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オンラインレッスン

「まっすぐ信仰」を捨てたらドライバーが安定した ─ Kさんセッション抜粋から学ぶ90切り戦略

2025年9月28日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

今日は、東京のKさんとの実際のセッションから抜粋した内容をシェアします。
「ドライバーが安定しない」「いい日は完璧なのに、悪い日はどこに飛ぶかわからない」──まさに90切りを目指す方に多い悩みです。

Kさんとのやり取りの中で浮かび上がったのは、“まっすぐ”という幻想を捨てて、“平均球”で戦うこと。
この記事では、Kさんの気づきを例にしながら、90切りの人にとって必須の考え方と練習法を整理しました。


まっすぐの幻想が90切りを遠ざける

人間が曲面フェースで打つ以上、完全ストレートはごく稀。
世界のトッププロでさえ、ティーショットを「まっすぐしか打たない」という選手はいません。

Kさんも「フェードを打ちたい」「ドローを安定させたい」と試行錯誤されていましたが、私はこう伝えました。

「90切りの近道は“平均球”を見つけて、それに合わせること。まっすぐは基準にしない方がいいんです。」

“ちょっとのカーブ”はむしろ歓迎。わずかに曲がるからこそ狙いを調整できるのです。
まっすぐは調整幅ゼロで、運用が難しい。これはセッションの大きな気づきでした。


ロゴ時計ドリルで「面×軌道」を体感

セッションの中で効果があったのが、ボールのロゴを時計の角度に置くドリルです。

  • ロゴを「3:15」に置いて打つ

  • 「2:45」に変えて打つ

  • ロゴを隠して打ってみる

Kさんは数球ずつ打ちながら、出球の方向と曲がりの関係を記録しました。

「打点は悪くないのに右に出て曲がる」
「同じ感覚でもロゴの向きで出球が変わる」

これを体験したことで、出球=フェースの向き、曲がり=フェースと軌道の差が実感できるようになったのです。


ランダム化で“実戦の時間差”を再現

多くの方がやってしまうのが「ドライバーを連続で10球」練習。
しかしコースでは、ドライバーを打った後に5〜10分の時間差があります。

そこで提案したのが、
ドライバー → UT → PWを2球ずつループで回す方法。

Kさんも「PWを打ってUTを打って、またドライバーに戻ったときの感覚のズレがリアルに出る」と納得されていました。

練習場で上手くいくのに本番で崩れるのは、“時間差と番手差のギャップ”。
だからこそ、練習からコースに近づける必要があるのです。


コースでは4ホールで仮結論を出す

ラウンドでは、4ホール以内にその日の“平均球”を掴むことを勧めました。

14回のティーショットのうち、**8〜9回は“普通の球”**です。
極端に良い球・悪い球は外れ値。重要なのは大多数の“ふつう”。

  • 右に出て薄フェードが多い日

  • 左に出てドロー気味の日

これを早めに見極めてしまう。
あとは向き・番手・ティー高さを合わせるだけです。

Kさんも「今日はフェードが多いな」と気づいてから狙いを修正し、フェアウェイキープ率が上がったと話してくれました。


スタンス幅は一般論より“あなたのテンポ”

「ドライバーは広め、アイアンは狭め」という一般論はありますが、これはあくまで目安。
ティーグラウンドは排水勾配があるため、完全にフラットな場所はほぼありません。

そこでKさんには動画を2本撮って比べてもらいました。

  • 通常のスタンス幅

  • やや狭めのスタンス幅

結果、狭めの方がフィニッシュが楽に決まると気づきました。
一般論ではなく、自分のテンポに合うスタンスを選ぶことが正解です。


まとめ:90切りは“平均球の設計”で決まる

Kさんとのセッションを通じて改めて見えたのは、90切りはナイスショット探しではなく、平均球の設計で決まるということです。

  • まっすぐは幻想、カーブを味方にする

  • ロゴ時計ドリルでフェースと軌道の関係を体感する

  • ランダム化ループで実戦の時間差を再現する

  • 4ホールで仮結論を出して、その日の球に合わせる

  • スタンスは一般論ではなく、自分のテンポで決める

これを繰り返すことで、ドライバーの“良い日と悪い日”の差は小さくなり、90切りはぐっと近づきます。


オンライン・ミックスのご案内

今回の内容は、Kさんとのセッションの一部を抜粋して整理したものです。
「自分も平均球を早く掴みたい」「練習方法を具体的に設計してほしい」方には、オンライン・ミックスがお役に立てます。

  • 動画添削で面と軌道のズレを特定

  • ショットマーカーで打点ブレを可視化

  • ラウンド結果からあなた専用の平均球テンプレを設計

詳しくはこちらから

あなたの“ふつうの球”を武器に変えるお手伝いをします。

手術を終えて復帰。ホームコースでHDCP18を目指す挑戦!!

2025年9月22日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

ゴルフをしていると「もう続けられないかもしれない」と思う瞬間があります。
ケガや手術、年齢による体力の変化。練習場では打ててもコースに出たら忘れてしまう。そんな経験、誰にでもあるはずです。

先日、僕のオンライン・ミックスに、手術を終えてHさんが帰ってきてくれました。
そして、新しく入会したホームコースでハンディキャップ18を目指すと宣言してくれたんです。

その姿を見て、僕自身も「整えればまだまだ伸びる」と強く確信しました。


手術からの復帰──再びクラブを握るまで

股関節に不調を抱え、ゴルフから離れざるを得なかった日々。
「もう18ホールは歩けないかもしれない」
「痛みが出たらどうしよう」
そんな不安を乗り越え、手術とリハビリを経て、再びコースに戻ってきました。

