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ショットは悪くないのに、スコアが出ない人へ 。問題は技術ではなく「配分」でした

2025年12月30日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

今回は、スコア100前後のスコアの会員さんとのあるZoomセッションをもとに、
ここ数年ずっと感じていることを書いてみようと思います。

それは、

「ゴルフが崩れる原因は、技術より“集中力の使い方”にある」

という話です。


目次

  • 「いいラウンドだったのに…」は、だいたいここから始まる
  • 10〜20ヤードは「最も練習していない距離」
  • なぜ「近づくほど怖くなる」のか
  • 集中力を“出し切ろう”とする人ほど、18ホール持たない
  • 上手い人の「淡々」は、手抜きじゃない
  • ショートゲームは「評価の場」にしない
  • 「安全策でOB」が起きる本当の理由
  • 距離より「次が楽かどうか」
  • ゴルフは「同時に上手くならない」
  • スコアより、「流れ」を覚える
  • 最後に:この「配分」は、ひとりだとズレやすい
  • オンライン・ミックスについて
  • スコアを追う前に、「流れ」を整える

「いいラウンドだったのに…」は、だいたいここから始まる

ラウンド後、こんな感想を聞くことがよくあります。

  • 「ショットは悪くなかったんですけどね」

  • 「ティーショットは前に行ってたんですよ」

  • 「セカンドも大きなミスはなかったです」

それなのにスコアを見ると、
ダボ、トリ、場合によってはそれ以上。

このギャップが生まれる場所は、
ほぼ間違いなくグリーンに近づいた瞬間です。

特に、

  • 残り10〜20ヤード

  • 越えなきゃいけない

  • ライが微妙

  • グリーンが速い

ここで一気に流れが止まります。


10〜20ヤードは「最も練習していない距離」

冷静に考えてみてください。

多くの人が練習場でやっているのは、

  • フルショット

  • 7番、9番、PW

  • たまに30〜50y

でも、

10〜20yはほぼやっていない。

それなのにラウンドでは、

  • 寄せなきゃ

  • 失敗できない

  • ここ落とすとダボ

と、一番厳しい期待値を自分に課してしまう。

これは、構造的に無理があります。


なぜ「近づくほど怖くなる」のか

ここには、心理的な理由があります。

ティーショットやセカンドは、

  • 距離がある

  • 多少ズレても“まだ次がある”

