こんにちは、室屋修一です。
昔、レッスン中にこんなやり取りがありました。
あるお客様が「今日は冒険せず、セーフティ第一で行きますけど、ダサいですかね笑?」と言ったんです。
その瞬間、僕はこう返答しました。
「いやいや、セーフティこそ上級者の戦略ですから」と。
この「セーフティ=ダサい」「攻める=かっこいい」という価値観、
ゴルフにおいては、実は真逆だってことをご存じでしょうか?
目次
■ 本当の“カッコよさ”は、狙ってボギーを取れること
「このホールは左がOBで、右が林。でもフェアウェイは狭い…」
こんなとき、多くの方が「とりあえず真ん中狙い」でドライバーを握ります。
そして、どちらかに外して「またやっちゃった…」と頭を抱える。
でも本当にスコアをまとめるゴルファーは違います。
“右のラフでもパーオンできる”とわかっていれば、
あえて「右ラフ狙い」でドライバーを打ちます。
つまり、狙って“逃げる”。
これができる人こそ、スコアを安定させられるのです。
■ セーフティに見えるプレーの裏にある“数字の裏付け”
PGAツアーの選手でも、林からパーを取れる確率はわずか20%。
つまり、トラブルを回避するための“逃げの選択”は、
プロでも日常的に行っている合理的判断なんです。
また、「短いクラブの方が安全」と思いがちですが、
クラブを短くすると飛距離が落ち、次のショットでピンを狙えなくなります。
しかも、実はアイアンの方が曲がることもある。
“短い=安全”ではない。
ちゃんと自分の持ち球と散らばり幅を理解してこそ、
初めて「この場面ではユーティリティを選ぶべきだ」と言えるのです。
■ 地味な戦略が、スコアを劇的に変える
ピンを狙わずセンター狙い。
林の手前に刻む。
高い球で攻めず、転がして寄せる。
一見すると、華のない選択かもしれません。
でもそれが、**「ナイスショットなのにダボ」**を防いでくれる。
地味に見える選択の裏には、
「このミスは何打損するか?」「一番痛い場所はどこか?」
そんな思考がぎっしり詰まっているんです。
■ “戦略的セーフティ”を身につければ、ゴルフがもっと穏やかになる
セーフティに構えると、不思議と気持ちが落ち着きます。
無理な攻めの時に感じるプレッシャーが減り、
ショットの再現性も高まってくる。
しかも結果的に、パーオン率も上がり、ボギーも減る。
つまり、スコアも気持ちも安定してくるのです。
だからこそ僕は声を大にして言いたい。
「セーフティ第一は、決してダサくない。むしろ賢く、かっこいい。」
■ まとめ:セーフティは“逃げ”ではなく“攻めの布石”
もしあなたが「いつも同じようなミスでスコアを崩してしまう」と感じているなら、
次のラウンドでは、あえて“逃げる勇気”を持ってプレーしてみてください。
その一歩が、スコアの安定に大きくつながるはずです。
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