迎えた復帰ラウンド。
不安を抱えながらも、最後まで歩き切り、スコアは90台中盤。
「思った以上に振れる」
「体がスムーズに動く」
そんな手応えがあったそうです。

医師からも「ゴルフは制限しなくていい」と言われ、むしろ体の基盤を整えたことで以前よりヘッドスピードが上がった。
「まだやれる」と感じた瞬間でした。


オンライン・ミックスに帰ってきてくれた

復帰と同時に、その方は再びオンライン・ミックスに戻ってきてくれました。

「もう一度、本気で整えていきたい」
「伴走してもらえる安心感が欲しい」

ブランク後に一人で調整するのは難しい。体の感覚も変わっているし、練習場でできてもコースでは忘れてしまう。
だからこそ、動画を送り合い、練習を最小限で効果的にする仕組みが役立ちます。

復帰したらまたここで整えたい、と言っていただけたことはコーチとして何より嬉しい瞬間でした。


新しいホームコースでHDCP18を目指す

そしてもう一つ。
新しく入会したホームコースで、HDCP18を目標に掲げてくれました。

ホームコースを持つことは大きな意味があります。

  • 同じ舞台で繰り返し挑戦できる

  • 苦手なホールを徹底的に研究できる

  • 「修行の場」と「楽しむ場」を分けて取り組める

ハンディ18は決して簡単ではありません。ですが「ここで整える」と決めたことで、練習にもラウンドにも一貫性が生まれます。


道具で不安を消す──新しいパターが武器に

復帰後に導入した新しいパターが、大きな支えになりました。
最新のカウンターバランス設計で、ストロークが安定しやすく、腰や背中にも優しい。

その結果、36ホールを回って3パットがゼロ。
これだけでゴルフが楽になり、自信が大きく変わったそうです。

道具は単なる「物」ではなく、不安を消し、自信を支える強力なパートナーです。


練習場ではできるのに、コースで忘れる

課題はやはりここにあります。

  • ドライバーが天ぷらやペラになる

  • アプローチがショートやトップになる

  • 練習場でできても、コースでは忘れてしまう

これは多くのゴルファーがぶつかる壁。

解決のカギは、家で5分の習慣です。


家でできる“5分練習”

  1. 打点マット素振り
    同じ場所を擦れるか。音と落下点を毎回そろえる。

  2. 1ヤードアプローチ
    短い動きで「チョン」と打つ。トップやダフリを減らす感覚作り。

  3. 切り返しドリル
    左脇や左腰をトリガーにして、当てに行かない動きを反復する。

これならボールを打たなくてもOK。
毎日5分で、コースで“忘れない体”を作れます。


情報に振り回されない

YouTubeやSNSで情報を追いすぎて、混乱してしまう方も多いです。
大切なのは3つ。

  1. 今の自分に関係ある情報だけを見る

  2. 論理で説明できる人を信じる

  3. 「自分の理論だけが正しい」と言い切る人は避ける

情報を整理し、余計な不安を減らすことも再現性を整える大切な一歩です。


コースで外す基準を持つ

ハンディ18を目指すには「外していい場所を基準にする」ことも重要です。

  • グリーン奥はNG、手前はOK

  • 左に池、右はラフなら右に外して良い

  • 林に入ったら、出すことだけに集中

こうしたルールを持つだけで、大叩きを防ぎ、スコアが安定します。


整えれば、まだまだ伸びる

手術を終えてオンライン・ミックスに帰ってきた。
新しいホームコースでハンディ18を目指す。

その挑戦の姿から、僕自身も勇気をもらいました。

「整えれば、まだ伸びる」
これは年齢に関係なく、誰にでも当てはまります。


オンライン・ミックスのご案内

僕の提供している 「オンライン・ミックス」 は、まさにこうした方のための仕組みです。

  • 家でできる練習を習慣化する

  • 自分に合った“トリガー”を見つける

  • コースで忘れない再現性を作る

  • ホームコースでハンディを整えていく

そんな伴走を、オンラインで提供しています。

👉 詳細はこちらをご覧ください:
オンライン・ミックス案内ページ


✦ 手術を終えて戻ってきた方も、
✦ 新しいホームコースで挑戦する方も、
整えていけば、まだまだ伸びます。

その一歩を、一緒に踏み出しましょう。

Tさんとのセッションから学ぶ──アプローチ上達の本質「落とす場所と強さ」

2025年9月7日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

先日のオンラインセッションは、大阪のTさん。最初は「雨どうでした?」なんて雑談から始まったのですが、話が進むうちに、ゴルフの本質に直結するテーマに入り込みました。

キーワードは「落とす場所」「強さ」「角度」。
この3つをどう扱うかで、アプローチの成否がほぼ決まります。


Step 1:横幅を知る──トウとヒールの管理

まず取り組んだのは「門ドリル」。
ボールを2つ並べて「ゲート」を作り、その中央をクラブが通るようにスイング。

  • 最初は広め

  • 慣れたら少しずつ狭める

これで「打点の横幅=トウ寄りかヒール寄りか」を管理できます。Tさんも「スイングらしくなってきた」と実感。まさに“当てるだけ”から“振りの中で当たる”への変化です。


Step 2:前後を決める──落下点のコントロール

次は前後のコントロール。

  • ボール手前に落とす

  • 直下に落とす

  • ボール直前に落とす

これを自分で選び、1球目の強さを「コピー」するように繰り返します。

なぜこれが重要か?
コースでは 地面の硬さ が毎回違うからです。

  • 硬ければクラブは弾みやすい

  • 柔らかければ潜りやすい

この条件変化に対応できる人が、アプローチで強いんです。


Step 3:“強さ”とは何か──跳ね返りの正体

「強く打つ/弱く打つ」というのは、実は単純な力加減ではありません。

本質は ヘッドスピード × 入射角 → 跳ね返りの強さ。

  • ゆっくり落とせば跳ね返りは弱い

  • 速く落とせば跳ね返りは強い

  • 浅い角度なら滑る

  • 深い角度なら強く弾む

練習場の人工マットは条件が一定。だからこそ「跳ね返りライブラリ」を作るには最適です。


トップとダフリは紙一重

Tさんが「ピッチングで左に曲がることが増えた」と相談してくれました。

僕の答えはシンプル。

「悪い傾向ではありません。大事なのは“どのくらい曲がるか”を知ることです」

トップやダフリも同じ。

  • ボールの上を打つトップ

  • 地面に弾んでトップするケース

どちらもナイスショットと紙一重です。だから「種類を見極め、幅を把握する」ことが先決。


順番を守ることが“最短ルート”

