こんにちは、室屋修一です。
先日のKさんとのオンラインセッションで話題になったのは「バンカー越えのショット」。
多くのゴルファーがここで迷い、そしてスコアを崩してしまいます。
今回はその実例をもとに、
戦略の立て方・練習場との違い・ミスを前提にした考え方・一人ラウンドでの実践
をまとめてみました。
目次
1. バンカー越えの戦略は「手前NG・奥OK」
実際のセッションで取り上げたホールは、手前に大きなバンカー、奥にもガードバンカーが控える典型的なシチュエーション。
多くの方は「なんとか越えたい」と思い、結果はトップやダフリで“最悪の手前バンカー”へ。
結論はシンプルです。
奥のバンカーならまだOK。手前のバンカーは絶対NG。
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奥 → ライ次第で寄せワンのチャンスもある
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手前 → 目玉リスク大、2打3打余計にかかる可能性
つまり「手前だけは避ける」と割り切る。これだけでスイングに余裕が生まれます。
2. 練習場ではなくコースでこそ学べること
練習場では平らなマットから同じライ。
でもコースでは、風・傾斜・ハザード・プレッシャーが必ず絡みます。
ある日の事例では、残り160ヤードをフェアウェイバンカー越え。
練習場なら7番で十分打てる距離ですが、実際は砂の上+越えたい気持ちでトップ → バンカーイン。
解決策は「結果をシナリオ化」すること。
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トップする確率が高いなら最初から刻む
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奥ラフと手前バンカーのリスクを比較する
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どちらがまだマシかを選ぶ
練習場はフォーム確認。
コースは「どんな外れ方をしてもまだゲームが続くか」を検証する場です。
3. ミスを前提にしたマネジメント思考
ゴルフは“ミスのゲーム”。プロですら完璧なショットは数回しかありません。
だから大切なのは「ミスをゼロにすること」ではなく、
ミスが出てもダメージが最小で済むルートを選ぶことです。
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クラブを1番手大きく持ち、奥に外れてもOKとする
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引っかかってもセーフなラインを狙う
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ラウンドごとに「ここなら外してもいい」場所をメモする
Kさんも「以前は出たとこ勝負だったけど、今は“最悪を想定して打つ”ことを考えられるようになった」と話していました。
これは大きな成長のサインです。
4. 一人ラウンドは最高の実験場
おすすめなのが「一人ラウンド」。
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朝イチ9ホール → 料金も安い、時間も短い
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他人に迷惑をかけない → 思い切った実験ができる
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同じシチュエーションを2回試せる
練習場で100球打つより、実際のコースで10回「どこに打つか」を選んだ方が、はるかに学びが大きい。
僕も一人ラウンドを「戦略の実験室」なんて呼んでいます笑。
5. 実践チェックリスト──“ミス前提”の3ステップ
最後に、次のラウンドで役立つ行動指針をまとめておきます。
ステップ1. 打つ前に「絶対に避けたい場所」を決める
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手前のバンカーか?
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左のOBか?
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池か?
👉 まずは「ここだけはNG」を一つ決めて構える。
ステップ2. 「OKなミス」を用意する
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奥のバンカーならOK
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右のラフならOK
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グリーン奥でも寄せやすいならOK
👉 「ここなら外れても大丈夫」と思える場所を持つ。
ステップ3. ショット後に「想定と結果」を照らす
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想定どおりのミスだったか?
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想定外の結果ならなぜ?
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次はどこを修正する?
👉 この反省が、判断力をどんどん高めます。
受講者の声:Kさんの体験談
「オンラインでありながら、日々見てもらってコメントをいただいたり、動画やスコアカードなどを添削してもらえたり──その仕組みの価値は本当に大きいと感じています。
最初は“ゴルフのようなフィジカルスポーツで、動画指導って本当に効果あるの?”と思いました。でもやってみて、むしろ効果が高いと感じました。もちろんすぐに劇的に上手くなるわけではありませんが、ゴルフは自分で考えてトライし、納得しながら積み上げていくスポーツ。そこをサポートしてもらえるのは大きな安心感です。
世の中には“たった1分で直る!”みたいなキャッチーなレッスンも多いですが、そういうものは継続性や積み上げがなく、結局混乱してしまう人もいると思います。その点、オンライン・ミックスでは、自分のペースで課題に取り組みながら、必要なタイミングでアドバイスをもらえるので、じっくりゴルフを整えていける感覚があります。
ゴルフはすぐに結果を出すよりも、順番に積み上げていくことが大切。その意味でも、この仕組みはとても価値があると思っています。」
さらに学びを深めたい方へ
今回の記事で紹介した「考え方」や「戦略」を、自分のゴルフに落とし込むには、やはり実際のラウンドや練習を通じて検証することが欠かせません。
僕が提供している オンライン・ミックス では、
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個別のスイング診断
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記事で学んだことを「自分のゴルフにどう当てはめればいいか?」
その答えを一緒に探していきましょう。