあえずグリーン付近へ。

そこからカップ付近へ。

この順番です。

それらをひと通りできるようになってから、いわゆる『逆算』のような事ができるようになります。

練習場でも「ゲーム」を練習する

だから練習場でも、ただボールを打つだけではなく、

少しだけゲームに近づけてみてください。

例えば、

「今日はドライバーを真ん中の柱より左には打たない」

と決める。

ユーティリティなら、

「あの看板とあの看板の間に打つ」

と決める。

距離を決めてもいいでしょう。

高さを決めてもいい。

フルショットだけでなく、少しスイングを小さくして打ってみてもいい。

大切なのは、

自分のゲームに必要なショットを練習することです。

ただ上手く打つ練習ではありません。

次のラウンドで使える練習です。

練習時間が限られている大人のゴルファーなら、なおさらです。

100球打つなら、

「一番上手くなりたいショット」に100球使うのではなく、

「今の自分のスコアに一番影響するショット」に時間を使う。

それだけで、同じ1時間でも練習の意味はかなり変わります。

ゴルフは、すべてを上手くなってからスコアが良くなるゲームではありません。

今持っている技術をどうつなぐか。

自分のできることを知って、できる範囲でゲームを作る。

そして必要になった技術を、その順番で少しずつ足していく。

それが、大人になってからゴルフを長く楽しみながら上達していく、一番現実的な方法だと思っています。

何年も同じミスが直らない人が見落としている、「条件」という考え方

2026年7月29日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

ゴルフを長くやっていると、不思議なことがあります。

「ユーティリティだけ右へ飛ぶ。」

「ドライバーだけ突然曲がる。」

「アプローチだけトップする。」

本人に聞くと、

「このクラブが苦手なんです。」

という答えが返ってくることがよくあります。

でも、20年近くレッスンをしてきて、何千ホールもラウンドを見てきた僕は、その言葉をあまりそのまま受け取らなくなりました。

本当に苦手なのは、そのクラブなのでしょうか。

僕は、そうではないことの方が多いと感じています。


ミスショットには、必ず「きっかけ」があります

ゴルフのミスは突然起きるように見えます。

でも実際には、その前に何かが起きています。

例えば、

  • 前下がりのライだった。
  • 少し深いラフだった。
  • 池が見えていた。
  • グリーンに乗せたい気持ちが強かった。
  • 前のホールでOBを打った。
  • バーディーパットを外した直後だった。

こういう条件が重なると、人は無意識に反応します。

テンポが少し速くなる。

切り返しが早くなる。

力が入る。

逆に、緩む。

本人はまったく気づいていません。

「いつも通り打った。」

そう思っています。

でも、実際にはいつも通りではないんです。


練習場では打てるのに、コースでは打てない理由

これもよく聞く相談です。

「練習場では真っすぐ飛ぶのに、コースだと右へ行く。」

もしスイングそのものが原因なら、練習場でも同じようにミスをするはずです。

でも、そうではありません。

ということは、

原因はスイングではなく、環境にある可能性が高い。

コースには、

傾斜があります。

風があります。

景色があります。

OBがあります。

池があります。

スコアがあります。

そして、

「ここは乗せたい。」

「ここだけは曲げたくない。」

そんな感情があります。

練習場とコースの違いは、技術ではなく情報量なんです。

人は、その情報に反応してしまいます。


「ユーティリティが悪い」のではない

以前、ある会員さんがこんな相談をしてくれました。

「ユーティリティだけ右へ飛ぶんです。」

もちろん、クラブとの相性もゼロではありません。

でも僕は、

「どんなときに右へ飛ぶんですか?」

と聞きました。

前下がりですか?

ラフですか?

フェアウェイですか?

170ヤードですか?

グリーンを狙っていますか?

安全に刻もうとしていますか?

前のホールはどうでしたか?

その質問をしている理由は一つです。

右へ飛ぶことより、右へ飛ぶ条件を知りたいからです。


実は、クラブは関係ないかもしれません

面白いことがあります。

同じ人でも、

数年前はバンカーに悩んでいた。

その後はアプローチ。

最近はユーティリティ。

またしばらくするとドライバー。

こんなことが本当によくあります。

もしクラブが原因なら、

悩みはずっと同じクラブのままのはずです。

でも実際には、

悩みの対象は変わります。

ということは、

問題はクラブではなく、

その人が無意識に反応してしまう”条件”

なのかもしれません。

だからクラブを替えて一時的によくなっても、

また別の形で同じようなミスが顔を出すことがあります。


ゴルフは「自分の取扱説明書」を作るゲーム

僕は、ゴルフ40年になります。

それでも、

半年くらい同じミスが続くことがあります。

気づいたら消えていることもあります。

また数年後に戻ってくることもあります。

だから、

「ミスをゼロにしよう。」

とは思いません。

それよりも、

「どういう条件でこのミスが出るのか。」

これを知っておく方がずっと大切です。

僕にとっては、

それが自分の取扱説明書です。


メモするのはスイングではありません

ラウンドが終わったら、

ナイスショットだけではなく、

ミスショットも思い出してみてください。

そして、

「なぜミスしたか。」

ではなく、

「どんな条件だったか。」

を書いてみてください。

例えば、

  • 前下がりだった。
  • 池越えだった。
  • ラフだった。
  • 170ヤードだった。
  • 右だけはダメだと思っていた。
  • 前のホールでダブルボギーだった。

最初は、それだけで十分です。

何ラウンドか続けるうちに、

「あれ、この条件のときにいつも同じミスをしている。」

そんな発見が出てきます。

その気づきは、

スイング理論を一つ覚えるよりも、

あなたのゴルフを長く支えてくれる財産になります。


ゴルフは、自分を知るスポーツ

ゴルフは、ボールを打つスポーツである前に、

自分自身を知るスポーツなのかもしれません。

どんな場面で焦るのか。

どんな状況で力むのか。

どんな景色を見るとテンポが変わるのか。

それを知ることができれば、ミスは突然起きる出来事ではなくなります。

理由のある現象になります。

そして理由が分かれば、対処の方法も見えてきます。

だから次のラウンドでは、ナイスショットの数だけでなく、

「今日はどんな条件で自分が反応したのか。」

そんな視点でも、一日を振り返ってみてください。

きっと、これまでとは違うゴルフが見えてくるはずです。

アプローチを熱心に練習してもスコアが良くならない人が見落としていること

2026年7月23日 by 室屋 修一

ゴルフは「どこから打つか」のゲーム

こんにちは、室屋修一です。

ラウンドレッスンをしていると、会員さんからアプローチの相談を受けることがあります。

どうやったら寄りますか?

トップしない方法はありますか?

ダフらないコツはありますか?

