こんにちは、室屋修一です。
「基礎が大事」「基本に戻ろう」──
ゴルフではよく聞く言葉ですが、その違いを説明できる人は意外と少ないものです。
僕自身、昔はこの2つを混同していました。
でも「基礎」と「基本」の定義をしっかり分けて考えるようになってから、
自分のスイングの見直し方も、指導方法も大きく変わりました。
✅ 「基礎」とは──スイングの土台を支える感覚
僕が定義する基礎とは、以下の3つです:
-
テンポ(振り幅やリズムの自然さ)
-
タイミング(切り返しやインパクトのリズム)
-
バランス(体重移動や軸の安定)
この3つが整っていないと、どんな理論を学んでも、スイングは安定しません。
▶ 基礎が乱れると起きる現象
-
構えはゆっくりなのに、急に振り出す
-
切り返しで詰まって体がブレる
-
軸が傾いて打点が不安定になる
これらはすべて、スイングの“感覚の土台”が崩れているサインです。
✅ 「基本」とは──“狙って当てる”ための再現力
一方で、基本とは、
-
狙った場所にフェースを向ける
-
狙ったところに芯で当てる
-
狙ったスピードで振る
という「狙って当てる」力のこと。
フォームの美しさではなく、「当たる瞬間」の再現性こそが本質です。
▶ 基本が崩れていると…
-
打ち出し方向がズレる
-
芯を外して飛距離がばらつく
-
同じ番手で高さやスピンが安定しない
こうしたズレは、スイングよりも「基本」の狂いから起こります。
✅ 「基礎」と「基本」を分けて見ると、練習の質が変わる
調子が悪くなったとき、
・テンポが速くなっていないか?
・フェースが狙った方向に向いているか?
といった視点で見直すだけで、スイング迷子から抜け出せます。
🧩まとめ
-
基礎=スイングの土台を整える感覚
-
基本=“当てたいところに、当てたい形で当てる”力
この2つを区別して考えることが、
迷わず・振り回されずに上達を進めるための第一歩です。
👉 続いては、**「インパクトの7要素」**について解説します。
ショットの質を決める“当たる瞬間”のメカニズムを、丁寧に紐解いていきます。