僕が強調したのはこの順番です。

  1. 打点(トウ/ヒールの横幅)

  2. ダフリ・トップ(前後の落下点と強さ)

  3. フェース向き(飛び出し方向)

ここまでは「当て方」。これが安定すれば90台前半には入れます。

その先で初めて「入射角」や「スピン量」を気にする。順番を飛ばすと、遠回りになります。


クラブ選びにも直結する話

セッションでは「飛び系アイアン」の話にも。

飛び系は「ロフトが立っていて低重心」だから飛びます。
でもその代償は 止まらない こと。

ゴルフは「止めるゲーム」。だから止めやすいクラブ(適正ロフト+高重心)を選ぶことが、結果的にスコアメイクの近道になるのです。


今日からできる練習メニュー

  1. 門ドリル(横幅管理)

    • ボールを2つ並べ、中央を擦る。

  2. 落下点ドリル(前後管理)

    • 手前/直下/直前にヘッドを落とす。

  3. 強さドリル(跳ね返り管理)

    • 同じ位置でスピードを変え、跳ね返りの強さを体感。

  4. 記録する

    • ショットマークで打点を確認

    • 曲がり幅をメモして平均値を把握


実際のTさんの気づき

セッションの最後にTさんが言った言葉が印象的でした。

「傾斜の打ち方を聞いてみようと思ってましたが、まずは平地で落とす位置と強さをコントロールできないと、傾斜の練習も意味がないですね。」

まさにその通り。
平地で当て方を掴む → そこから傾斜対応へ進む。
この順番を守れば、練習の遠回りは一切ありません。


おわりに──“当て方”が9割

大阪Tさんとのやりとりを通して改めて確信しました。

ゴルフは「当て方」が9割。

  • 打点を安定させ

  • 落下点を選び

  • 強さを理解する

この順番を守るだけで、余計な悩みが消えていきます。

飛距離よりも、まず当て方。
今日の練習から、ぜひ取り入れてみてください。


一人では気づきにくいことも

今回のように「打点」「落下点」「強さ」をテーマにした話は、練習場で一人でやっているとなかなか気づきにくい部分です。

だからこそ オンライン・ミックス という形で、

  • 日々の練習動画を送り合いながら

  • 実際のラウンドでの課題もシェアしながら

  • 必要なときにオンラインで直接セッションもできる

そんな“伴走型の学び方”を提供しています。

興味がある方は、こちらで詳細をご覧いただけます👇
👉 オンライン・ミックスのご案内

ドライバーでヒールに当たる…?ミスを味方につける大人の練習法

2025年9月3日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

今回は、Nさんからいただいたご相談をベースに記事を書いてみます。テーマは「ドライバーでのヒールヒット」。
「脇を締めればいいのか?」「腰をもっと回すべきか?」といった悩みを持つ方は多いと思いますが、実はそこに“考え方の落とし穴”があります。


ラウンドで出る「ヒールヒット」という現実

ラウンド中、ドライバーの芯に当たらず、ほんの少しヒール寄りに当たってしまう…。
これは多くのゴルファーが経験していることです。

芯を外すと飛距離は落ちるし、方向性も乱れます。ラウンド後には「またヒールだ」「やっぱり脇を締めないと」と、自分の体の動きを責めがちです。

でも本当に大事なのは「ヒールヒットをゼロにすること」ではなく、**「ヒールに当たったときにどんな結果が出るかを把握していること」**なんです。


クラブ選びも「試してみる」から始めよう

まず余談ですが、クラブの相談を受けたときによくお伝えしているのは「レンタルで試してみましょう」ということ。

ユーティリティでもドライバーでも、シャフトの硬さやヘッドの重さによって感触は大きく変わります。カタログスペックを見て選ぶより、実際に数種類を打ってみる方が早い。

最近はレンタルサービスも充実しているので、「合うクラブ」を効率よく見つけたいなら、まずは借りて打ってみる。これが一番コスパの良い選択です。


スイングの要点:「切り返しからフィニッシュまでの流れ」

Nさんの練習動画を拝見して、改めて強調したいのが「切り返しと腰の回転」。

  • 切り返しは急がずスムーズに

  • 腰の回転を止めずに、フィニッシュまで流す

この2つを意識するだけで、動き全体が自然につながりやすくなります。逆に、どこかで動きが止まったり、急に速くなったりすると、打点のバラつきが増えてしまいます。


「脇を締める」は一つの方法に決めなくていい

ヒールに当たると「脇をもっと締めたら?」と思う方は多いです。もちろんそれも一つの方法ですが、実は「脇を締める」にも複数のアプローチがあります。

  • 自分で意識的にギュッと締める

  • 腰や肩の回転スピードを上げた結果、自然に腕が締まる

  • 他の動きの流れに任せて、受動的に締まる

つまり、「脇を締める」という現象は必ずしも“自分で締めようとする”ことだけではありません。

そして重要なのは、一つの正解に決めなくていいということです。
日によって違う感覚が出るのは当たり前。その中で「今日はこうすると締まる」「昨日はこうだったけど今日は違う」と気づきを積み重ねることの方が、長期的には上達につながります。


ミスをゼロにするのは不可能

ここで強調したいのは、ヒールヒットを完全になくすのは不可能だという事実です。

プロでもミスヒットは出ます。大事なのは「出たときにどうなるか」を知っておくこと。
例えば:

