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現在の場所:ホーム / レッスン / オンラインレッスン / 100を切ってからスコアが縮まない人が、練習場でやりすぎていること

100を切ってからスコアが縮まない人が、練習場でやりすぎていること

2026年8月7日 by 室屋 修一

 

こんにちは、室屋修一です。

 

練習場に行くと、アプローチを熱心に練習している人をよく見かけます。

30ヤードを打って、50ヤードを打って、70ヤードを打つ。

「やっぱりスコアを良くするならショートゲームだよね」

そんな話もよく聞きます。

もちろん、それ自体は間違っていません。

アプローチは大事です。

僕自身、ゴルフを長くやっていますが、最終的にはグリーン周りの技術がスコアを大きく左右すると思っています。

ただ、ここで一つ考えてほしいことがあります。

今のあなたにとって、それが一番優先順位の高い練習でしょうか?

もし週に1〜2回、1時間くらいしか練習できないとしたら。

その貴重な時間の大半をアプローチに使うことが、本当に一番スコアにつながるのでしょうか。

僕は、そうとは限らないと思っています。

むしろ90台、100前後でプレーしているゴルファーの場合、アプローチより先にやることがあるケースはかなり多いです。

目次

  • 練習場で上手くなっても、コースで使えなければ意味がない
  • アプローチを上手くする前に、アプローチを簡単にする
  • ゴルフは「一打ずつ」ではなく「つながり」で考える
  • ナイスショットを増やすことがゴルフではない
  • 「上手く打てたら」ではなく「普通に打ったら」で考える
  • 今必要な技術と、5年後に必要な技術は違う
  • 練習場でも「ゲーム」を練習する