  • 失敗しても取り返せる感覚がある

一方で、グリーン周りは違います。

  • 距離が短い

  • ミスが即スコアに反映される

  • 逃げ場がないように感じる

つまり、

「結果がすぐ出る場所」ほど、脳は危険と判断する。

だから体は硬くなり、
判断は遅れ、
結果としてミスが増える。

これは性格の問題でも、
度胸の問題でもありません。

人間の構造です。


集中力を“出し切ろう”とする人ほど、18ホール持たない

よく、

「もっと集中しなきゃダメですよね」

と言われます。

でも、これは半分正しくて、半分間違いです。

集中力は、
出せば出すほど減っていく資源です。

18ホールずっと最大集中、は不可能。

にもかかわらず、

  • ティーショットで全力

  • セカンドも全力

  • その結果、グリーン周りで力尽きる

これが、スコアが安定しない最大の理由です。


上手い人の「淡々」は、手抜きじゃない

ある程度スコアがまとまる人を見ていると、
不思議な共通点があります。

ティーショットが一番“雑”に見える。

もちろん本当は雑じゃありません。

でも、

  • 変に力まない

  • 完璧を狙わない

  • OBさえなければOK

この“割り切り”ができています。

集中力は、

  • グリーンに近づくにつれて

  • 少しずつ、少しずつ上げていく

この配分が自然にできるようになると、
18ホールの流れが安定します。


ショートゲームは「評価の場」にしない

ここで大事な考え方があります。

ショートゲームを“テスト”にしない。

  • 成功=合格

  • 失敗=ダメ

こういう扱いをすると、
感情の消耗が激しすぎます。

おすすめなのは、

ショートゲームは「体験」と「データ収集の場」

  • このライだと、これくらい強く入る

  • 右足上がりだと、こんな結果になる

  • 速いグリーンだと、止まらない

この“材料”を集める時間。

評価しない。
反省しすぎない。

すると、不思議と次のホールのティーショットが落ち着きます。


「安全策でOB」が起きる本当の理由

もう一つ、よくある現象。

  • 右に逃げるつもりだった

  • 無理しない選択をした

  • なのに、なぜかOB

これ、技術の問題ではないことが多いです。

原因は、

心のどこかに残った未練。

  • 本当は越えられるかも

  • 行けたら楽だよな

  • ちょっとだけ振れば…

この状態で打つと、

  • 狙いが曖昧

  • 体も迷う

  • 結果が中途半端になる

逆に、

「今日はここは行かない」
「右に打つ。距離は残ってOK」

と腹をくくった時ほど、
驚くほどミスは減ります。


距離より「次が楽かどうか」

多くのアマチュアにとって、

  • 残り200y

  • 残り150y

この差は、思っているほど大きくありません。

むしろ、

  • OB

  • 林

  • 池

  • バンカー越え

こういった一発アウト要素の方が、
スコアに与える影響は圧倒的に大きい。

「遠くからでもボギーで上がれる」

この感覚を持てると、
ティーショットが一気に楽になります。


ゴルフは「同時に上手くならない」

最後に、いちばん大事な話です。

ゴルフは、

  • ティーショット

  • セカンド

  • アプローチ

  • パット

全部を同時に完成させるスポーツではありません。

順番があります。

今の段階では、

  • ティーショット:OBを出さない

  • セカンド:次が打てる

  • ショートゲーム:経験値を積む

これで十分です。

できることが一つ増えるたびに、
自然と次が見えてきます。


スコアより、「流れ」を覚える

スコアは変動します。

でも、

  • ラウンド中の落ち着き

  • 判断の速さ

  • ミス後の立て直し

これらは確実に積み上がります。

まずはそこを増やす。

それができたとき、
気づいたらスコアは勝手についてきます。


ここまで読んで「これ、まさに自分だな」と感じたなら、
それは上達の入り口に立っている証拠です。

焦らず、順番を間違えず、
一緒に積み上げていきましょう。


最後に:この「配分」は、ひとりだとズレやすい

ここまで読んでいただいて、

  • 集中力の配分の話

  • ティーショットとセカンドを“土台”にする考え方

  • ショートゲームを「評価の場」にしないという視点

これらに、少しでも心当たりがあったなら——
あなたのゴルフは、もう次の段階に進む準備ができていると思います。

ただひとつ難しいのは、
この「配分」や「考え方」は、ひとりだとズレやすいということです。

  • 調子がいい日は忘れてしまう

  • ミスが続くと、また全部に力を入れてしまう

  • 気づいたら、以前と同じ場所で悩んでいる

これは意志の弱さではありません。
ゴルフというゲームの構造上、ほぼ誰にでも起きます。


オンライン・ミックスについて

そこで僕は、
ラウンド・動画・やり取りを通して、
「今、どこに集中すべきか」を一緒に整理していく
《オンライン・ミックス》というプログラムを続けています。

特徴はとてもシンプルです。

  • スイングを無理に変えない

  • 技術よりも「順番」と「考え方」を優先する

  • ラウンドで起きたことを、そのまま材料にする

今回のブログで書いたような話は、
実際のラウンド映像やスコアカードを見ながら、
「あなたの場合は、今どこなのか?」を一緒に確認していきます。


スコアを追う前に、「流れ」を整える

ゴルフは、

  • 何をどこで頑張るか

  • どこで力を抜くか

この設計がズレていると、
どれだけ練習しても同じところで止まります。

逆に言えば、
流れが整えば、スコアは後からついてきます。

もし、

  • 10〜20ヤードで毎回すり減っている

  • いいショットのわりにスコアが残らない

  • ラウンド後に「何が悪かったのかわからない」

そんな状態が続いているなら、
一度、整理する価値はあります。

ぜひオンライン・ミックスのページを覗いてみてください。

カテゴリオンラインレッスン, レッスン

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