  • ヒールに当たると、ターゲットから右に10〜15ヤード流れる

  • 巻き込むと、左に15〜20ヤード寄ってしまう

このように「どのくらいズレるのか」を把握しておけば、コースでの判断が大きく変わります。


フェアウェイの幅と“許容ミス”

フェアウェイの幅はだいたい35〜40ヤード。
ターゲットの真ん中から±15ヤードならまだセーフです。

でも20ヤード以上曲がると、ラフやバンカーに入る確率が一気に上がります。
つまり「自分のミスは±何ヤードなのか」を知っていれば、そのズレを前提に狙い方を調整できるわけです。

これは「ナイスショット病」から抜け出す大きな一歩でもあります。


練習場でやるべきこと

ヒールヒットを完全に消すより、次のような練習をしてみてください。

  1. 番手を変えても確認
     ドライバーだけでなく、アイアンやユーティリティでも打点の傾向を確認する。

  2. ネットまで届かない番手でズレ幅を観察
     6番アイアンなどで「左右どのくらいズレるか」を見やすくする。

  3. “日替わりメモ”を貯める
     「今日はこの動きで脇が締まった」「今日はこうするとヒールが減った」という感覚を記録していく。

大切なのは「今日の正解を探す」のではなく、「いろんなバリエーションを貯めておく」ことです。


大人のゴルフに必要な考え方

若い頃のゴルフは「ナイスショットを追い求めること」が楽しいかもしれません。
でも大人のゴルフでスコアを安定させるには、**「ミスを前提にした準備」**が欠かせません。

ヒールヒットを完全に消そうとするのではなく、
「ヒールに当たったらこうなる」
「この幅ならまだセーフ」
と知った上でコースを回る。

これがスコアを守る最短ルートです。


まとめ

  • ヒールヒットはゼロにできない

  • 「脇を締める」には複数の方法がある

  • 練習場では「ミスの幅」を把握することが大事

  • フェアウェイの幅を基準に“許容ミス”を知る

完璧なショットを追うより、「ミスを味方につける」。
これこそが、効率的で自由な“大人のゴルフ”に近づく練習法だと思います。


✅ もしこの記事を読んで「自分のミス幅をまだ把握できていない」と感じた方は、ぜひ練習でチェックしてみてください。
✅ さらに詳しい考え方や実践法は、僕のオンラインセッションでもお伝えしています。

右ドッグレッグの短いチャンスのパー4で考える「逃げの選択肢」

2025年8月28日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。


ラウンド中に出会う“見た目はチャンス”なホール

想像してみてください。

あなたは今、350ヤード前後の右ドッグレッグのパー4のティーグラウンドに立っています。
右サイドには林が続き、グリーン手前には大きなバンカー。ピンはフェアウェイの先にわずかに見えるけれど、その間には「ここだけは入れたくない」という罠がはっきりと存在しています。

「ドライバーで思い切って攻めればバーディも狙える」
「いや、ユーティリティで刻んで確実にパーを拾うべきか」

同伴者は迷わずドライバーを手に取り、豪快にスイング。ところが少しフェースが開いて右の林へ…。
次の人はユーティリティで安全に、と思ったのにフックが強く出てバンカーに一直線…。

あなたの番になった時、頭に浮かぶのは「どうすればこのホールを無難に乗り切れるか?」という問いです。

一見、攻めればチャンスに見えるホール。
でも実際には、ちょっとしたズレで「最難関のバンカーショット」が待っている。
こういうシチュエーションは、ラウンド中に何度も出てきます。


一番避けたいのは「30〜40ヤード残るバンカー」

このホールで最も避けたいのは、グリーン手前のバンカーです。
しかも「絶妙に届いてしまう距離」で入ると、残るのは30〜40ヤード。

この距離のバンカーショットは、プロでも簡単ではありません。

  • フルスイングできないため距離感が難しい

  • クリーンに入ればホームラン、ダフれば砂遊び

  • 奇跡的に出てもピンに寄せるのは至難の業

結果はどうなるか。
「バンカー → オーバー → アプローチ → 2パット」
あっという間にダボ、トリの可能性が高まります。

そして怖いのは“スコア”だけではありません。
ミスをきっかけに気分が落ち込み、次のホールでもリズムを崩す。
これがラウンド全体の流れを壊してしまうんです。

だからこそ、まず考えるべきは 「ここにだけは残さない」 という一点です。


調子の良い日だけを前提にしない

理想はもちろんあります。
ユーティリティでまっすぐ打って、軽いフックで花道に残し、そこから寄せてパー。

Kさんから送ってもらった練習動画でも、1球目や3球目は本当にお手本のような内容でした。

しかしゴルフは練習場と違って「毎回ベストショットが出るわけではない」スポーツです。
ラウンドに出れば、必ず「今日は曲がる日」「当たりが薄い日」があります。

だからこそ、**調子が悪い日でも戦える“逃げのショット”**をあらかじめ準備しておく必要があるんです。


練習しておきたい“逃げの2パターン”

ここで今回ぼくが勧めたのは、次の2つのオプションです。

1. ユーティリティで右に逃がす

  • 狙いはバンカーの真ん中

  • フェースを少し開き、軽いスライス気味でもOK

  • 右のラフに行っても次が打てれば合格

「右に行ってもいい」という安心感があると、無駄な力みが消えます。
その心理的余裕こそ、安定したショットを支えてくれるのです。

2. 8番アイアンでバンカー手前に刻む

  • あえてバンカーに届かないクラブを選ぶ

  • 残り40〜50ヤードのアプローチを前提にする

  • 難しい状況を避け、普通のアプローチで勝負する

多くの人は「刻むとチャンスがなくなる」と思いますが、実際には逆。
「絶対に入れてはいけない場所」を避けられることが、スコアを守る最善策になります。


ピン位置によって変わる戦略

戦略を選ぶとき、ピン位置は無視できません。

  • ピンが中央〜手前
     → 刻んでも十分寄せワンを狙える。安全策が正解。

  • ピンが左の奥
     → バンカー越えが残るので、ユーティリティで右に逃がした方が次が楽。
     → ラフに残っても、正面から攻められる状況の方がはるかに有利。

つまり大事なのは、**「ピンを直接狙わない勇気」**です。
常にベストショットを期待するのではなく、ナイスショットが出なくてもスコアを守れる位置に置くこと。
これが“期待値ゴルフ”の考え方です。


ラウンド中によくある心理

実際のラウンドで、こんな気持ちになったことはありませんか?

