こんにちは、室屋修一です。
先日のオンラインセッションでNさんとお話ししたとき、とても印象的な言葉がありました。
「前は1時間打ち放題で当たらなかったら、ずっと当たらないまま終わって…正直、苦痛でしかなかったんです。
でも今は“工夫してみる”ことが楽しくて、1時間があっという間なんです。」
これを聞いたとき、僕は「ゴルフを続けていくために一番大事な変化だな」と思いました。
今日はそのセッションで出た話を、読者の皆さんにもシェアします。
夏ラフに苦戦したラウンド報告
Nさんが最近ラウンドしたコースは「砲台グリーン」と「深いラフ」が特徴的な、関東でも屈指の難コース。
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グリーンは小さく速い
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砲台のため、70ヤード以内でも乗らないことが多い
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ラフが深く、ユーティリティやアイアンが“ドロップ”してしまう
結果的に「ダボオン作戦」がうまくいかず、スコアも伸びませんでした。
でもここで面白いのは「ラフにやられたからこそ、戦略を変えざるを得なかった」という点です。
プロでも、夏の深いラフでは150ヤード先のグリーンを諦めて、横に出すことがあります。
つまり「いつでも狙う」ではなく「確実に次につなげる」選択をすることが、むしろ上達の近道になるわけです。
アプローチの工夫で変わる楽しさ
次に話題になったのはアプローチ。
Nさんは最近「パターのように打つアプローチ」を練習していて、その成果が出てきていました。
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芯を外して、薄い当たりでポコンと打つ
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少し浮いてから素直に転がる
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スピンがかからないのでラインが読みやすい
この方法だと“トップの恐怖”も少なく、安心して寄せられるんです。
さらにアドバイスとして僕がお伝えしたのは、
**「キャリーを一定にして、番手ごとの転がりの違いを見る」**という練習。
例えばカラーに落として:
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ピッチングなら5ヤードキャリー+10ヤード転がる
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8番なら同じキャリーで15ヤード転がる
こうして「同じ落とし場所」で番手による転がりを比較しておくと、実戦で選択肢が増えるんです。
これはプロがよくやる「距離感の引き出し作り」。
芯で打つだけじゃなく「芯を外す」ことで安全に寄せる引き出しを持つのも、ゴルフでは立派な武器になります。
ドライバーの右と左は紙一重
セッションではドライバーの話も深くなりました。
Nさんは:
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バックスイングを小さくしたら安定感は増した
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ただし10球のうち、右に真っ直ぐ抜ける球が1〜2球、左に大きく曲がる球が3球ほど
という状況。
実はこれ、どちらも「打点の違い」で起きている可能性が高いです。
右に真っ直ぐ行く球は芯に当たっている。
左に曲がる球はヒール寄りに当たっている。
つまり同じスイングでも「当たる場所が少し違うだけ」で結果が正反対になるんです。
僕が伝えたのは:
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右に向きすぎないように構える
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腰の回転を止めずに最後まで振る
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「ヒールに当たるミスは定期的に必ず起こるもの」と割り切る
この3つ。
特に「ヒールはゼロにならない」と認識することが大事です。
なくすのではなく、出たときにどう対処するかを持っておく。
これで練習もラウンドも精神的にすごく楽になります。
練習が「楽しくなる」瞬間
Nさんが一番大きく変わったのは「練習の捉え方」でした。
以前は:
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当たらなければずっと当たらない
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1時間が苦痛で、気分が落ち込む
今は:
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番手を変えて比較してみる
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ボール位置を変えて感触を試す
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芯を外してみるなど“遊び”を取り入れる
→ 練習が「工夫する時間」になり、楽しさを感じるようになった。
これは単なる技術の進歩ではなく、ゴルフを長く楽しむための考え方の変化です。
まとめ:仕組みとしての安定を身につける
今回のセッションで出た結論はシンプルです。
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ゴルフは「狙い通り打てるか」よりも「外れたときにどう対処できるか」で安定する
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練習は「当たる/当たらない」より「何を試すか」で楽しくなる
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ミスはゼロにできない。定期的に出るものと受け止めて、対応策を準備しておく
これが“仕組みとしての安定”です。
オンライン・ミックスのご案内
今回ご紹介した内容は、実際のオンラインセッションの一部です。
オンライン・ミックスでは:
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ラウンド報告をもとに「次の一手」を一緒に考える
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練習方法をその人のレベルに合わせて提案する
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メンタルや戦略面も含めてトータルでサポートする
という流れで、継続的に学びを積み重ねていきます。
「100切りを安定させたい」
「練習のやり方を迷いたくない」
「自分のゴルフを仕組みとして整えたい」
そう思う方は、ぜひチェックしてみてください。