もちろんそういう話もします。

でも実際のラウンドでは、僕はアプローチの打ち方そのものよりも別の話をしている時間の方が長いかもしれません。

それは、

「どこから打つか」

という話です。

今回お伝えしたいのも、まさにそこです。

90切りを目指しているゴルファーにとって、本当に大事なのはアプローチの技術そのものではありません。

もっと先に考えるべきことがあります。

それは、

アプローチを上手く打つことではなく、アプローチを打ちやすい場所にボールを運ぶことです。

スコア95と100の違いはどこにあるのか

先日、ある会員さんのラウンドデータを見ていました。

スコアは95。

100を切るラウンドも増えてきていて、次は90切りを目指している段階です。

こういう時、多くのゴルファーは

「アプローチをもっと練習しなきゃ」

と思います。

でもスタッツを見ていると、意外なことが分かります。

ティーショットの数はほとんど変わりません。

当たり前ですが18ホールなら18回前後です。

フルショットの数もそこまで大きくは変わりません。

差が出るのはグリーン周りです。

アプローチが増える日。

パターが増える日。

ここには差が出ます。

ただし、ここで勘違いしてはいけません。

アプローチとパターはシーソーの関係

例えば、

グリーンを外したけれどアプローチで寄せて1パット。

反対に、

グリーンには乗ったけれど距離が残って3パット。

どちらもよくあることです。

だから、

アプローチが20回だった。

パターが35回だった。

という数字だけを見ても、本当のことは分かりません。

アプローチが増えればパターは減ります。

パターが増えればアプローチは減ります。

これはある意味、シーソーのような関係です。

だから僕は、アプローチとパターを別々に見るよりも、

グリーン周り全体で何打使ったのか、流れはどうだったか、を見ることの方が大事だと思っています。

アマチュアはアプローチに期待しすぎる

これは僕自身も昔そうでした。

テレビで見るスーパーショット。

チップイン。

ベタピン。

ロブショット。

見ていて気持ちがいいですよね。

だから、

アプローチが上手くなればスコアも良くなる。

そう考えたくなります。

でも実際にラウンドレッスンで何千ホールも見てきて思うのは少し違います。

アプローチが下手だからスコアが悪い人は、実はそれほど多くありません。

本当の問題はアプローチの前にある

例えば、

グリーン奥のラフ。

深いバンカー。

砲台グリーンの下り傾斜。

こういう場所からアプローチしている人を見ると、確かに寄りません。

トップもします。

ダフリもします。

時には2回、3回と打つこともあります。

すると本人は、

「アプローチが下手だからです」

と言います。

でも僕からすると、

問題はアプローチではありません。

その場所にボールを運んでしまったことです。

もしひとつ前のショットで、

花道に運べていたら。

平らなライに置けていたら。

入り口の広い場所から攻められていたら。

そのアプローチはずっと簡単になっていたはずです。

つまり、

アプローチの技術の問題ではなく、

その前のショットの判断の問題なんです。

ラウンドに最も直結するのはティーショットとセカンドショット

ここは意外と見落とされます。

練習場とコースの相関が最も高いのはティーショットです。

ティーアップする。

方向を決める。

ある程度狙った場所へ打つ。

練習場でやっていることをそのまま使えます。

そしてその次がセカンドショットやサードショットです。

フルショットに近い状況が多く、練習の成果が比較的そのまま出やすい。

だから90切りを目指すとき、

まずここを整えてスコアに直結するケースが多いです。

「どう寄せるか」より「どこから寄せるか」

僕がラウンドレッスンで会員さんと回る時、

アプローチの打ち方を説明する時間より、

どこへ打ったら次が楽になるかを説明する時間の方が長いかもしれません。

右が安全ですね。

ピンじゃなくて花道を使いましょう。

左のバンカーだけは避けましょう。

奥には行きたくないですね。

そんな話ばかりしています。

なぜなら、

スコアに効くのはそこだからです。

アプローチを上手く打てる人になるより、

アプローチを打ちやすい場所にボールを運べる人になる方が先なんです。

ゴルフは平均ショットで作るゲーム

ここも大事なところです。

18ホール回って、

本当に満足できるショットって何回あるでしょうか。

おそらく1回か2回です。

多くても3回くらいでしょう。

反対に、

本当にひどいショットもそんなに多くありません。

つまりゴルフのほとんどは、

ナイスショットでもミスショットでもない。

平均的なショットなんです。

だから期待するべきなのは、

最高のショットではありません。

平均的なショットです。

平均的なティーショット。

平均的なセカンドショット。

平均的なアプローチ。

その平均的なショットをどうつないでいくか。

そこにゴルフの面白さがあります。

スコアを変えるのは技術より順番

90切りを目指しているゴルファーの場合、優先順位は意外とシンプルです。

まずティーショットを安全に前へ運ぶ。

次にセカンドショットでアプローチしやすい場所へ運ぶ。

そこからグリーン付近へ運ぶ。

最後にボギーで終える。

この流れを作ることです。

もちろん将来的には、

距離感。

スピン量。

寄せ方。

そういった技術も必要になります。

でも90切りを目指している段階なら、まず覚えるべきことは別です。

危険な場所を避ける。

花道を使う。

入り口から攻める。

次のショットが楽になる場所へ運ぶ。

その積み重ねがスコアになります。

まとめ

ゴルフは良いショットを打つゲームではありません。

自分の平均的なショットを理解して、

そのショットで18ホールをどう組み立てるかを考えるゲームです。

だから90切りを目指すなら、

アプローチを上手く打つことより、

アプローチを打ちやすい場所へ運ぶことを覚えた方がいい。

僕はラウンドレッスンで、

「どう打つか」

よりも

「どこから打つか」

の話をしている時間の方が長いかもしれません。

それが結局、一番スコアに効くからです。

そして実は、この考え方は90切りだけの話ではありません。

80台を目指す人も、

70台を目指す人も、

結局は同じことをしています。

もちろんレベルが上がれば技術も必要になります。

距離感も。

スピン量も。

ショットの精度も。

ですが、その前提としてあるのは、

自分ができることを理解して、

その範囲の中で最も期待値の高い選択をすることです。

言い換えれば、

ゴルフとは成功率のゲームです。

毎回ナイスショットを打てる人はいません。

だから上手な人ほど、