  • 「せっかくここまで来たんだからピンを狙いたい」

  • 「刻むと負けた気がする」

  • 「仲間の前で安全策を取るのは恥ずかしい」

でも、その“見栄”や“欲”こそがスコアを崩す最大の原因です。
ぼくが見てきた生徒さんも、Kさんも、多くが同じように「刻んでおけばよかった」と振り返ります。

逆に、逃げのオプションを準備していた人は迷いません。
迷わずショットに集中できるので、結果的に再現性も高まります。


まとめ:逃げのオプションが余裕を生む

今回のKさんのショットはとても良いものでした。
しかしさらに余裕を持ってプレーするためには、「逃げの選択肢」を持っておくことが大切です。

  • ユーティリティで右に逃がす

  • 8番でバンカー手前に刻む

この2つを練習に取り入れるだけで、ラウンド中の安心感はまるで違ってきます。

調子が悪い日でも「逃げの練習をしてある」という安心感があるだけで、大叩きを防ぎ、スコアを安定させられるはずです。


👉 あなたも普段のラウンドで「逃げ方」を準備していますか?
もしまだ自信がないなら、ぜひ オンライン・ミックス で一緒に整理してみましょう。
あなたのよく行くコースや得意クラブに合わせて、具体的な“逃げのオプション”を設計していけます。

動画で話した“正解探しをやめる練習法”まとめ

2025年8月25日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

今回は、先日Kさんにお送りした「返信動画」で話した内容を、あらためて文章でも整理してみます。
動画だけだと聞き流してしまう部分もあると思うので、文字で読むことで理解が深まるはずです。


正解探しで行き詰まる

Kさんが練習していて感じたのは、

「現場でどうイメージすればいいのか分からなくなる」

という悩みでした。

これは多くのゴルファーに共通しています。
なぜなら、練習の中で“正解”を探そうとしすぎてしまうから。

でも実際のゴルフでは、正解は毎回変わります。
その日の体調、風、ライ、調子……すべて違うのに「1つの正解」を求めると必ず行き詰まるんです。


大げさにやってみる

動画でもお話ししましたが、練習で大事なのは「大げさにやる」こと。

  • 思い切りカットに振ったらどのくらいスライスするのか?

  • 思い切りフックをかけたらどのくらい曲がるのか?

これを知っておくと、本番で慌てずに対応できます。
逆に「真っ直ぐ打たなきゃ」と小さくまとまるほど、コースで迷いが増えてしまいます。

練習は大げさに、本番は小さく調整する。
この順番を意識するだけでも、ゴルフはずっとラクになります。


1円玉ドリルで感覚を育てる

返信動画の中で触れたもう1つのポイントは 「1円玉ドリル」。
ボールの外に1円玉を置くだけで、体は自然に“避ける動き”を見せます。

大事なのはこのときの「体内感覚」を観察すること。

  • 体重移動の仕方

  • 回転の仕方

  • フェースの入り方

こうした微妙な違いを感じ取れるかどうかが、再現性を高めるカギです。

そして障害物がなくても、その感覚を再現できるようになれば、
「自分なりの再現性を持ったスイング」に近づいていきます。


潤滑剤を増やす

動画の結びで僕が強調したのはこれです。

「正解を探すのではなく、潤滑剤を増やす」

ゴルフに絶対の正解はありません。
だからこそ「潤滑剤」=複数の対応策を持っている人が、実際のラウンドでは強い。

  • 大げさにやっても、この程度しか曲がらない

  • 右を向けば、この曲がり幅でも狙える

  • 素振りでロフトを感じれば、球は自然に上がる

こういう“いくつものパターン”を持っていると、調子が悪い日でもプレーを崩さずに済むんです。


まとめ

Kさんへの返信動画を整理すると、ポイントはこうなります。

  1. 練習では大げさにやる

  2. 感覚を観察する(特に1円玉ドリル)

  3. 正解探しではなく潤滑剤を増やす

この3つを繰り返すことこそが、ゴルフ練習の本質だと思います。


オンライン・ミックスのご案内

今回の動画では「正解探しをやめて潤滑剤を増やす」という考え方をお伝えしましたが、実際に自分の練習に落とし込むには「じゃあ僕の場合はどうするの?」という壁が出てきます。

そういうときにおすすめなのが、僕のオンライン・プログラム 「オンライン・ミックス」 です。
このプログラムでは、あなたの練習を一緒に整理し、状況に応じた“潤滑剤”を一緒に作っていきます。

