こんにちは、室屋修一です。
先日、ある方のラウンドを見ていました。
スコアは91で、パット数は36でした。
36パットという数字を見ると、「ちょっとパットが多かったですね。じゃあ次はパットを練習しましょうか」という話になりそうなんですが、今回の内容を見ていると、僕はまだそこじゃなくてもいいかなと思いました。
というのも、パットの中身を見てみると、長い距離が残ったところでは3パットもある一方で、15メートルくらいからちゃんと2パットで終わっているホールもありますし、短いところでは寄せワンもあります。
なので、36という数字だけを見て「パットが悪かった」と決めてしまうのは、ちょっと早い気がするんですよね。

同じ3パットでも、中身はかなり違います
たとえば15メートルから3パットしたとします。
もちろん2パットで終わればいいですし、ファーストパットをもう少し寄せられたら、というのもあります。
でも、1メートルから3パットしたのと15メートルから3パットしたのでは、同じ3パットでも話はだいぶ違いますよね。
だから僕は、「3パットした」という結果だけではなく、何メートルから3パットしたのかも見ます。
さらに言えば、なぜ15メートルのパットが残ったのかも少し見てみたい。
セカンドショットの距離感だったのかもしれませんし、そもそもティショットの場所があまり良くなくて、グリーンの狙いやすいところへ打てなかったのかもしれません。
そうやって一つずつ戻ってみると、3パットという結果から始まった話が、いつの間にかパットだけの話ではなくなってきます。
ゴルフって、こういうことが結構あると思うんです。
今回は36パットより、もう少し手前を見たい
今回の91というラウンドで、僕がもう一つ気になった数字がありました。
50ヤード以内からグリーンに乗るまで、複数回かかったケースが5回あったんですね。
だったら今は、36パットを34にしようとか32にしようとか考えるよりも、まずこの5回を4回にできないかな、そのうち3回にならないかな、というところを先に考えてもいいと思います。
グリーンの近くまで来たら、なるべく1回で乗せる。
最初は10メートル残ってもいいですし、グリーンの端でも構いません。とりあえず次に持つクラブがパターになる回数を増やしていく。
それが増えてきたら、今度は「もうちょっと寄せたいよね」という話になってきますし、寄る回数が増えてくれば、自然と1パットで終わるホールも少しずつ出てきます。
僕はこのあたりには、ある程度順番があると思っています。
まずは乗る回数が増える。その次に少しずつ寄るようになって、その先にパットの話がある。
もちろん実際のゴルフはそんなに綺麗には進みません。乗るようになったと思ったら、次のラウンドではまた全然乗らなかった、なんてことも普通にあります(笑)。
ただ、大きな流れとしてはそんな感じで考えていいと思います。
アプローチが悪かった、で終わらせなくてもいい
ここまで読むと、「なるほど。じゃあアプローチを練習すればいいんですね」と思うかもしれません。
でも、僕ならここでももう一つ手前を見てみます。
たとえば30ヤードのアプローチが寄らなかったとして、その30ヤードはどんな状況だったでしょうか。
花道からだったのか、ラフからだったのか。深いラフだったのか、下り傾斜だったのか、バンカー越えだったのか。
簡単な花道からの30ヤードと、深いラフからバンカーを越えて打つ30ヤードでは、距離は同じでも難しさは全然違います。
だとすると、「30ヤードから寄らなかったからアプローチを練習しよう」というだけでもないんですよね。
なぜそんな難しいところにボールが行ったんだろう。その1打前はどうだったんだろう。
そこまで戻ってみると、セカンドショットやサードショットの狙い方の問題が見えてくることもあります。
場合によっては技術ではなくて、「そこを狙わなくてもよかったよね」という話かもしれません。
ラウンド後に、一つ前だけ見てみる
僕はラウンドの内容を見るとき、こんなふうに1打ずつ前に戻っていくことが結構あります。
3パットが多かったら、その前のアプローチはどうだったのかを見る。アプローチが難しかったなら、その前のショットを見てみる。
もちろん、18ホール全部を細かく分析する必要はありません。
ラウンドが終わって、「今日はこれが悪かったな」と思ったときに、その一つ前を見てみるくらいでも十分です。
そうすると、パットが悪かったと思っていたけれど実はアプローチかもしれないし、アプローチだと思っていたけれど、その前のショットかもしれない。
あるいは、ショットの技術ではなくて狙った場所の問題だった、ということもあります。
これだけでも、次に練習する内容は結構変わってくると思います。
パット数が増えたから、ゴルフが悪くなったとも限らない
もう一つ、これは意外と見落としやすいところです。
たとえばアイアンショットが良くなって、今までグリーンに乗らなかった距離から乗るようになったとします。
これはもちろん良い変化ですよね。
でも遠いところから乗れば、ピンまで10メートル、15メートル残ることもあります。そうなると当然、長いファーストパットが増えます。
以前ならグリーンを外して、そこからアプローチで2メートルに寄せて、1パットか2パットだった。
それが今度は遠くからグリーンに乗って、15メートルから2パット、ときには3パットになる。
そうすると数字だけなら、パット数が増えることもあります。
でも、それでゴルフが悪くなったとは言えませんよね。
むしろショットが良くなったことで、今まであまり打たなかった長いパットを打つようになったわけです。
だったら「最近パット数が増えたからパットが下手になった」ではなくて、「じゃあ次は長い距離のパットも少しやってみようか」という話になるかもしれません。
一つ良くなると、また違う課題が出てくる。
ゴルフの課題って、こんなふうに少しずつ順番に変わっていくんだと思います。
36パットだったら、その一つ前を見てみる
なので僕は、36パットという数字そのものを見て、良いとか悪いとかをすぐには決めません。
もちろん30パットくらいで回れたら嬉しいですけどね(笑)。
見たいのは、どうやって36になったのかです。
長いパットが多かったのか。短いパットを何度も外したのか。アプローチが寄っていなかったのか。それとも、そもそも難しいアプローチばかり残していたのか。
同じ36パットでも、中身はかなり違います。
だからスコアカードに書いてある数字は、それだけで答えを出すためというより、「じゃあ、もう少しどこを見てみようか」と考えるために使うくらいでいいと思っています。
36パットだったからパット練習。
そこで終わらせる前に、その一つ前はどうだったかな、と見てみる。必要なら、もう一つ前も見てみる。
そうすると、自分が次にやった方がいいことが少し違って見えてくるかもしれません。
練習時間がたくさんあるなら、ドライバーもアイアンもアプローチもパターも、全部やればいいんです。
でも、なかなかそうはいかないですよね。
週に1回、1時間くらいしか練習できない人も多いと思います。
だったら「何を練習するか」と同じくらい、今はどこから良くしていくかを考える。
その方が、限られた時間でゴルフを上手くしていくには大事なんじゃないかなと思っています。