こんにちは、室屋修一です。
レッスンをしていると、
「もっと良いスイングになりたいんです」
という相談を本当によく受けます。
もちろんスイングは大切です。
でも、20年近くゴルフを教えてきて感じるのは、
スコアが伸びない理由は、必ずしもスイングだけではないということです。
同じような技術レベルでも、
安定してスコアを出す人もいれば、
毎回大きく波のある人もいます。
その違いは何なのか。
今回は、ゴルファーを7つの段階に分けて考えてみたいと思います。
これはスコア別でも、飛距離別でもありません。
ゴルフとの向き合い方の段階です。
もしかすると、自分の現在地を知るヒントになるかもしれません。

目次
レベル1:混乱しているゴルファー
最初の段階は、
ゴルフに振り回されている状態です。
今日はドライバー。
明日はアイアン。
次はアプローチ。
毎回悩みが変わります。
YouTubeを見たり、
同伴者のアドバイスを聞いたり、
SNSで見かけた練習法を試したり。
情報は増えていくのですが、
自分の中に基準がありません。
だから何を信じればいいのか分からなくなります。
実はレッスンでも、
この状態の方は少なくありません。
練習熱心なんです。
勉強もしています。
でも、
「結局、何をやればいいんですか?」
という状態になってしまう。
実はこの段階で必要なのは、
新しいスイング理論ではありません。
ゴルフというゲームがどうやってスコアになるのか。
何が大切で、
何がそれほど大切ではないのか。
まずは地図を持つことです。
レベル2:感情に振り回されるゴルファー
少し経験を積むと、
今度は感情が問題になります。
1番ホールでダブルボギー。
「今日は終わった」
短いパットを外す。
「またダメだ」
OBを打つ。
「練習してきた意味がない」
そんなふうに考えてしまいます。
でも後で振り返ると、
そこまで悪いラウンドではなかったりします。
問題はミスそのものではありません。
ミスへの反応です。
私もこれまで数え切れないほどラウンドを見てきましたが、
ミスショットで崩れる人より、
ミスショットの後の考え方で崩れる人の方が圧倒的に多いです。
ゴルフはミスのゲームです。
ミスをゼロにすることはできません。
だからこそ、
ミスした後にどう考えるか。
そこがスコアに大きく影響します。
レベル3:スイング修正ゴルファー
ここが最も多くの人が長く滞在する場所かもしれません。
スライス改善。
飛距離アップ。
切り返し。
体重移動。
地面反力。
新しい情報を見つける。
試す。
当たる。
「これだ!」
と思う。
でもコースへ行くと消える。
また探す。
その繰り返しです。
レッスンでも本当によくあります。
動画を見て練習場では良かった。
でもコースへ行くと戻る。
するとまた次の動画を探す。
もちろん技術は大切です。
私自身もツアー時代を含めて、
技術向上にたくさんの時間を使ってきました。
でも今思うのは、
多くのアマチュアゴルファーは、
スイングそのものより、
スイング以外の部分に改善の余地が残っていることが多いということです。
ゴルフはスイングの競技ではありません。
スコアの競技です。
狙い方。
考え方。
マネジメント。
期待値。
そういった部分も同じくらい重要なのです。
レベル4:知識はあるゴルファー
この段階になると、
かなり勉強熱心です。
本も読む。
動画も見る。
戦略も知っている。
期待値も知っている。
平均ショットの考え方も理解している。
でも、
コースへ行くとできない。
頭では分かっているのに実践できない。
そんな悩みが出てきます。
実はオンライン・ミックスに来られる方も、
この段階の方が多いです。
勉強不足ではありません。
むしろ勉強し過ぎなくらいです。
でも、
知っていることと、
できることには大きな差があります。
知識は経験を通して、
少しずつ知恵になっていきます。
ここは焦らなくていい段階だと思います。
レベル5:規律のない戦略家
かなり上級者です。
本当は何をすべきか分かっています。
でも、
やってしまいます。
本当は刻むべきなのに狙う。
本当はボギーで十分なのに攻める。
本当は右サイドが安全なのにピンを狙う。
なぜでしょうか。
感情です。
良いスコアを出したい。
ナイスショットを打ちたい。
周りに上手く見られたい。
そういう気持ちが顔を出します。
ここまで来ると、
技術よりも意思決定の質が課題になります。
レベル6:自分を分析できるゴルファー
この段階になると、
1ラウンドだけで判断しなくなります。
右へのミスが増えている。
パットの距離感が落ちている。
50ヤード以内に課題がある。
そんな傾向を見つけます。
そして必要な練習を選びます。
感情ではなく、
事実を見るようになります。
私も会員さんには、
「1ラウンドだけで判断しないでください」
とよくお話します。
良い日もあれば悪い日もあります。
大切なのは流れを見ることです。
ゴルフとの付き合い方がかなり成熟している状態です。
レベル7:自由なゴルファー
最後の段階です。
良いスコアを出したい。
もっと上手くなりたい。
その気持ちは変わりません。
でも、
スコアが自分の価値ではなくなります。
80を打っても自分。
100を打っても自分。
ゴルフは大切だけれど、
人生そのものではない。
そんな感覚です。
不思議ですが、
この段階に近づくほど良いゴルフができる人が増えます。
結果に縛られなくなるからです。
オンライン・ミックスで目指していること
ここまで見てきて思うのは、
多くの方はスイングそのものより、
ゴルフの整理が必要なんじゃないか、
ということです。
何を練習するのか。
どんな期待値を持つのか。
何を反省して、
何は気にしなくていいのか。
実はオンライン・ミックスでやっていることも、
こうした整理が中心です。
目指しているのは、
完璧なスイングではありません。
完璧なゴルファーでもありません。
目指しているのは、
自分でゴルフを整えられるゴルファー
です。
ラウンドを振り返れる。
課題を見つけられる。
必要な練習を選べる。
感情に振り回されない。
YouTubeを見て毎週スイングを変えない。
そんなゴルファーです。
ゴルフをもっと長く楽しむために
もちろんスコアアップは大切です。
90切りも。
80台も。
70台も。
目指していいと思います。
でも、
スコアだけを追い続けると、
ゴルフは苦しくなります。
私自身、
ツアーでプレーしていた頃も、
コーチとして多くのゴルファーを見てきた今も、
そう感じています。
ゴルフはスイングだけのゲームではありません。
考え方。
戦略。
練習。
メンタル。
そういったものが少しずつ噛み合ってくると、
ゴルフは驚くほど楽になります。
そして僕は、
そういうゴルファーが増えるお手伝いをするのが好きなんだと思います。
もし今、
スイングばかり追いかけている気がするなら、
一度立ち止まって考えてみてください。
あなたはいま、
どのレベルにいるでしょうか。