ナイスショットに期待していません。

ミスショットにも振り回されません。

自分の平均的なショットを受け入れて、

そのショットで18ホールをどうつないでいくかを考えています。

だからこそ、

グリーンを狙う時も、

アプローチを打つ時も、

まず考えるのは

「どう打つか」

ではなく、

「どこから打ちたいか」

なんです。

僕自身、ラウンドを重ねるたびに、

ゴルフはショットのゲームというより、

ゲームを作るゲームなんだなと思います。

良いショットを待つのではなく、

平均的なショットを積み重ねる。

難しい場所から奇跡を起こそうとするのではなく、

最初から難しい場所へ行かないようにする。

そうやって頭を使いながら18ホールを組み立てていく。

その面白さが分かってくると、

ゴルフは年齢を重ねてもずっと楽しめる競技になります。

そして僕は、

そういうゴルフこそが

大人のゴルフ

だな〜と思っています。

効率の良い練習を教えてください、と言われるたびに思うこと

2026年7月16日 by 室屋 修一

こんにちは。室屋修一です。

レッスンをしていると、本当によく聞かれる質問があります。

「効率の良い練習を教えてください」

気持ちはよくわかります。

仕事も忙しい。
家族との時間もある。
練習場に行けるのは週に1回か2回。

だからこそ、なるべく遠回りせずに上達したい。

僕もそう思います。

ただ、この質問を聞くたびに少し困る自分もいます。

なぜなら、僕は「効率の良い練習」というものが存在するとはあまり思っていないからです。

あるのは、

効率良く練習できている状態

だけだと思っています。

効率の良い練習は人によって違う

例えば、

OBで毎回3〜4打失っている人。

3パットを何度もしている人。

100ヤード以内でミスを繰り返している人。

この3人に同じ練習メニューを渡しても意味がありません。

それぞれ失点している場所が違うからです。

にもかかわらず、多くのゴルファーは

「何を練習したらいいですか?」

と聞きます。

でも本当は、その前に考えることがあります。

「自分は何でスコアを失っているんだろう?」

です。

多くのゴルファーは質問が逆になっている

少し厳しい言い方になるかもしれません。

でも、

「効率の良い練習を教えてください」

という質問の中には、

「考えなくても答えをください」

という気持ちが少しだけ含まれていることがあります。

もちろん本人にそんなつもりはありません。

ただ、

  • 自分の課題は何か
  • どこでスコアを失っているのか
  • 何を改善すると一番スコアが縮むのか

を調べる前に、

練習方法だけ探してしまう人が多いのです。

これでは効率は上がりません。

病院で言えば、

「効率の良い薬をください」

と言っているようなものです。

まず診断が必要ですよね。

ゴルフも同じです。

効率とは「やること」ではなく「やらないこと」

僕が思う効率とは、

たくさんのことをやることではありません。

むしろ逆です。

やらないことを決めることです。

例えば90切りを目指している人が、

ドローボールとフェードボールの打ち分けを練習する。

悪いことではありません。

でも、

OBを5発打っているなら、

もっと優先順位の高いことがあります。

3パットが毎ラウンド6回あるなら、

もっと先にやることがあります。

練習内容が悪いのではありません。

順番の問題です。

だから僕は、

効率の良い練習とは、

効果の高い練習をすること

だけではなく、

今は効果の低い練習をしないこと

でもあると思っています。

何千ホールもラウンドレッスンをして思うこと

僕はこれまで本当にたくさんのラウンドレッスンをしてきました。

そこで感じるのは、

上達が早い人ほど練習量が多いわけではない

ということです。

上達が早い人は、

自分の課題を見つけるのが上手い。

そして、

その課題に集中するのも上手い。

逆に上達が停滞する人ほど、

YouTubeで見たドリルを試し、

雑誌で見たスイング理論を試し、

また別の動画を見て新しいことを始めます。

真面目だからこそ、いろいろやってしまう。

でも結果として、

一番大事な課題に時間を使えていません。

効率の良い練習法を探す前に

もしあなたが

「効率良く上達したい」

と思っているなら、

練習方法を探す前に、

まず自分のスコアカードを見てみてください。

どこで打数を失っていますか?

OBですか?

アプローチですか?

パターですか?

それともコースマネジメントですか?

そこが見つかれば、

効率の良い練習は自然と決まります。

効率の良い練習法を探す必要はありません。

本当に必要なのは、

今の自分にとって一番リターンの大きい課題を見つけること。

僕はそれが、上達への最短ルートだと思っています。

ゴルフ歴40年の僕が、もし最初からやり直すならやらない5つのこと

2026年7月9日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

先日、情報交換をしてある海外のゴルフコーチとはなしていたら、

「もし今の知識を持ったままゴルフを最初からやり直せるなら、何を変えるか?」

という話になりました。

話していて笑ってしまったのは、お互いに考えていることがほとんど同じだったからです。

ゴルフを始めて40年近く。

プロを目指した時期もありましたし、アメリカで学んだ時期もありました。

そしてコーチとして20年近く、プロを含め多くのゴルファーを診てきました。

そんな今、

「もし最初からやり直せるなら何をするだろう?」

と考えると、意外にも答えはシンプルです。

もっと練習することではありません。

もっとスイング理論を勉強することでもありません。

むしろ、ゴルフとの付き合い方を変えると思います。

若い頃の僕は、とにかく練習していました。

時間があれば練習場へ行く。

雑誌を読む。

レッスン書を読む。

新しい理論を試す。

当時はそれが上達への近道だと思っていました。

でも振り返ると、ずいぶん遠回りをしていたと思います。

たくさん努力していたのに結果が出ない。

練習しているのにスコアが変わらない。

そんな時期が長くありました。

今思うと、努力が足りなかったわけではありません。

努力する方向が少し違っていたんです。

今日は、もし僕がゴルフを最初からやり直せるなら意識したいことを5つお話ししたいと思います。

1. 練習量と上達は別物だと知る

昔は、

「頑張った人が上達する」

と思っていました。

もちろん努力は必要です。

でもゴルフは少し厄介なゲームです。

間違ったことを100回練習すると、その間違いが上手になるだけです。

練習場で何百球打っても、コースに行くと同じミスが出る。

そんな経験はありませんか?

