こんにちは、室屋修一です。
今日は、ある生徒さんからいただいたラウンドの振り返りをもとに、
「アプローチの回数が増える本当の理由」
についてお話しします。
ラウンド全体としては100前後。
十分にまとまった、とても良い内容でした。
ただ、スコアカードとラウンド記録を見ていると、
「アプローチを2回しているホールが少し多い」
という傾向が一つの伸びしろとして見えてきました。
ここを改善すると、スコアはもっと安定します。
目次
パッティングは“難度の高いグリーン”では気にしなくていい
まず強調しておきたいのは、
グリーンの速さや傾斜が強いコースでは、3パットは普通に起きる
ということです。
今回のラウンドでも3パットは4回ほどありましたが、
グリーンが難しいコースではむしろ健闘している部類です。
1パットも決めているので、パターそのものに問題はありません。
伸びしろは“アプローチの回数”にある
今回のラウンド記録を見ると、
50ヤード以内のアプローチが2回になっているホールが9ホールありました。
アプローチが2回になる理由は、大きく分けて3つあります。
【1】そもそも難しい状況にボールが止まっていた
(深いラフ・下り傾斜・砲台など)
【2】ライは良かったが、自分のミスで寄らなかった
【3】その“1つ前のショット”が難しい場所に運んでしまった
多くの人は②だと思い込みますが、
実は一番多いのは③です。
アプローチが難しくなる“原因”は前のショットにある
たとえば、
アプローチが2回になったホールがあったとしましょう。
そのアプローチが難しかった理由をたどっていくと、
「その1つ前のショットで、難しいエリアに打っていた」
というケースが非常に多い。
たとえば、
-
グリーンの右手前が深いラフだとわかっていたのに、右寄りに打ってしまった
-
ピンの高さに合わせようとして、結果的に砲台の下の傾斜に止まった
-
グリーンを外してはいけない方向に外してしまった
などです。
こういう場面は、アプローチが“ミスしたように見えて”、
実際は前のショットの判断ミスだったりします。
アプローチ練習より“場所選び”を優先した方がスコアは早く縮まる
多くのゴルファーは、
アプローチがうまくいかないと「技術不足」だと思いがちです。
でも実際は、
アプローチの場所が悪いだけということも多い。
アプローチの成功率は、
【技術 × ライ × 傾斜 × 高さ × 止めどころ】
によって決まりますが、
「技術以外の要素」──つまり場所選びの方が影響が大きい。
今回のラウンドも、
アプローチ自体は十分練習されているので、
技術というよりも「そこに行ってしまったショット」を振り返るべきケースが多かったです。
明確な改善ポイント:ショットとアプローチを“つなげる”
ここからが超重要。
アプローチの数が多かったホールについては、
以下の2点をチェックするだけで原因がわかります。
① なぜそこにボールが止まったのか?
(ミス?判断?ねらい?)
② そのショットの“代わりの選択肢”はなかったか?
たとえば、
-
グリーン右手前は避けるべき
-
奥は絶対NG
-
左サイドは打ちやすい
-
花道は広い
こういう“どこに行けば良いアプローチになるか”を理解するだけで
アプローチの難易度はガラッと変わります。
良いニュース:ティーショットは十分に安定している
今回のティーショットはOBゼロ。
これは本当に素晴らしいです。
ティーショットが安定してくると、
ゴルフ全体が急に落ち着いてきます。
だからこそ、次の伸びしろは
セカンド〜アプローチの「流れ」です。
アプローチが減る → パットが減る → スコアが安定する
アプローチが難しい場所からだと乗っても遠い位置に行き、
結果としてパット数も増えます。
逆に、
打ちやすい場所 → アプローチ1回 → 近いパット → スコアが安定
という循環が生まれます。
今回のラウンドは、まさに
「あと少しでこの循環に入る」
という内容でした。
ここを整えるだけで、
100前後のスコアは90台の安定スコアに一気に近づきます。
次のラウンドで意識してほしい3つ
グリーン周りの“安全エリア”を必ずひとつ決める
ピンの左右どちらか、奥か手前か。
セカンドは“ピン”ではなく、安全エリアに対して打つ
これだけでアプローチが激変します。
アプローチが2回になったホールだけ振り返る
すると原因が全部浮かび上がります。
アプローチの回数が増えるのは、技術そのものよりも、
「そこに至るまでのショットの判断」に原因があることが多いものです。
ティーショットが安定してきたら、
次は セカンド → アプローチ → パット の“流れ”を整える段階に入ります。
この流れが揃い始めると、
アプローチがシンプルになり、
パットも短くなり、
スコア全体が安定していきます。
もし最近のラウンドで、
「アプローチが増えるな……」
「寄せの難しさがスコアに響いている気がする」
と感じているなら、一つ前のショットの意図をぜひ振り返ってみてください。
小さな気づきが、そのままスコア改善につながります。
そして、
こうした“流れの整え方”や“判断の基準づくり”を、
あなたのラウンド動画や記録を使いながら一緒に整えていくのが
オンライン・ミックスです。
興味があれば、ぜひ一度のぞいてみてください。
あなたのゴルフに、もうひとつ「整理される感覚」が加わるはずです。