こんにちは、室屋修一です。
今日のテーマは、
“短いアプローチの上達は、スイングよりも《向き》が9割”
という話です。
きっかけは、Kさんの390ヤード・パー4と160ヤード・パー3のシミュレーションでの練習動画を見ていて、
「これ、多くのゴルファーが見落としがちな問題かも…」
と改めて思ったからです。
結論から言うと──
アプローチで“ピンにまっすぐ向いている”時点で、寄らない準備が整っている。
これ、ゴルフ歴が長い人でも知らないまま何十年もやってしまいます。
でも、今日ここで理解してしまえば、あなたの寄せワン率は間違いなく変わります。
目次
なぜ“まっすぐ向く”と寄らないのか?
ゴルフのボールって、「まっすぐ打つのが難しい」のは皆さんご存知ですよね。
でも多くの人は、
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30ヤード
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40ヤード
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50ヤード
…このくらいの距離なら、
「まっすぐ行くだろう」
と無意識に思っています。
実はここが落とし穴です。
現実:アプローチでもほとんどの人は“真っ直ぐ”なんて打てない
アプローチはむしろ、インパクトの入れ方の癖がモロに出ます。
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少しカットに入る人は右へ
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少しインから入る人は左へ
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スピン量が増えるとフェースは開きやすい
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ピッチングとサンドで軌道が変わる人も多い
つまり、
「まっすぐ向いて、まっすぐ寄る」なんて条件がそもそも成立しない。
ここを理解した瞬間、アプローチの世界がひっくり返ります。
Kさんの今回の動画にもヒントが詰まっていた
Kさんの今回の30〜60ヤードのアプローチを見ていると、
“ややスライス気味のストレート”
というタイプに近い印象でした。
打ち出しはストレートに見えるけど、
最後の数ヤードで軽〜く右に逃げていく、あの球筋です。
これはアマチュアのすごく多いパターンで、
ピッチングでもサンドウェッジでも同じ傾向が出ます。
そしてこの球筋の場合、
ピンにまっすぐ向く → 右に逃げて外れる
ピンの左に向く → 右に逃げてちょうどピンへ寄る
という“自然の法則”が働くんです。
言ってしまえば、
向きひとつで結果が真逆になる。
ドライバーもUTもアプローチも“同じ本質”で動いている
今回のパー4のセカンドUTでは、
Kさんはカーソルを左に少しずらして、木の端を狙うことで成功しています。
この調整は非常に良かったです。
なぜなら、
まっすぐ打てる前提ではなく、自分の球筋を前提に向きを作っている
から。
アプローチもまったく同じで、
狙い方を変えると“自然な曲がり”がピンに寄り始めます。
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フックするならピンの右を向く
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スライスするならピンの左を向く
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まっすぐ向くのは、実は最も危険
これは、ゴルフゲームの本質でもあり、
“コントロールの世界観”でもあります。
30〜60ヤードが上手くなる「3つの向きトレーニング」
すぐできて、すぐ効果が出る練習だけまとめておきます。
① ピンの左1ピン向いて打つ
スライス気味の人は、これだけで「寄った…!」という成功体験が増えます。
曲がり幅がどれくらいか、すぐに体が覚えます。
② ピンの右1ピン向いて、フック気味に入れてみる
逆に、ややインから打つ人はこれがハマります。
自分の癖を知ることが、実力の土台になります。
③ 30、40、50ヤードで球筋の傾向を“観察”する
スイングを変える必要はありません。
ただ、
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右に出た
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左に出た
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最後に少し曲がった
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思ったより真っ直ぐだった
これを書き留めておくだけで、
“自分専用の寄せ方”が見えてきます。
「向きを知った人」から寄り始める
ゴルフの上手い人を見ると、
アプローチでの“向き”がとにかく絶妙です。
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ピンの左を向いて、フェースを開きながらスピンで寄せる人
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ピンの右を向いて、フックの転がりで寄せる人
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傾斜を読んで、あえて逆サイドに向く人
共通しているのは、
絶対に“ど真ん中”には向かないこと。
寄せようと思えば思うほど、
人はピンに正対してしまいます。
でも、寄る人ほど“寄る向き”に立って、
自分の球筋を味方にしている。
Kさんも今回の動画を見て、
まさにこのステージに入ってきたと感じました。
最後に:向きの調整は、スイングより即効性がある
アプローチの上達って、
スイングを完璧にしなくてもできるんです。
むしろ、
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自分の球筋を知る
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どこに向いて立つかを調整する
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その日の調子も加味する
この3つだけで、
寄せワンの確率は本当に上がります。
今回の動画のように、
ひとつのホールの中で
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ドライバー
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UT
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アプローチ
この3つが全部“狙い方”で変わってくるのは本当に面白いところです。
あなたのショートゲームも、
“寄せる向き”を覚えた瞬間に大きく変わります。
もし、あなた自身の球筋を診断したい時は、
オンライン・ミックスやZoomセッションで動画を送っていただければ、
あなたの“寄る向きの作り方”をその場で作ります。