僕も何度もありました。

今ならまず、

「何が起きているのか」

を調べます。

スライスなのか。

引っかけなのか。

ダフリなのか。

なぜそのミスが起きたのか。

そこを理解してから練習します。

練習場に行った回数ではなく、問題を解決した回数が上達につながる。

今ならそう考えます。

2. 正しい情報をもっと早く学ぶ

僕がゴルフを覚えた頃と今では、スイングに関する情報が大きく変わっています。

昔は正しいと思われていたことが、今では違うと分かっているものもあります。

だからこそ、

球がどう飛んだのか。

なぜそう飛んだのか。

を理解することが大切です。

多くのゴルファーは結果だけを見ています。

右に曲がった。

左に飛んだ。

トップした。

ダフった。

でも本当に見るべきなのは原因です。

良いコーチの価値は、スイングを教えることではありません。

問題を診断することです。

病院と同じです。

診断が間違っていたら、どんな治療をしても治りません。

ゴルフも同じです。

3. プロのゴルフを基準にしない

テレビのゴルフは罪深いと思っています。

プロは150ヤードからベタピンにつけます。

長いパットを決めます。

林の中から奇跡のようなショットを打ちます。

それを毎週見ていると、知らないうちに基準がおかしくなります。

グリーンを外しただけで失敗。

3パットしたら最悪。

ボギーでガッカリ。

でも本当にそうでしょうか。

例えば90切りを目指すゴルファーなら、18ホールすべてボギーでも90です。

ボギーは失敗ではありません。

むしろ計画通りです。

僕自身、自分のレベルにとってのナイスショットを理解してから、ずいぶん楽になりました。

イライラも減りました。

そして不思議なことに、スコアも良くなりました。

実際、会員さんの中にも

「今日は全然ダメでした」

と言いながらスコアカードを見せてもらうと、いつもより良いスコアで回っていることがあります。

話を聞いてみると、

ドライバーが曲がった。

アプローチをミスした。

短いパットを外した。

だからダメだったと思っている。

でも実際にはOBもなく、大きなミスもなく、しっかりボギーペースで回れているんです。

本人の評価と、実際の結果が一致していない。

これはアマチュアゴルファーによくあることです。

だからこそ、自分の感情ではなく、スコアカードを見る習慣が大切だと思っています。

4. バーディではなくダブルボギーと戦う

スコアを良くしようとすると、ついバーディを増やそうとしてしまいます。

でも実際には逆です。

多くのアマチュアゴルファーは、バーディが足りないのではなく、大叩きが多すぎます。

林から無理に狙う。

池越えに挑戦する。

ピンを直接狙う。

結果としてダブルボギーやトリプルボギーになる。

スコアはヒーローショットで良くなるより、災害を減らすことで良くなります。

だから僕ならまず、ダブルボギーとの戦いを始めます。

以前、ある会員さんのスコアカードを一緒に見たことがあります。

その方は

「ショットが安定しないんです」

と悩んでいました。

でも数字を見てみると、問題はショットではありませんでした。

18ホールのうち、

トリプルボギー以上が4ホール。

残りはほとんどボギーだったんです。

つまり、18ホールすべてを良くする必要はなかった。

たった4ホールの大叩きを減らすだけで目標スコアに届く状態でした。

上達というと何か特別なことをしなければいけない気がします。

でも実際は、

大きなミスを1つ減らす。

それだけでスコアは驚くほど変わることがあります。

5. コースで学ぶ時間を増やす

練習場で良い球が出ると、

今日は調子が良いと思います。

でも翌日コースに行くと、

1番ホールでチョロ。

アプローチをダフる。

3パットする。

そんなことが起きます。

昔の僕は、

「せっかく昨日あんなに良かったのに」

と思っていました。

でも今なら分かります。

練習場とコースは別競技です。

コースには傾斜があります。

風があります。

プレッシャーがあります。

スコアがあります。

だから本当の学習はコースで起きます。

上達したいなら、練習場でボールを打つだけではなく、コースで失敗する経験も必要です。

その失敗の中に、上達のヒントがたくさん隠れています。

では、明日のゴルフで何をするか

ここまで読むと、

「結局何をすればいいの?」

と思うかもしれません。

もし僕が今からゴルフを始めるなら、まずはこんなことから始めます。

ラウンドしたらスコアだけで終わらせない。

OBはいくつだったか。

3パットはいくつだったか。

ダブルボギー以上はいくつだったか。

まずは自分がどこでスコアを失っているのかを知ります。

練習場では、ただ気持ちよくボールを打つだけで終わらせない。

今日は何を改善するのか。

どんなミスを減らしたいのか。

テーマを一つだけ決めて練習します。

コースではナイスショットの数ではなく、大きなミスの数を数えます。

バーディを狙うより、ダブルボギーを減らすことを考えます。

そして何より、自分に期待しすぎないことです。

アマチュアゴルファーはミスをするものです。

僕もします。

だからミスをなくそうとするのではなく、ミスと付き合う方法を覚える。

その方がずっと現実的です。

ゴルフは完璧を目指すゲームではありません。

限られた実力の中で、どうやってスコアを作るかを楽しむゲームです。

もしこの記事を読んで何か一つだけ持ち帰るなら、

次のラウンドではナイスショットを増やそうとするのではなく、

「どうすれば大きなミスを減らせるだろう?」

と考えてみてください。

それだけでも、ゴルフの見え方は少し変わるはずです。

なぜ一人では気づきにくいのか

ちなみに、オンライン・ミックスで僕が最初にやるのもスイング改造ではありません。

まず見ているのは、

どんなミスが出ているのか。

どこでスコアを失っているのか。

何に期待しすぎているのか。

です。

多くの場合、本人が悩んでいることと、本当にスコアを崩している原因は違います。

ドライバーが原因だと思っていたら、実はアプローチだった。

スイングだと思っていたら、コースマネジメントだった。

技術だと思っていたら、期待値だった。

そんなことは珍しくありません。

例えば、

「ドライバーが全然当たりません」

という相談を受けることがあります。

もちろん動画も見ます。

でも先にスコアカードを見ることが多いです。

すると、

OBは1回だけ。

3パットが6回。

ということもあります。

そうなると、本当にスコアを崩している原因はドライバーではありません。

本人はドライバーが気になっている。

でもスコアを失っているのはパターかもしれない。

こういうズレは意外と多いんです。

だから僕は、まずゴルフ全体を見るようにしています。

「もっとこう振りましょう」

より先に、

「何が起きているのかを整理しましょう」

というところから始めています。

もし今、

頑張っているのに思うようにスコアが変わらないのであれば、

技術ではなく、ゴルフの見方そのものを見直すタイミングなのかもしれません。

ゴルフ歴40年、指導歴20年近くになりますが、今でもラウンドを振り返ると同じことを考えます。

「もっと上手く振る方法」ではなく、

「どうしたらもっと賢くプレーできただろうか」

と。

結局、ゴルフはそこに戻ってくるのだと思います。

スイングを直しても上達しない人へ。ゴルファーにある7つのレベル

2026年7月2日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

レッスンをしていると、

「もっと良いスイングになりたいんです」

という相談を本当によく受けます。

もちろんスイングは大切です。

でも、20年近くゴルフを教えてきて感じるのは、

スコアが伸びない理由は、必ずしもスイングだけではないということです。

同じような技術レベルでも、

安定してスコアを出す人もいれば、

毎回大きく波のある人もいます。

その違いは何なのか。

今回は、ゴルファーを7つの段階に分けて考えてみたいと思います。

これはスコア別でも、飛距離別でもありません。

ゴルフとの向き合い方の段階です。

もしかすると、自分の現在地を知るヒントになるかもしれません。


レベル1:混乱しているゴルファー

最初の段階は、

ゴルフに振り回されている状態です。

今日はドライバー。

明日はアイアン。

