こんにちは、室屋修一です。
「ドライバーが左右に曲がらなくなってきた。
でも、なぜか“天ぷら”ばかり出る…。」
これは先日、オンライン・ミックスでセッションしたKさんの悩みです。
初見のコースで自己ベストを更新しつつも、新しい壁にぶつかりました。
ゴルフではよくあることですよね。ひとつの課題をクリアすると、次の壁が見えてくる。
成長の証でもあり、正しくアプローチすれば一段上に進めるサインでもあります。
ラウンド振り返り
Kさんはこの日、初めて回るコースでハーフ45を切りました。
これは自己ベスト更新。しかも初見コースという条件を考えれば、とても価値のあるスコアです。
振り返りの中で見えてきたのは、次のような傾向でした。
-
左右のブレは大幅に減少。フェアウェイキープ率は確実に上がっている
-
ただし上下の打点ブレ=特に天ぷらが目立った
-
OBはひとつ。ティーショットは「飛んでないけど曲がってない」安定感
-
代表的な失敗ホール:
-
4番(370y)で148y残し → ティーショットが弱く“長旅”に
-
8番、打ち上げのSWフルショットで10yの距離感ミス → 打ち上げは砲台グリーンに慣れないと難しい
-
13番・14番で天ぷら2発連続 → 「同じミスが続いた」のが印象的
-
また、この日は6:30スタート。
「早朝ラウンドは料金も安く、体力的にも集中しやすい」とKさん自身もメリットを実感。
次回はさらに早いスタートか、思い切って前泊する案も検討しています。
👉 ラウンドをこうして振り返るだけでも、次回以降の戦略や練習テーマが自然に見えてきます。
技術テーマ(インパクトの優先度)
Kさんの様子を伺って、僕が伝えたのは「何から直すかの順番」です。
インパクトの要素は次のように優先順位をつけると効率的です:
- 打点
- フェースの向き
- ダフリ(接地)
- 軌道
- 入射角
- スピード
- インパクトロフト
多くのゴルファーが「軌道」や「入射角」を最初に気にしますが、実はそこを触っても成果は出にくい。
まずは打点の高さを安定させること。これが全ての土台になります。
今回のKさんも、課題は「打点の高さ」でした。
さらに細かい技術的な気づき:
-
ハンドファーストは目的じゃなく、当たるまでリードするための「手段」
-
ボール位置をひとまず「左かかと線上」目安にしてみる。そこから±半個で調整
-
肩(上腕の付け根)=最下点の基準として考えてみても分かりやすい
-
グリップの違いにも注意:
-
ストロング → 手首角が大きいので「戻す量」が多い/フェース開閉は少なめ
-
ウィーク → その逆
-
つまり今の段階では、理屈でスイングをいじるよりも、仕組みをつくって“同じ高さで当たる”状態を作る方が成果に直結するのです。
宿題(練習メニュー)
セッションの最後に出した宿題は、次の通り。
派手なドリルは不要。大切なのは「仕組みで揃える」ことです。
-
ティー高さ分解ドリル
-
ドライバーを地面から打つ → 極低ティー → 低〜中ティー
-
各ステップで2〜3球ずつ、ショットマーカーで打痕を確認
-
-
ユーティリティも低くティーアップしてみて、ドライバーと高さ感を揃える
-
70〜90yのアプローチで「上げる/乗せる」を打ち分ける
-
練習後にショットマーカーの写真を残す(良い例・悪い例)
-
目標:アプローチで1stパットを10〜12m以内に寄せる
こうした宿題は一見地味ですが、
「次にラウンドしたとき、天ぷらが出ない」という形で確実に成果が出ます。
Kさんの感想
セッションの中でKさんが印象的に口にしたのが、次の言葉でした。
「“やめることリスト”を先に作った方がいいですね。
無駄な力みが減りそうです」
「ハンドファーストは目的じゃなくて手段。なるほど!と思いました」
これまで「何を足すか」ばかり考えていたKさんでしたが、
「何を減らすか」「仕組みで揃える」という発想にシフトできたのが大きな変化でした。
この瞬間に、次の成長の扉がひとつ開いたのを感じました。
まとめ|オンライン・ミックスで得られるもの
今回のセッションからの学びはシンプルです。
-
上手くなる順番は 打点 → フェース → 接地 → 軌道 → 入射角
-
「天ぷら」はティーの高さと打点の仕組みで9割解決できる
-
練習は量じゃなくて「仕組み化」がポイント
オンライン・ミックスでは、こうして実際のラウンドを振り返り、
「どこがボトルネックか」を一緒に特定し、すぐ試せる練習に落とし込みます。
フォームをいじるのではなく、
シンプルなチェックポイントと仕組みを導入するだけで結果は変わる。
もしあなたも「天ぷらが多い」「ドライバーが安定しない」と悩んでいるなら、
一度オンライン・ミックスを体験してみてください。