こんにちは、室屋修一です。
先日のオンラインセッションは、大阪のTさん。最初は「雨どうでした?」なんて雑談から始まったのですが、話が進むうちに、ゴルフの本質に直結するテーマに入り込みました。
キーワードは「落とす場所」「強さ」「角度」。
この3つをどう扱うかで、アプローチの成否がほぼ決まります。
目次
Step 1:横幅を知る──トウとヒールの管理
まず取り組んだのは「門ドリル」。
ボールを2つ並べて「ゲート」を作り、その中央をクラブが通るようにスイング。
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最初は広め
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慣れたら少しずつ狭める
これで「打点の横幅=トウ寄りかヒール寄りか」を管理できます。Tさんも「スイングらしくなってきた」と実感。まさに“当てるだけ”から“振りの中で当たる”への変化です。
Step 2:前後を決める──落下点のコントロール
次は前後のコントロール。
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ボール手前に落とす
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直下に落とす
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ボール直前に落とす
これを自分で選び、1球目の強さを「コピー」するように繰り返します。
なぜこれが重要か?
コースでは 地面の硬さ が毎回違うからです。
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硬ければクラブは弾みやすい
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柔らかければ潜りやすい
この条件変化に対応できる人が、アプローチで強いんです。
Step 3:“強さ”とは何か──跳ね返りの正体
「強く打つ/弱く打つ」というのは、実は単純な力加減ではありません。
本質は ヘッドスピード × 入射角 → 跳ね返りの強さ。
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ゆっくり落とせば跳ね返りは弱い
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速く落とせば跳ね返りは強い
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浅い角度なら滑る
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深い角度なら強く弾む
練習場の人工マットは条件が一定。だからこそ「跳ね返りライブラリ」を作るには最適です。
トップとダフリは紙一重
Tさんが「ピッチングで左に曲がることが増えた」と相談してくれました。
僕の答えはシンプル。
「悪い傾向ではありません。大事なのは“どのくらい曲がるか”を知ることです」
トップやダフリも同じ。
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ボールの上を打つトップ
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地面に弾んでトップするケース
どちらもナイスショットと紙一重です。だから「種類を見極め、幅を把握する」ことが先決。
順番を守ることが“最短ルート”
僕が強調したのはこの順番です。
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打点(トウ/ヒールの横幅)
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ダフリ・トップ(前後の落下点と強さ)
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フェース向き(飛び出し方向)
ここまでは「当て方」。これが安定すれば90台前半には入れます。
その先で初めて「入射角」や「スピン量」を気にする。順番を飛ばすと、遠回りになります。
クラブ選びにも直結する話
セッションでは「飛び系アイアン」の話にも。
飛び系は「ロフトが立っていて低重心」だから飛びます。
でもその代償は 止まらない こと。
ゴルフは「止めるゲーム」。だから止めやすいクラブ(適正ロフト+高重心)を選ぶことが、結果的にスコアメイクの近道になるのです。
今日からできる練習メニュー
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門ドリル(横幅管理)
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ボールを2つ並べ、中央を擦る。
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落下点ドリル(前後管理)
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手前/直下/直前にヘッドを落とす。
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強さドリル(跳ね返り管理)
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同じ位置でスピードを変え、跳ね返りの強さを体感。
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記録する
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ショットマークで打点を確認
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曲がり幅をメモして平均値を把握
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実際のTさんの気づき
セッションの最後にTさんが言った言葉が印象的でした。
「傾斜の打ち方を聞いてみようと思ってましたが、まずは平地で落とす位置と強さをコントロールできないと、傾斜の練習も意味がないですね。」
まさにその通り。
平地で当て方を掴む → そこから傾斜対応へ進む。
この順番を守れば、練習の遠回りは一切ありません。
おわりに──“当て方”が9割
大阪Tさんとのやりとりを通して改めて確信しました。
ゴルフは「当て方」が9割。
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打点を安定させ
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落下点を選び
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強さを理解する
この順番を守るだけで、余計な悩みが消えていきます。
飛距離よりも、まず当て方。
今日の練習から、ぜひ取り入れてみてください。
一人では気づきにくいことも
今回のように「打点」「落下点」「強さ」をテーマにした話は、練習場で一人でやっているとなかなか気づきにくい部分です。
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