次はアプローチ。

毎回悩みが変わります。

YouTubeを見たり、

同伴者のアドバイスを聞いたり、

SNSで見かけた練習法を試したり。

情報は増えていくのですが、

自分の中に基準がありません。

だから何を信じればいいのか分からなくなります。

実はレッスンでも、

この状態の方は少なくありません。

練習熱心なんです。

勉強もしています。

でも、

「結局、何をやればいいんですか?」

という状態になってしまう。

実はこの段階で必要なのは、

新しいスイング理論ではありません。

ゴルフというゲームがどうやってスコアになるのか。

何が大切で、

何がそれほど大切ではないのか。

まずは地図を持つことです。


レベル2:感情に振り回されるゴルファー

少し経験を積むと、

今度は感情が問題になります。

1番ホールでダブルボギー。

「今日は終わった」

短いパットを外す。

「またダメだ」

OBを打つ。

「練習してきた意味がない」

そんなふうに考えてしまいます。

でも後で振り返ると、

そこまで悪いラウンドではなかったりします。

問題はミスそのものではありません。

ミスへの反応です。

私もこれまで数え切れないほどラウンドを見てきましたが、

ミスショットで崩れる人より、

ミスショットの後の考え方で崩れる人の方が圧倒的に多いです。

ゴルフはミスのゲームです。

ミスをゼロにすることはできません。

だからこそ、

ミスした後にどう考えるか。

そこがスコアに大きく影響します。


レベル3:スイング修正ゴルファー

ここが最も多くの人が長く滞在する場所かもしれません。

スライス改善。

飛距離アップ。

切り返し。

体重移動。

地面反力。

新しい情報を見つける。

試す。

当たる。

「これだ!」

と思う。

でもコースへ行くと消える。

また探す。

その繰り返しです。

レッスンでも本当によくあります。

動画を見て練習場では良かった。

でもコースへ行くと戻る。

するとまた次の動画を探す。

もちろん技術は大切です。

私自身もツアー時代を含めて、

技術向上にたくさんの時間を使ってきました。

でも今思うのは、

多くのアマチュアゴルファーは、

スイングそのものより、

スイング以外の部分に改善の余地が残っていることが多いということです。

ゴルフはスイングの競技ではありません。

スコアの競技です。

狙い方。

考え方。

マネジメント。

期待値。

そういった部分も同じくらい重要なのです。


レベル4:知識はあるゴルファー

この段階になると、

かなり勉強熱心です。

本も読む。

動画も見る。

戦略も知っている。

期待値も知っている。

平均ショットの考え方も理解している。

でも、

コースへ行くとできない。

頭では分かっているのに実践できない。

そんな悩みが出てきます。

実はオンライン・ミックスに来られる方も、

この段階の方が多いです。

勉強不足ではありません。

むしろ勉強し過ぎなくらいです。

でも、

知っていることと、

できることには大きな差があります。

知識は経験を通して、

少しずつ知恵になっていきます。

ここは焦らなくていい段階だと思います。


レベル5:規律のない戦略家

かなり上級者です。

本当は何をすべきか分かっています。

でも、

やってしまいます。

本当は刻むべきなのに狙う。

本当はボギーで十分なのに攻める。

本当は右サイドが安全なのにピンを狙う。

なぜでしょうか。

感情です。

良いスコアを出したい。

ナイスショットを打ちたい。

周りに上手く見られたい。

そういう気持ちが顔を出します。

ここまで来ると、

技術よりも意思決定の質が課題になります。


レベル6:自分を分析できるゴルファー

この段階になると、

1ラウンドだけで判断しなくなります。

右へのミスが増えている。

パットの距離感が落ちている。

50ヤード以内に課題がある。

そんな傾向を見つけます。

そして必要な練習を選びます。

感情ではなく、

事実を見るようになります。

私も会員さんには、

「1ラウンドだけで判断しないでください」

とよくお話します。

良い日もあれば悪い日もあります。

大切なのは流れを見ることです。

ゴルフとの付き合い方がかなり成熟している状態です。


レベル7:自由なゴルファー

最後の段階です。

良いスコアを出したい。

もっと上手くなりたい。

その気持ちは変わりません。

でも、

スコアが自分の価値ではなくなります。

80を打っても自分。

100を打っても自分。

ゴルフは大切だけれど、

人生そのものではない。

そんな感覚です。

不思議ですが、

この段階に近づくほど良いゴルフができる人が増えます。

結果に縛られなくなるからです。


オンライン・ミックスで目指していること

ここまで見てきて思うのは、

多くの方はスイングそのものより、

ゴルフの整理が必要なんじゃないか、

ということです。

何を練習するのか。

どんな期待値を持つのか。

何を反省して、

何は気にしなくていいのか。

実はオンライン・ミックスでやっていることも、

こうした整理が中心です。

目指しているのは、

完璧なスイングではありません。

完璧なゴルファーでもありません。

目指しているのは、

自分でゴルフを整えられるゴルファー

です。

ラウンドを振り返れる。

課題を見つけられる。

必要な練習を選べる。

感情に振り回されない。

YouTubeを見て毎週スイングを変えない。

そんなゴルファーです。


ゴルフをもっと長く楽しむために

もちろんスコアアップは大切です。

90切りも。

80台も。

70台も。

目指していいと思います。

でも、

スコアだけを追い続けると、

ゴルフは苦しくなります。

私自身、

ツアーでプレーしていた頃も、

コーチとして多くのゴルファーを見てきた今も、

そう感じています。

ゴルフはスイングだけのゲームではありません。

考え方。

戦略。

練習。

メンタル。

そういったものが少しずつ噛み合ってくると、

ゴルフは驚くほど楽になります。

そして僕は、

そういうゴルファーが増えるお手伝いをするのが好きなんだと思います。

もし今、

スイングばかり追いかけている気がするなら、

一度立ち止まって考えてみてください。

あなたはいま、

どのレベルにいるでしょうか。

ゴルフはショットのゲームではない 〜逆算してプレーできるようになるために、まず卒業したい考え方〜

2026年6月3日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

ゴルフではよく、

「逆算してプレーしましょう」

と言われます。

ティーショットを打つ前に、次にどこから打ちたいかを考える。

セカンドショットを打つ前に、どこからアプローチを打ちたいかを考える。

アプローチを打つ前に、どこへ外しても大丈夫かを考える。

確かに、これはとても大切な考え方です。

僕も、ゴルフを上手にプレーしていくうえで「逆算」はかなり重要だと思っています。

ただ、レッスンの現場でいろいろな方を見ていると、少し補足したくなることがあります。

それは、

逆算は、誰でも最初からできるものではない

ということです。

もっと言えば、

逆算できるようになるには順番がある

ということです。

いきなり「逆算しましょう」と言われても、実際のコースではなかなかできません。

なぜなら、逆算するためには、

  • 自分のショットの傾向
  • 自分の苦手な場所
  • 自分が安心して打てる距離
  • 自分のゲームの流れ

を理解している必要があるからです。

今回は、その話をしてみたいと思います。

音声バージョンはこちら↓


多くの人は「結果」しか見ていない

ラウンド後にスコアカードを見返すと、

「今日はアプローチがダメだった」

「バンカーで2回打ってしまった」

「パットが入らなかった」

そんな反省が出てきます。

もちろん、それ自体は悪いことではありません。

自分のラウンドを振り返ることはとても大切です。

ただ、ここで気をつけたいのは、

スコアカードに残っているのは結果だけだということです。

例えば、

アプローチを2回打ったホールがあったとします。

多くの人は、

アプローチが悪かった
↓
アプローチを練習しよう

と考えます。

もちろん、それも半分は正解です。

でも、半分は足りません。

本当に考えたいのは、

なぜそのアプローチが残ったのか?

