ラウンドで出たミスを、全部練習しなくていい
こんにちは、室屋修一です。
9月は、スコアが140くらいだった頃から一緒にやってきて、現在100切りが見えてきたオンライン・ミックスの会員さんとのZoomセッションをもとに記事を書いています。
前回は、ティーショットの大きなミスが減ってきたあと、セカンドやサードショットでどうやってアプローチできるところまでボールを運ぶか、という話を書きました。
今回のZoomでは、そこから「じゃあ、これから何を練習していこうか」という話になりました。
ラウンドを振り返っていると、上手くいかなかったショットはいくらでも出てきます。
ドライバーが曲がった。UTをトップした。ラフから上手く打てなかった。バンカー越えのアプローチを失敗した。3パットした。
18ホールやれば、何かしらありますよね。
ただ、そこで出たミスを一つずつ全部練習しようとすると、今度は何を練習したらいいのか分からなくなってしまいます。
僕は、ラウンドで出たミスを全部練習する必要はないと思っています。

ゴルフ場には、練習場では作れない状況がたくさんある
例えば今回、バンカー越えの30ヤードくらいのアプローチが上手くいかなかった、という話がありました。
当然、上手く打てるに越したことはありません。
ただ、普段使っている練習場で「バンカー越え30ヤード」という状況を、そのまま作れるかというとなかなか難しいですよね。
実際のゴルフ場には、こういう場面がたくさんあります。
左足下がりから打たなければいけないこともあれば、深いラフに入ることもある。木の枝が邪魔になることもあれば、バンカー越えでグリーンの奥がすぐOB、みたいなこともあります。
さらに同じ30ヤードでも、ボールのライやグリーンの硬さ、傾斜、ピンの位置によって難しさは全然違います。
これを一つずつ練習場に持ち帰って、「次はこの状況を練習しよう」とやっていたらキリがありません。
そもそもゴルフって、同じ状況から二度打つことがほとんどないスポーツです。
だから、ラウンドで失敗したショットとまったく同じものを練習場で再現すること自体、それほど重要ではないと思っています。
「何をミスしたか」より「同じことが普段も起きるか」
では、ラウンドで出たミスをどう見るのか。
僕ならまず、そのミスが普段の練習でも起きているものなのかを考えます。
例えば、ユーティリティになると急に打点がばらつく。
長いクラブを持つと右へのミスが増える。
50ヤードくらいになると、毎回距離が大きく変わってしまう。
こういうものなら、練習場でも確認できます。
そしてラウンドで一度出ただけではなく、練習場でも同じようなことが起きるのであれば、そこは練習する価値がかなりあります。
反対に、普段はほとんど出ないミスが、たまたま難しいライから一度だけ出たのであれば、それを次の練習の中心にする必要はないかもしれません。
一回のラウンドでは、いろいろなことが起きます。
だから「ミスをした」というだけで練習課題にするのではなく、そのミスがどのくらい繰り返されているのかを見ることも大事だと思います。
もう一つ大事なのは、そのミスがスコアにどのくらい影響しているか
さらに考えたいのが、そのミスを改善すると今の自分のゴルフがどのくらい変わるのか、ということです。
例えば100切りを目指している人が、1ラウンドに一度あるかないかの難しいバンカー越えを一生懸命練習する。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。
でも、その一方でセカンドショットのトップや大きな曲がりが毎ラウンド何度も出ているのであれば、今はそちらを練習した方がスコアには影響しやすいですよね。
これは人によっても、上達の段階によっても変わります。
今回の会員さんも、140くらいだった頃なら、まずOBや大きなミスを減らすことの方が圧倒的に優先順位が高かったと思います。
ところが、それが少しずつ減ってきた。
そうすると今度は、セカンドやサードで使うクラブを安定させて、なるべく早く100ヤード以内、50ヤード以内までボールを運ぶことの方が大事になってきます。
同じ人でも、半年前と今では練習するものが変わってくるんですよね。
練習場で見つけた課題ではなく、ゴルフ場から持ち帰った課題を練習する
練習場へ行くと、その日の調子で練習するものを決めてしまうことがあります。
最初に7番アイアンを打って、ちょっと右に行く。
「今日は右に行くな」と思って、そこを直し始める。
少し良くなったのでドライバーを打ったら、今度は左へ曲がる。
そうすると、今度はドライバーの左へのミスを直し始める。
こういう練習をしていると、その日の練習場ではいろいろ直しているんだけど、それが実際のラウンドとどうつながっているのか分からなくなることがあります。
もちろん、練習場で自分のショットを整える時間も必要です。
ただ、スコアを良くしていきたいのであれば、ラウンドで実際に困ったことを一つ持ち帰って、それを練習場で確認してみる。
そこで同じことが起きるなら少し練習する。
そして次のラウンドでどうなったかを見る。
この流れができてくると、普段の練習の意味も少し変わってくると思います。
練習場で上手く打つための練習ではなく、ゴルフ場で困ったことを少しずつ減らすための練習になってくるからです。
ラウンドと練習がつながってくる
僕は、ラウンドのスコアを見るとき、単純に良かった、悪かっただけではなくて、次に何を練習するかを見つける材料としても見ています。
ラウンドする。
そこで何が起きたのかを見る。
その中から、普段の環境でも再現できて、なおかつ今の自分のスコアに影響が大きそうなものを選ぶ。
それを練習して、またラウンドする。
そして、また振り返る。
こういう循環ができてくると、ラウンドと練習が少しずつつながってきます。
今回の会員さんが140くらいだった頃には、もっと大きなミスを減らすことを中心に見ていました。
100切りが見えてきた今は、同じスコアカードを見ても、こちらが見る場所も、本人が気にする場所も変わってきています。
上達すると、ミスがなくなるわけではありません。
たぶん、ずっと何かしらミスはします。
ただ、その中から「今は何を練習するのか」を選べるようになってくる。
それもゴルフが上手くなっていく中で起きる変化の一つなんじゃないかと思います。
次回は、このラウンドを振り返るために何を記録しておけばいいのか。
100切りを目指している人と80台を目指している人では、スコアカードに書いておきたいことも少し違う、という話を書いてみようと思います。