こんにちは、室屋修一です。
9月は、スコアが140くらいだった頃から一緒にやってきて、現在100切りが見えてきたオンライン・ミックスの会員さんとのZoomセッションをもとに記事を書いてきました。
今回がその4回目です。
これまで、スコアそのものよりもゴルフの中身がどう変わってきたのか、100切りが見えてきたところで何を練習するのか、そしてラウンドで出たミスを普段の練習にどう持ち帰るのか、という話を書いてきました。
最後は、そのラウンドをどうやって振り返るのか、という話です。
僕はオンライン・ミックスの会員さんに、ラウンドしたらスコアだけではなく、簡単な記録を残してもらっています。
といっても、最初から細かいデータをたくさん取ってもらうわけではありません。
今、この会員さんにやってもらっているのも、基本的にはかなりシンプルです。
ティーショット、ショット、アプローチ、パット。
スコアカードにこの4つを書いて、それぞれ何打使ったのかを正の字などで数えてもらっています。
これだけでも、普通のスコアだけを見るより、ラウンドで何が起きていたのかがかなり分かるようになります。

109という数字だけでは分からないこと
例えば、今回のラウンドが109だったとします。
普通のスコアカードなら、各ホールで何打だったかは分かります。
でも、それだけではその109がどうやってできたのかまでは、なかなか分かりません。
ティーショットで何度もOBを打って109だったのか。
ティーショットはそれほど悪くなかったけれど、セカンドやサードで打数を使って109だったのか。
グリーンの近くまでは比較的順調に来ていたけれど、アプローチやパットで打数が増えて109だったのか。
同じ109でも、中身はかなり違います。
今回のシリーズの最初にも書きましたが、この会員さんの場合、140くらいだった頃と今では、打数を使っている場所が変わってきています。
だから僕は、スコアそのものだけではなく、この「打数の分布」を見るようにしています。
それが分かるだけでも、次に何を練習したらいいのかがかなり見つけやすくなります。
最初から細かく記録しなくてもいい
ゴルフにはいろいろなデータがあります。
フェアウェイキープ率、パーオン率、パット数、スクランブリング率。今ならアプリを使えば、かなり細かいところまで記録できます。
もちろん、そういう数字が役に立つ段階もあります。
ただ、140くらいのスコアでプレーしている人に、最初から全部記録してもらう必要があるかというと、僕はそうは思いません。
ティーショットでOBを何度も打って、グリーンに到達するまでにもかなり打数を使っている段階で、フェアウェイキープ率やパーオン率を細かく調べても、それほど次の練習にはつながらないことがあります。
それよりも、
ティーショットで何打使ったのか。
その後のショットで何打使ったのか。
グリーン周りで何打使ったのか。
パットで何打使ったのか。
まずはこれくらいでも十分です。
記録することが目的ではなく、その記録を見て「今どこで打数を使っているのか」が分かればいいからです。
上手くなってくると、知りたいことも変わってくる
一方で、スコアが良くなってくると、この4項目だけでは分からないことも少しずつ増えてきます。
例えば、アプローチが多かったとしても、毎回50ヤードから打っているのか、10ヤードから打っているのかでは意味が違います。
パット数が36だったとしても、最初のパットが毎回15メートルくらい残っていたのか、それとも3メートルくらいから3パットしていたのかでは、考えることが変わります。
さらにスコアが良くなってくれば、グリーンを狙ったショットが何ヤードからだったのか、何番のクラブを使ったのか、といったことも知りたくなってきます。
そうなったら、記録するものを少し増やせばいい。
最後のアプローチを何ヤードから打ったのか。
最初のパットは何メートルくらいだったのか。
グリーンを狙ったショットは、どの距離から何番で打ったのか。
こういう情報が加わってくると、例えば「パット数が多いからパターを練習しよう」と単純に考えるのではなく、その前のショットまで含めて見ることができます。
もしかするとパターが悪いのではなく、毎回ものすごく長いファーストパットを残しているだけかもしれません。
反対に、かなり近いところから打っているのに3パットが多いのであれば、そこで初めてパッティングをもう少し見てみよう、となります。
数字は、細かければいいわけではないんですよね。
今の自分に必要な数字だけを見る
僕は、ゴルフのデータって健康診断みたいなものだと思っています。
数字をたくさん集めること自体には、それほど意味はありません。
その数字を見て、今どこに問題がありそうなのかが分かって、次にやることが決まるから意味があります。
だから、100切りを目指している人と80台を目指している人では、見たい数字が違って当然です。
140くらいだった頃と、100切りが見えてきた今でも違います。
さらに100を切って90台前半になれば、また見るものが変わるかもしれません。
80台を目指す頃には、もっと細かい情報が必要になるでしょう。
上達に合わせて、練習することが変わる。
コースで考えることが変わる。
そして、ラウンドで記録するものも変わっていく。
これが自然なんだと思います。
140くらいだった頃から見てきて思うこと
今回、4回にわたって一人の会員さんのことを書いてきました。
まだ100を切ったわけではありません。
なので、このシリーズも「140から100を切りました」という成功談ではないんですよね。
今まさに、その途中です。
ただ、140くらいだった頃から一緒に見てきた僕からすると、スコア以外の部分はかなり変わりました。
大きなミスが減って、無理に取り返そうとすることが減った。
セカンドやサードで、どうやってアプローチできるところまで運ぶかを考えるようになった。
ラウンドで出たミスの中から、次に何を練習するのかを考えるようになった。
そして、そのためにスコアカードの中身を見るようになってきた。
100を切るという結果がいつ出るかは分かりません。
でも、その結果が出る前に、こういうところは少しずつ変わっていくんだと思います。
ゴルフの上達って、スイングが変わったとか、飛距離が伸びたとか、ベストスコアが出たとか、分かりやすいものだけではありません。
何を見るのか。
何を練習するのか。
コースで何を考えるのか。
そういうものが少しずつ変わって、あとからスコアがついてくることもあります。
今回4回の記事を書いてみて、改めてそんなことを思いました。
次にこの方のことを書くときには、「100を切りました」という話になっているかもしれません。
まあ、それはそれで、焦らず一緒にやっていこうと思います。