ということです。


本当にアプローチが原因だったのか?

例えば、

グリーン横の難しいバンカーに入ってしまった。

そこから1回で出せず、もう1回打った。

結果としてダブルボギーになった。

この場合、表面的には

「バンカーが下手だった」

「アプローチが悪かった」

ように見えます。

でも、もう一段深く考えると、

そもそも、

なぜそのバンカーに入ったのか?

という問いが出てきます。

ティーショットの置き場所はどうだったのか。

セカンドショットの狙い方はどうだったのか。

クラブ選択は適切だったのか。

もっと安全な選択肢はなかったのか。

ここまで戻って考えると、

アプローチのミスに見えていたものが、

実は1つ前のショットの問題だったり、

2つ前のショットの問題だったりすることがあります。


ゴルフは流れのゲーム

僕は、

ゴルフはショットのゲームというより、

流れのゲーム

だと思っています。

ティーショット。

セカンドショット。

サードショット。

アプローチ。

パット。

これらは別々に存在しているように見えて、

実際には全部つながっています。

そして、

その1ホールが積み重なって9ホールになり、

18ホールになります。

だから、

アプローチだけを切り取って考えても、本当の原因が見えないことがあります。

ゴルフは常に流れています。

その流れの中で、

どこで難しい状況を作ってしまったのか。

どこで流れを壊してしまったのか。

そこを見ることが大切です。


「悪かった部分を練習する」から卒業する

初心者の頃は、

悪かった部分を練習することも大切です。

ドライバーが曲がった。

だからドライバーを練習する。

アプローチが寄らなかった。

だからアプローチを練習する。

パットが入らなかった。

だからパットを練習する。

最初はそれでいいと思います。

でも、ある程度ゴルフを続けてきた人は、

そこから少しずつ卒業していく必要があります。

なぜなら、

ゴルフは

悪いショットを減らすゲーム

でもありますが、

同時に

悪い状況を作らないゲーム

でもあるからです。

アプローチが苦手ならアプローチを練習する。

それも大切です。

でも、

難しいアプローチを残さないようにプレーする。

その視点も同じくらい大切です。


逆算は最初からできるものではない

ここで最初の話に戻ります。

「逆算してプレーしましょう」

という言葉は正しいです。

でも、

逆算は誰でも最初からできるものではありません。

例えば、

ティーショットがどこへ飛ぶか分からない。

セカンドショットも毎回バラバラ。

アプローチもその日によって変わる。

そんな状態で、

「次のショットを逆算しましょう」

と言われても難しい。

なぜなら、

逆算とは未来を予測することだからです。

未来を予測するには、

材料が必要です。


逆算には材料が必要

自分のドライバーはどのくらい曲がるのか。

ユーティリティはどのくらいの範囲に収まるのか。

どんなライが苦手なのか。

どんなアプローチが安心なのか。

どの方向へミスしやすいのか。

こうした情報が頭の中に入っていないと、

逆算しようにもできません。

だから、

上手い人が逆算できるのではなく、

自分の傾向を知っている人が逆算できる

のだと思います。


上達には順番がある

僕が20年近くレッスンをしてきて感じるのは、

上達には順番があるということです。

まずは、

ティーショットを大きく壊さない。

次に、

セカンドショットを大きく壊さない。

その次に、

アプローチがしやすい場所を選べるようになる。

そして最後に、

その場所から逆算してプレーできるようになる。

この順番です。

だから、

逆算できないことを悩む必要はありません。

まだその段階ではないだけかもしれません。


練習にも「相関性」がある

ここで練習の話をしてみます。

僕は、

練習にはコースとの相関性があると思っています。

つまり、

練習したことがどれだけコースに反映されやすいか

ということです。

例えば、

ユーティリティやアイアンの練習。

これは比較的コースとの相関性が高いです。

練習場でやったことが、

そのままティーショットやセカンドショットに反映されやすい。

一方で、

アプローチは少し違います。

練習場で30ヤードを何十球打っても、

コースでは

18ヤードだったり、

43ヤードだったり、

62ヤードだったり、

73ヤードだったりします。

さらに、

  • 傾斜
  • 芝
  • ライ
  • プレッシャー

も違います。

つまり、

アプローチは練習場とコースとの相関性が低い部分があるんです。

だから、

今の段階で何を優先するべきかを考える必要があります。


相関性の高い練習から整える

もし、

毎回アプローチが難しい場所からになっているなら、

アプローチそのものよりも、

アプローチしやすい場所へ運ぶ練習

の方が効果的かもしれません。

ティーショットを安全に打つ。

セカンドショットを大きく壊さない。

無理にピンを狙わない。

そうした練習の方が、

次のラウンドで成果を感じやすいことがあります。


アプローチは毎回「未経験」

アプローチが難しい理由は、

毎回条件が違うからです。

同じ30ヤードでも、

平らな30ヤードと左足下がりの30ヤードは全く違います。

芝も違う。

ライも違う。

ピン位置も違う。

だから、

アプローチは毎回どこか未経験なんです。

過去の経験を引っ張り出して、

その場で判断している。

だからこそ、

アプローチを完璧にすることより、

難しいアプローチを減らすことの方が重要になることがあります。


予測可能なショットを増やす

ここで大事になるのが、

予測可能性です。

僕は、

上達とはナイスショットが増えることではなく、

予測できることが増えること

だと思っています。

このクラブならこの辺に飛ぶ。

ミスするとしたら右へ行く。

この番手は少しダフリやすい。

そういう傾向が分かると、

ゲームを組み立てられるようになります。


ショットマーカーで見るべきもの

だから僕はショットマーカーも活用します。

ここで見たいのは、

ナイスショットではありません。

見たいのは、

傾向です。

  • ヒール寄りなのか
  • トゥ寄りなのか
  • ダフリやすいのか
  • トップしやすいのか

そして、

それが自分で予測できるかどうか。

そこが重要なんです。


球筋だけで判断しない

多くの人は、

真っ直ぐ行った。

右へ行った。

左へ行った。

だけで終わります。

でも、

それだけでは何が起きたか分かりません。

打点なのか。

フェース向きなのか。

地面とのコンタクトなのか。

これらを分けて見る必要があります。

ここも、

卒業していきたいポイントです。


ナイスショットもミスショットも外れ値

人生最高のショット。

人生最悪のショット。

どちらも外れ値です。

ゴルフは、

最高のショットでプレーするゲームではありません。

平均的なショットでプレーするゲームです。