練習場で上手くなっても、コースで使えなければ意味がない

僕が練習内容を考えるときに、一つ大切にしていることがあります。

それは、

「その練習は、実際のラウンドとどれくらい相関性があるのか?」

ということです。

分かりやすいのがティーショットです。

練習場ではティーアップして打ちます。

コースでもティーアップして打ちます。

ボールのライも自分で作れます。

ティーグラウンドの中なら、打つ場所もある程度選べます。

そして、フェアウェイの右側を狙う、左のバンカーを避ける、といったように方向を決めて打つこともできます。

つまり、練習場とコースの条件が比較的近い。

だからティーショットは、練習場でやったことがコースに反映されやすいショットです。

セカンドショットも比較的近いでしょう。

もちろんコースでは傾斜やラフがあります。

それでも、7番ウッドやユーティリティ、アイアンなどで普通のフルショットに近いスイングをする場面はたくさんあります。

練習場で、

「あの看板の方向へ打とう」

「150ヤードを狙おう」

「少し低めに打とう」

といった練習をしておけば、コースでも比較的そのまま使えます。

ところが、グリーンに近づくほど事情が変わってきます。

アプローチは、練習場で再現できないことだらけ

例えば30ヤードのアプローチ。

練習場では平らなマットの上から、毎回ほぼ同じライで打てます。

では、コースはどうでしょう。

左足上がりかもしれない。

左足下がりかもしれない。

つま先上がりかもしれない。

深いラフかもしれない。

薄い芝かもしれない。

ボールの下にほとんど芝がないかもしれない。

グリーンが上にあることもあれば、下にあることもあります。

ピンまで30ヤードでも、

キャリー10ヤードで転がせる30ヤードと、25ヤードキャリーさせなければならない30ヤードでは、まったく違うショットです。

さらに芝目、グリーンの硬さ、傾斜、風まで加わります。

ほとんど無限です。

だから僕は、

アプローチを練習する必要がない

と言いたいわけではありません。

距離を打ち分ける練習も必要ですし、基本的なコンタクトを整える練習も必要です。

ただし、

練習場でアプローチだけを延々と練習することが、すぐにラウンドのスコアへ直結するとは限らない。

ここは分けて考えたほうがいいと思っています。

アプローチを上手くする前に、アプローチを簡単にする

では、90台や100前後のゴルファーは何を優先すればいいのでしょうか。

僕ならまず、

「アプローチが打ちやすい場所へボールを運ぶこと」

を覚えてもらいます。

これはアプローチの技術ではありません。

その一つ前のショットの技術です。

例えばセカンドショットでグリーンを狙えない。

これは全然問題ありません。

無理に狙わなくてもいい。

でも、そのときに、

「どこへ外しても同じ」

ではありません。

右に外すとバンカー。

左は深いラフ。

グリーン奥は下り傾斜。

でも手前には花道がある。

だったら、

花道側にボールを集める。

グリーンに乗らなくてもいいんです。

次のショットが簡単になる場所まで運べればいい。

すると、次のアプローチで要求される技術が一気に下がります。

難しいラフからピンを狙う必要がなくなります。

バンカー越えのロブショットも必要ありません。

普通に打って、グリーンのどこかに乗せればいい。

僕はこっちのほうが、今の段階でははるかに重要だと思っています。

ゴルフは「一打ずつ」ではなく「つながり」で考える

スコアカードを見ると、

「今日はパットが33だった」

「アプローチが23回だった」

「ティーショットで何回ミスした」

というように、一つ一つを分けて考えたくなります。

もちろん、数字を見ることには意味があります。

ただ、アプローチとパットなどは特に、単独では評価しにくいものです。

グリーンをたくさん外せばアプローチ数は増えます。

その代わり、寄ればパット数は減ります。

グリーンにたくさん乗ればアプローチ数は減ります。

でも長い距離からパットすることが増えれば、パット数は増えるかもしれません。

ある意味、シーソーのような関係です。

だから一つの数字だけを見て、

「アプローチが多いからアプローチを練習しよう」

と決めてしまうと、本当の原因を見失うことがあります。

僕がもっと大切だと思っているのは、

そのホールをどうやって進んだのか。

です。

ティーショットはここ。

セカンドはここ。

そこからグリーンを狙ったけれど右に外れた。

難しいアプローチが残った。

なんとかグリーンに乗せたけれど、遠くに乗った。

そこから3パット。

結果はダブルボギー。

この場合、

「3パットしたからパターを練習しよう」

で本当にいいでしょうか。

もしかすると、問題はもっと前にあったのかもしれません。

セカンドショットで、そもそも右へ行くと難しくなることを考えていなかった。

だったら改善すべきなのは、パッティング技術よりもゲームの進め方かもしれません。

ゴルフは18個の独立したショットを打つゲームではありません。

一打目が二打目を作り、二打目が三打目を作るゲームです。

ここがかなり大事です。

ナイスショットを増やすことがゴルフではない

もう一つ、練習について考えるときに知っておいてほしいことがあります。

それは、

ナイスショットはそんなに出ない

ということです。

僕自身がラウンドしていても、

「これは本当に完璧だったな」

と思えるショットなんて、18ホールで何球あるでしょう。

1球、2球あれば十分かもしれません。

逆に、とんでもないミスショットも実はそんなに多くありません。

つまり、

ものすごく良いショットと、ものすごく悪いショット。

どちらも「外れ値」なんです。

ゴルフのほとんどを構成しているのは、その間にあるショットです。

ちょっと右。

ちょっと左。

少し当たりが薄い。

思ったより10ヤード飛ばなかった。

でも、まあ次は打てる。

そんなショットです。

だったら、僕らがゲームを作るときに期待すべきなのは、ナイスショットではありません。

自分の平均的なショットです。

これがゴルフの期待値を考えるということでもあります。

「上手く打てたら」ではなく「普通に打ったら」で考える

例えば残り170ヤード。

最高に当たればグリーンに届くクラブがある。

でも普段は右にも左にも曲がる。

手前には池がある。

ここで、

「ナイスショットなら乗る」

を基準にクラブを選ぶのか。

それとも、

「自分が普通に打ったらどうなるか」

を基準に考えるのか。

この違いは大きいです。

僕は後者でいいと思っています。

自分の平均的なショットを前提に、

ティーショットを安全なところへ。

セカンドを次が打ちやすいところへ。

そこからグリーン付近へ。

そしてカップ付近へ。

こうやって少しずつボールを目的地へ集めていく。

それでボギーくらいで終われればいい。

たまに上手くいけばパーになる。

たまに失敗すればダブルボギーになる。

それを18ホール続ける。

これだけでも、90台前半、そして90切りというところは十分見えてきます。

今必要な技術と、5年後に必要な技術は違う

もちろん、ゴルフが上達してくれば必要なことは変わります。

もっとアプローチの距離感が必要になるでしょう。

スピン量をコントロールしたくなるかもしれません。

ピンの位置によって球の高さを変える必要も出てくるでしょう。

パッティングも、より細かい技術がスコアを左右するようになります。

でも、それはその段階になってからでも遅くありません。

今100前後でプレーしている人が、数年後に必要になるかもしれない技術に練習時間の大半を使ってしまう。

これは少しもったいない。

半年後、1年後のスコアに一番影響することからやればいいんです。

ティーショットを大事故にしない。

セカンド、サードショットを次が簡単になる場所へ運ぶ。

アプローチでは、とりあえずグリーン付近へ。

そこからカップ付近へ。

この順番です。

それらをひと通りできるようになってから、いわゆる『逆算』のような事ができるようになります。

練習場でも「ゲーム」を練習する

だから練習場でも、ただボールを打つだけではなく、

少しだけゲームに近づけてみてください。

例えば、

「今日はドライバーを真ん中の柱より左には打たない」

と決める。

ユーティリティなら、

「あの看板とあの看板の間に打つ」

と決める。

距離を決めてもいいでしょう。

高さを決めてもいい。

フルショットだけでなく、少しスイングを小さくして打ってみてもいい。

大切なのは、

自分のゲームに必要なショットを練習することです。

ただ上手く打つ練習ではありません。

次のラウンドで使える練習です。

練習時間が限られている大人のゴルファーなら、なおさらです。

100球打つなら、

「一番上手くなりたいショット」に100球使うのではなく、

「今の自分のスコアに一番影響するショット」に時間を使う。

それだけで、同じ1時間でも練習の意味はかなり変わります。

ゴルフは、すべてを上手くなってからスコアが良くなるゲームではありません。

今持っている技術をどうつなぐか。

自分のできることを知って、できる範囲でゲームを作る。

そして必要になった技術を、その順番で少しずつ足していく。

それが、大人になってからゴルフを長く楽しみながら上達していく、一番現実的な方法だと思っています。

カテゴリオンラインレッスン, レッスン

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