だから大事なのは、

普段どんなショットが出るのか。

どの範囲に収まるのか。

そこを見ることです。


微調整は悪いことではない

もう1つ。

微調整は悪いことではありません。

人間は毎回同じスイングをすることはできません。

プロだって微調整しています。

少し力を抜く。

少しテンポを変える。

少しフェースを意識する。

そうやって調整しながらプレーしています。

だから、

微調整する自分を否定する必要はありません。

むしろ、

何を変えると何が起きるのか。

それを知ることが大切です。


ゴルフが上手い人とは

僕は、

ゴルフが上手い人というのは、

ボールを上手に打てる人ではなく、

自分のゲームの流れを壊さない人

だと思っています。

無理をしない。

自分の傾向を知っている。

予測できる範囲でプレーする。

難しい状況を避ける。

だからスコアが安定します。


まとめ

ゴルフはショットのゲームだと思われがちです。

もちろんショットは大切です。

でも僕は、

ゴルフとはショットを積み重ねながらゲームを作っていくスポーツ

だと思っています。

だから上達とは、

ナイスショットが増えることではありません。

自分のゲームを理解し、

自分の傾向を知り、

自分で予測できることを増やしていくことです。

そして、

悪かった部分をただ練習する段階から卒業していくことです。

その積み重ねの先に、

「ここから打ちたいから、あそこへ運ぼう」

という考え方が自然と生まれてきます。

それが本当の意味での逆算です。

逆算は知識として覚えるものではありません。

自分のゲームが見えてきた先に、

自然とできるようになるものです。

僕はその状態こそが、

単にボールを打つゴルフから、

ゲームを組み立てるゴルフ

へ進んでいくことだと思っています。

練習場では身につかない、コースで育つ力とは

2026年4月22日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

今回は、Hさんからいただいたラウンド報告への返信内容をもとにお届けします。

Hさんは最近、同じコースでプレーする機会が増えてきました。

いわゆるホームコースを持っている方はもちろん、仕事仲間との定例ラウンド、仲間内の月例会、よく行くお気に入りのコースなど、結果的に“同じコースを繰り返し回っている人”にも共通する話です。

これはとても良い流れです。

なぜなら、同じコースを繰り返し回れる環境には、スコアアップにつながる大きな価値があるからです。

多くの方は、同じコースを回る回数が増えると、

  • ベストスコアを出したい
  • もっと真っすぐ打ちたい
  • ミスを減らしたい
  • スライスを直したい
  • 前回よりいいスコアで回りたい

と考えます。

もちろんそれも自然なことです。

でも実は、同じコースを何度も回れる人がまず育てたいのは、少し別の力です。


技術より先に育つものがある

たとえばドライバーが右へ曲がる日。

多くの人は、

「このスライスを何とかしなきゃ」

と考えます。

ですが、ラウンド中に技術を直そうとすると、かえって崩れることがよくあります。

1ホール目のミスを引きずって、2ホール目でさらに修正。
その修正がまたズレて、3ホール目で不安が増える。

こうなると、球筋以上に“思考”が乱れていきます。

それよりも大切なのは、

この球で今日はどう回るか?

という視点です。

  • 左を向いて打つ
  • ドライバーをやめて5WやUTにする
  • 右ラフで止まる場所を狙う
  • ボギーでOKのルートを選ぶ
  • 危ないホールだけ刻む

こうした判断ができる人は、調子が悪い日でもスコアを大きく崩しません。


同じコースを回る価値は「慣れ」ではなく「情報」

同じコースを何度も回る意味は、ただ慣れることではありません。

本当の価値は、

自分専用の攻略データが増えていくこと

です。

たとえば、

  • このホールは右でも助かる
  • ここだけ左は危険
  • この風なら1番手上げる
  • 奥からは難しいから手前でいい
  • このティーショットは飛距離より位置が大事
  • このグリーンは下りのパットを残したくない

こういう情報は、本や動画では手に入りません。

実際に回った人だけが得られる財産です。

スコアカードには残らないけれど、こうした情報の積み重ねこそが、後々の安定感を作っていきます。


前回の失敗が、次回の武器になる

同じコースを回る機会が多い人には、大きな強みがあります。

それは、失敗を次回に活かせることです。

たとえば、

  • 前回ここで欲張って池に入れた
  • このバンカーは思ったより深かった
  • このホールは右から攻めた方が楽だった
  • このピン位置ならセンター狙いで十分だった

こういう経験は、一度やって終わりにするとただの失敗です。

でも次回に活かせば、価値ある経験になります。

同じコースを回る人は、毎回ゼロから勝負しているわけではありません。

前回までの経験を持って、次の1打に立てる。

これはとても大きなアドバンテージです。


調子が悪い日こそ、経験が効いてくる

ナイスショットが続く日なら、どこで回ってもそこそこ良い結果になるかもしれません。

でもゴルフは、毎回そうはいきません。

  • スライスが止まらない日
  • 当たりが薄い日
  • アプローチの距離感が合わない日
  • パターが入らない日
  • なんとなく振りにくい日

そんな日に、

「このホールはここ狙いで耐えよう」
「今日はこのクラブで刻こう」
「ここはボギーで十分」
「今日は手前からいこう」

と考えられると、スコアはまとまりやすくなります。

ここで効いてくるのが、同じコースで積み上げた経験です。


ミスをゼロにするより、悪いミスを減らす

ゴルフにミスはつきものです。

ただし、ミスには2種類あります。

まだいいミス

  • ラフに残る
  • 花道に外れる
  • 次が打てる
  • 寄せやすい場所にある

避けたいミス

  • OB
  • 池
  • 林の奥
  • 出すだけ
  • 下りの難しい場所に外す

目指すべきは完璧なプレーではありません。

悪いミスを減らすこと。

そのために、

「どこに外せばまだ助かるか」

を知っていることが、とても大きいのです。


上達とは、対応力が増えること

年齢や練習量に関係なく、ゴルフは上達できます。

なぜなら上達とは、

毎回ナイスショットすることだけではなく、

その日の自分に合わせてプレーできるようになること

でもあるからです。

飛ばない日でも回れる。
曲がる日でもまとめられる。
不調でもゲームを壊さない。

こういう力は、同じコースでの経験から育ちやすいです。


Hさんにお伝えしたかったこと

同じコースで回る回数が増えてきた今、

スライスを直すことだけに時間を使うのは、少しもったいないかもしれません。

それよりも、

  • このホールはどこを狙うか
  • 今日の球なら何番を持つか
  • どこならミスしても助かるか
  • どうすれば崩れず回れるか
  • 前回の失敗をどう活かすか

こういう視点を1つずつ積み上げていくこと。

それが、これからのスコアに大きく効いてきます。


まとめ

同じコースを回れる最大のメリットは、

安く回れることでも、予約しやすいことでもありません。

経験が積み上がること。

ここにあります。

次のラウンドでは、スコアだけでなく、

  • 今日このコースから何を学べたか
  • 次回に活かせる発見は何か
  • どこが安全地帯だったか
  • 今日は何で崩れなかったか

そんな視点でも振り返ってみてください。

その積み重ねが、気づいた頃には大きな差になります。


もしあなたも、

  • 同じミスを繰り返してしまう
  • 練習しているのにスコアが安定しない
  • 技術だけでなく、考え方や攻略も学びたい
  • よく行くコースで結果を出したい
  • 自分なりのラウンド力を身につけたい

そんな感覚があるなら、オンライン・ミックスでお手伝いできます。

スイングの形だけではなく、実際のラウンドで起きていることを一緒に整理しながら、あなたなりの上達ルートを作っていきましょう。

フォームを直しても戻る人へ。原因は“形”ではなくタイミングかもしれません

2026年4月20日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

先日、会員のNさんから練習動画とメールが届きました。

内容はこんなものでした。

  • 右脇が空いてしまう感じがある
  • インパクトで手元が浮く気がする
  • 当たりが少し安定しない
  • でも前回よりは悪くない気もする

この「悪くない気もするけど、なんか違う」という感覚。
実はかなり大事です。

なぜなら、調子を崩している時というのは、明確に大ミスが出る前に、こうした小さな違和感として現れることが多いからです。

そして、こういう時に多くのゴルファーがやってしまうのが、すぐにフォームを直そうとすることです。

でも、今回のNさんへの返信でもお伝えしたのは、少し違う話でした。

問題は、見えている形そのものではないかもしれません。

動画を見て最初に感じたこと

動画を見てまず感じたのは、前回よりも明らかに良くなっていることでした。

特に大きかったのは、タイミングが戻ってきていることです。

スイングというのは、同じ形をしていてもタイミングが違えば別物になります。

逆に言えば、多少見た目が完璧でなくても、タイミングが合っていればナイスショットになることはよくあります。

今回のNさんも、去年の調子が良かった頃のような「自信満々で振れている感じ」まではあと一歩でした。

それでも、前回より確実に前進していました。

ここで大事なのは、欠点探しではなく、良くなっている土台を見つけることです。

右脇が空くのは悪なのか?

ゴルフでは昔から、

  • 脇を締めましょう
  • コンパクトに振りましょう
  • 形を崩さないようにしましょう

と言われることがあります。

その影響もあって、「脇が空く=悪いこと」と思っている方は多いです。

でも実際には、そう単純ではありません。

今回のNさんの場合も、右脇が空くことそのものを直しにいく話ではありませんでした。

なぜなら、それは原因ではなく、結果として起きている可能性が高いからです。

体はいつも帳尻を合わせている

たとえば、

  • 切り返しが少し早かった
  • いつもの間が取れなかった
  • インパクトのタイミングがズレた

そんな時、体はそのままミスしようとはしません。

なんとか当てよう。
なんとか前に飛ばそう。
なんとか間に合わせよう。

そうやって無意識に調整を始めます。

その結果として、

  • 肘の位置が変わる
  • 脇が空く
  • 手元が浮く
  • 軌道が変わる

こうしたことが起きます。

つまり、見えているフォームの乱れは、体がサボっている証拠ではなく、頑張って合わせにいった跡なんです。

ここを責めても、根本解決にはなりません。

だから先に戻る場所は「形」ではない

もしここで、

  • 脇を締めよう
  • 手元を下げよう
  • タメを作ろう
  • もっとインサイドから振ろう

と始めてしまうと、話がさらに複雑になることがあります。

なぜなら、土台のリズムがズレたままだからです。

ズレたテンポの上に、新しい形を乗せても、また別のエラーが出やすい。

だから、こういう時に最初に戻る場所はシンプルです。

  • 自分の振りやすいテンポ
  • 気持ちよく切り返せる間
  • 無理なく振り抜けるリズム

ここです。

上達には順番があります

私はレッスンで、よく「上達には順番があります」とお伝えしています。

① タイミング・テンポ

まず、自分らしく動けること。
慌てず、力まず、自然に振れること。

② ボールを打つスキル

芯に当てる。
打点を知る。
距離感を育てる。

③ テクニック

球筋を変える。
細かなフォーム修正をする。
特殊なショットを覚える。

この順番です。

ところが、多くの方は③から始めます。

YouTubeで見た新理論。
SNSで流れてきたワンポイント。
雑誌で見たドリル。

もちろん学ぶこと自体は悪くありません。

ただ、①と②が不安定なまま③だけ増やしていくと、迷いやすくなります。

忙しい大人ゴルファーほど、基礎が武器になる

プロのように何十時間も練習できるなら、細かな技術練習もたくさんできます。

でも、仕事や家庭がある大人ゴルファーはそうはいきません。

限られた時間の中で上達したいなら、まず磨くべきはここです。

  • 自分のテンポを整える
  • リズムよく振る
  • 打点を確認する
  • 無理なく当てる

こうした練習は、積み上がります。

しかも長く使えます。

流行の理論は変わっても、自分のテンポで振れる力は残ります。

痛みが少なかったのも良いサイン

今回Nさんは、「体の痛みがあまりなかった」とも書いてくださいました。

これもとても大事な情報です。

タイミングが整ってくると、

  • 急に力まない
  • 慌てて合わせない
  • 無理にねじらない

こうした動きが減ります。

その結果、肩や腰の負担も減りやすくなります。

スイングは見た目だけではなく、体の反応にも答えが出ます。

調子が悪い時こそ、戻る場所を決めておく

調子が悪くなるたびに、

  • 新しいレッスン動画を見る
  • 新しい理論を探す
  • 新しいドリルを試す

これを繰り返してしまう人は多いです。

でも本当に大事なのは、

崩れた時に戻る場所があること。

その場所が、

  • テンポ
  • タイミング
  • リズム

なら、スイングは長く安定しやすくなります。

まとめ

Nさんへの返信をしながら、改めて感じました。

フォームの乱れに見えるものの多くは、その前に起きたタイミングのズレかもしれません。

もし最近、

  • なんとなくおかしい
  • 当たりが悪い
  • バラつく
  • 何を直せばいいかわからない

そんな時は、いきなり形をいじる前に、まずリズムを整えてみてください。

遠回りに見えて、実はそれが一番早い道だったりします。

こうした「どこを直すか」ではなく、「何が起きているか」を一緒に整理していくのが、オンライン・ミックスで普段やっていることでもあります。

次のページ »

スイングを変えずにスコアを安定させる考え方を、無料のメール講座でまとめています。 無料レッスンを受け取る(全10通)

Copyright© 2026 ・Shuichi "GOLF&WORKS "Muroya

  • HOME
  • プロフィール
  • プライバシーポリシー
  • お問合せフォーム