  • 練習メニューをどう組むか

  • どんな感覚を育てるか

  • 今の課題に合わせて優先すべきことは何か

動画だけでは伝えきれない部分を、あなたに合わせて形にできます。

👉 オンライン・ミックスの詳細はこちら

バンカーを越えるか?避けるか?──実戦から学ぶ「ミス前提」の大人のゴルフ戦略

2025年8月22日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

先日のKさんとのオンラインセッションで話題になったのは「バンカー越えのショット」。
多くのゴルファーがここで迷い、そしてスコアを崩してしまいます。

今回はその実例をもとに、
戦略の立て方・練習場との違い・ミスを前提にした考え方・一人ラウンドでの実践
をまとめてみました。


1. バンカー越えの戦略は「手前NG・奥OK」

実際のセッションで取り上げたホールは、手前に大きなバンカー、奥にもガードバンカーが控える典型的なシチュエーション。

多くの方は「なんとか越えたい」と思い、結果はトップやダフリで“最悪の手前バンカー”へ。

結論はシンプルです。
奥のバンカーならまだOK。手前のバンカーは絶対NG。

  • 奥 → ライ次第で寄せワンのチャンスもある

  • 手前 → 目玉リスク大、2打3打余計にかかる可能性

つまり「手前だけは避ける」と割り切る。これだけでスイングに余裕が生まれます。


2. 練習場ではなくコースでこそ学べること

練習場では平らなマットから同じライ。
でもコースでは、風・傾斜・ハザード・プレッシャーが必ず絡みます。

ある日の事例では、残り160ヤードをフェアウェイバンカー越え。
練習場なら7番で十分打てる距離ですが、実際は砂の上+越えたい気持ちでトップ → バンカーイン。

解決策は「結果をシナリオ化」すること。

  • トップする確率が高いなら最初から刻む

  • 奥ラフと手前バンカーのリスクを比較する

  • どちらがまだマシかを選ぶ

練習場はフォーム確認。
コースは「どんな外れ方をしてもまだゲームが続くか」を検証する場です。


3. ミスを前提にしたマネジメント思考

ゴルフは“ミスのゲーム”。プロですら完璧なショットは数回しかありません。

だから大切なのは「ミスをゼロにすること」ではなく、
ミスが出てもダメージが最小で済むルートを選ぶことです。

  • クラブを1番手大きく持ち、奥に外れてもOKとする

  • 引っかかってもセーフなラインを狙う

  • ラウンドごとに「ここなら外してもいい」場所をメモする

Kさんも「以前は出たとこ勝負だったけど、今は“最悪を想定して打つ”ことを考えられるようになった」と話していました。
これは大きな成長のサインです。


4. 一人ラウンドは最高の実験場

おすすめなのが「一人ラウンド」。

  • 朝イチ9ホール → 料金も安い、時間も短い

  • 他人に迷惑をかけない → 思い切った実験ができる

  • 同じシチュエーションを2回試せる

練習場で100球打つより、実際のコースで10回「どこに打つか」を選んだ方が、はるかに学びが大きい。
僕も一人ラウンドを「戦略の実験室」なんて呼んでいます笑。


5. 実践チェックリスト──“ミス前提”の3ステップ

最後に、次のラウンドで役立つ行動指針をまとめておきます。

ステップ1. 打つ前に「絶対に避けたい場所」を決める

  • 手前のバンカーか?

  • 左のOBか?

  • 池か?

👉 まずは「ここだけはNG」を一つ決めて構える。


ステップ2. 「OKなミス」を用意する

  • 奥のバンカーならOK

  • 右のラフならOK

  • グリーン奥でも寄せやすいならOK

👉 「ここなら外れても大丈夫」と思える場所を持つ。


ステップ3. ショット後に「想定と結果」を照らす

  • 想定どおりのミスだったか?

  • 想定外の結果ならなぜ?

  • 次はどこを修正する?

👉 この反省が、判断力をどんどん高めます。


受講者の声:Kさんの体験談

「オンラインでありながら、日々見てもらってコメントをいただいたり、動画やスコアカードなどを添削してもらえたり──その仕組みの価値は本当に大きいと感じています。

最初は“ゴルフのようなフィジカルスポーツで、動画指導って本当に効果あるの?”と思いました。でもやってみて、むしろ効果が高いと感じました。もちろんすぐに劇的に上手くなるわけではありませんが、ゴルフは自分で考えてトライし、納得しながら積み上げていくスポーツ。そこをサポートしてもらえるのは大きな安心感です。

世の中には“たった1分で直る!”みたいなキャッチーなレッスンも多いですが、そういうものは継続性や積み上げがなく、結局混乱してしまう人もいると思います。その点、オンライン・ミックスでは、自分のペースで課題に取り組みながら、必要なタイミングでアドバイスをもらえるので、じっくりゴルフを整えていける感覚があります。

ゴルフはすぐに結果を出すよりも、順番に積み上げていくことが大切。その意味でも、この仕組みはとても価値があると思っています。」


さらに学びを深めたい方へ

今回の記事で紹介した「考え方」や「戦略」を、自分のゴルフに落とし込むには、やはり実際のラウンドや練習を通じて検証することが欠かせません。

僕が提供している オンライン・ミックス では、

  • 個別のスイング診断

  • ラウンド戦略のフィードバック

  • 実践的な練習メニューの提案

などを、オンラインを通じて継続的にサポートしています。

👉 詳細はこちらからご覧いただけます:
オンライン・ミックスのご案内

記事で学んだことを「自分のゴルフにどう当てはめればいいか?」
その答えを一緒に探していきましょう。

ドライバーの天ぷら、どう直す?|オンライン・ミックス実例

2025年8月21日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

「ドライバーが左右に曲がらなくなってきた。
でも、なぜか“天ぷら”ばかり出る…。」

これは先日、オンライン・ミックスでセッションしたKさんの悩みです。
初見のコースで自己ベストを更新しつつも、新しい壁にぶつかりました。

ゴルフではよくあることですよね。ひとつの課題をクリアすると、次の壁が見えてくる。
成長の証でもあり、正しくアプローチすれば一段上に進めるサインでもあります。


ラウンド振り返り

Kさんはこの日、初めて回るコースでハーフ45を切りました。
これは自己ベスト更新。しかも初見コースという条件を考えれば、とても価値のあるスコアです。

振り返りの中で見えてきたのは、次のような傾向でした。

  • 左右のブレは大幅に減少。フェアウェイキープ率は確実に上がっている

  • ただし上下の打点ブレ=特に天ぷらが目立った

  • OBはひとつ。ティーショットは「飛んでないけど曲がってない」安定感

  • 代表的な失敗ホール:

    • 4番(370y)で148y残し → ティーショットが弱く“長旅”に

    • 8番、打ち上げのSWフルショットで10yの距離感ミス → 打ち上げは砲台グリーンに慣れないと難しい

    • 13番・14番で天ぷら2発連続 → 「同じミスが続いた」のが印象的

また、この日は6:30スタート。
「早朝ラウンドは料金も安く、体力的にも集中しやすい」とKさん自身もメリットを実感。
次回はさらに早いスタートか、思い切って前泊する案も検討しています。

👉 ラウンドをこうして振り返るだけでも、次回以降の戦略や練習テーマが自然に見えてきます。


技術テーマ(インパクトの優先度)

Kさんの様子を伺って、僕が伝えたのは「何から直すかの順番」です。

インパクトの要素は次のように優先順位をつけると効率的です:

  1. 打点
  2. フェースの向き
  3. ダフリ(接地)
  4. 軌道
  5. 入射角
  6. スピード
  7. インパクトロフト

多くのゴルファーが「軌道」や「入射角」を最初に気にしますが、実はそこを触っても成果は出にくい。
まずは打点の高さを安定させること。これが全ての土台になります。

今回のKさんも、課題は「打点の高さ」でした。

さらに細かい技術的な気づき:

  • ハンドファーストは目的じゃなく、当たるまでリードするための「手段」

  • ボール位置をひとまず「左かかと線上」目安にしてみる。そこから±半個で調整

  • 肩(上腕の付け根)=最下点の基準として考えてみても分かりやすい

  • グリップの違いにも注意:

    • ストロング → 手首角が大きいので「戻す量」が多い/フェース開閉は少なめ

    • ウィーク → その逆

つまり今の段階では、理屈でスイングをいじるよりも、仕組みをつくって“同じ高さで当たる”状態を作る方が成果に直結するのです。


宿題(練習メニュー)

セッションの最後に出した宿題は、次の通り。
派手なドリルは不要。大切なのは「仕組みで揃える」ことです。

  • ティー高さ分解ドリル

    • ドライバーを地面から打つ → 極低ティー → 低〜中ティー

    • 各ステップで2〜3球ずつ、ショットマーカーで打痕を確認

  • ユーティリティも低くティーアップしてみて、ドライバーと高さ感を揃える

  • 70〜90yのアプローチで「上げる/乗せる」を打ち分ける

  • 練習後にショットマーカーの写真を残す(良い例・悪い例)

  • 目標:アプローチで1stパットを10〜12m以内に寄せる

こうした宿題は一見地味ですが、
「次にラウンドしたとき、天ぷらが出ない」という形で確実に成果が出ます。


Kさんの感想

セッションの中でKさんが印象的に口にしたのが、次の言葉でした。

「“やめることリスト”を先に作った方がいいですね。
無駄な力みが減りそうです」

「ハンドファーストは目的じゃなくて手段。なるほど!と思いました」

これまで「何を足すか」ばかり考えていたKさんでしたが、
「何を減らすか」「仕組みで揃える」という発想にシフトできたのが大きな変化でした。

この瞬間に、次の成長の扉がひとつ開いたのを感じました。


まとめ|オンライン・ミックスで得られるもの

今回のセッションからの学びはシンプルです。

  • 上手くなる順番は 打点 → フェース → 接地 → 軌道 → 入射角

  • 「天ぷら」はティーの高さと打点の仕組みで9割解決できる

  • 練習は量じゃなくて「仕組み化」がポイント

オンライン・ミックスでは、こうして実際のラウンドを振り返り、
「どこがボトルネックか」を一緒に特定し、すぐ試せる練習に落とし込みます。

フォームをいじるのではなく、
シンプルなチェックポイントと仕組みを導入するだけで結果は変わる。

もしあなたも「天ぷらが多い」「ドライバーが安定しない」と悩んでいるなら、
一度オンライン・ミックスを体験してみてください。

👉 [オンライン・ミックスの詳細はこちら]

練習が「苦痛」から「楽しい時間」に変わった理由──オンラインセッションからの気づき

2025年8月20日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

先日のオンラインセッションでNさんとお話ししたとき、とても印象的な言葉がありました。

「前は1時間打ち放題で当たらなかったら、ずっと当たらないまま終わって…正直、苦痛でしかなかったんです。
でも今は“工夫してみる”ことが楽しくて、1時間があっという間なんです。」

これを聞いたとき、僕は「ゴルフを続けていくために一番大事な変化だな」と思いました。
今日はそのセッションで出た話を、読者の皆さんにもシェアします。


夏ラフに苦戦したラウンド報告

Nさんが最近ラウンドしたコースは「砲台グリーン」と「深いラフ」が特徴的な、関東でも屈指の難コース。

  • グリーンは小さく速い

  • 砲台のため、70ヤード以内でも乗らないことが多い

  • ラフが深く、ユーティリティやアイアンが“ドロップ”してしまう

結果的に「ダボオン作戦」がうまくいかず、スコアも伸びませんでした。

でもここで面白いのは「ラフにやられたからこそ、戦略を変えざるを得なかった」という点です。

プロでも、夏の深いラフでは150ヤード先のグリーンを諦めて、横に出すことがあります。
つまり「いつでも狙う」ではなく「確実に次につなげる」選択をすることが、むしろ上達の近道になるわけです。


アプローチの工夫で変わる楽しさ

次に話題になったのはアプローチ。

Nさんは最近「パターのように打つアプローチ」を練習していて、その成果が出てきていました。

  • 芯を外して、薄い当たりでポコンと打つ

  • 少し浮いてから素直に転がる

  • スピンがかからないのでラインが読みやすい

この方法だと“トップの恐怖”も少なく、安心して寄せられるんです。

さらにアドバイスとして僕がお伝えしたのは、
**「キャリーを一定にして、番手ごとの転がりの違いを見る」**という練習。

例えばカラーに落として:

  • ピッチングなら5ヤードキャリー+10ヤード転がる

  • 8番なら同じキャリーで15ヤード転がる

こうして「同じ落とし場所」で番手による転がりを比較しておくと、実戦で選択肢が増えるんです。
これはプロがよくやる「距離感の引き出し作り」。
芯で打つだけじゃなく「芯を外す」ことで安全に寄せる引き出しを持つのも、ゴルフでは立派な武器になります。


ドライバーの右と左は紙一重

セッションではドライバーの話も深くなりました。

Nさんは:

  • バックスイングを小さくしたら安定感は増した

  • ただし10球のうち、右に真っ直ぐ抜ける球が1〜2球、左に大きく曲がる球が3球ほど

という状況。

実はこれ、どちらも「打点の違い」で起きている可能性が高いです。
右に真っ直ぐ行く球は芯に当たっている。
左に曲がる球はヒール寄りに当たっている。

つまり同じスイングでも「当たる場所が少し違うだけ」で結果が正反対になるんです。

僕が伝えたのは:

  • 右に向きすぎないように構える

  • 腰の回転を止めずに最後まで振る

  • 「ヒールに当たるミスは定期的に必ず起こるもの」と割り切る

この3つ。

特に「ヒールはゼロにならない」と認識することが大事です。
なくすのではなく、出たときにどう対処するかを持っておく。
これで練習もラウンドも精神的にすごく楽になります。


練習が「楽しくなる」瞬間

Nさんが一番大きく変わったのは「練習の捉え方」でした。

以前は:

  • 当たらなければずっと当たらない

  • 1時間が苦痛で、気分が落ち込む

今は:

  • 番手を変えて比較してみる

  • ボール位置を変えて感触を試す

  • 芯を外してみるなど“遊び”を取り入れる

→ 練習が「工夫する時間」になり、楽しさを感じるようになった。

これは単なる技術の進歩ではなく、ゴルフを長く楽しむための考え方の変化です。


まとめ:仕組みとしての安定を身につける

今回のセッションで出た結論はシンプルです。

  • ゴルフは「狙い通り打てるか」よりも「外れたときにどう対処できるか」で安定する

  • 練習は「当たる/当たらない」より「何を試すか」で楽しくなる

  • ミスはゼロにできない。定期的に出るものと受け止めて、対応策を準備しておく

これが“仕組みとしての安定”です。


オンライン・ミックスのご案内

今回ご紹介した内容は、実際のオンラインセッションの一部です。

オンライン・ミックスでは:

  • ラウンド報告をもとに「次の一手」を一緒に考える

  • 練習方法をその人のレベルに合わせて提案する

  • メンタルや戦略面も含めてトータルでサポートする

という流れで、継続的に学びを積み重ねていきます。

「100切りを安定させたい」
「練習のやり方を迷いたくない」
「自分のゴルフを仕組みとして整えたい」

そう思う方は、ぜひチェックしてみてください。

👉 オンライン・ミックスの詳細はこちら

打つだけで上達するなら、とっくにシングルです。

2025年8月14日 by 室屋 修一

こんにちは、室屋修一です。

もし「とにかく球数を打てば上手くなる」なら、練習場の常連さんは全員シングルになっているはずです。
でも現実はそうじゃない。

これは、ゴルフは“同じ動作を繰り返す”だけでは改善できないスポーツだからです。


球数=上達ではない理由

練習場では毎回同じライ(平らな場所)で、同じクラブ、同じ距離感で打てます。
でもコースに出た瞬間、条件はバラバラ。
風、傾斜、芝の長さ、ライの状態、そしてプレッシャー。

つまり、コースでのゴルフは「不確定要素との付き合い方」が大半なのに、練習場はその要素がほぼゼロ。

だから練習場での球数と、コースでのスコア向上は、思ったほど直結しません。


「打ち方」より「考え方」が結果を変える

多くの人はミスの原因を「スイングそのもの」だけで探します。
でも実際にコースで崩れる原因の半分以上は、選択や判断の誤りです。

  • 無理なクラブ選択

  • 残り距離の読み違い

  • リスクを無視した狙い方

打つ前の1分で間違った判断をすれば、そのショットがナイスショットでも結果は悪くなることは珍しくありません。


「Zoomで話すだけで本当に解決するの?」という疑い

正直、多くの人が思っているはずです。
「Zoomで話すだけで本当に変わるの?」

この疑いは自然なもので、特にゴルフのような“体を動かすスキル”では、直接指導じゃないと効果がないという先入観が強いです。

ですが、初回セッションの目的は「その場で劇的にスイングを直すこと」ではありません。
本当の目的は、ミスや不安の原因を特定し、練習の方向性を正しくセットすることです。

原因が特定できれば、練習は一気に効率化します。
これは「ただ打つ」だけでは得られない効果です。


“話す時間”が練習の質を変える

僕の初回Zoomセッション(最大50分)では、球を打たなくても、ラウンドや練習の内容を一緒に分析していきます。

  • どんな状況でミスが出ているのか

  • その時、何を考えていたのか

  • クラブ選択や狙い方はどうだったのか

この整理をすると、自分でも気づかなかった癖や思考パターンが見えてきます。
そして「次はこうすればいい」が明確になる。


50分という時間の価値

30分では、現状把握とアドバイス1〜2点で終わりがちですが、50分あれば

  • 現状のヒアリング

  • 課題の整理

  • 解決策の提示

  • 次の行動プランの設定

まで一通りできます。
結果、セッション後すぐに練習へ落とし込める状態になるのです。


76歳でもZoomで変わる

例えば、京都のNさん(76歳)。

初回Zoomセッションの後、残り距離の正確な把握とアプローチ練習に重点を置くようになり、ホームコースでで77をマークしました。

以下Nさんから頂いたメールです。

6月に入って徐々にショットが安定してきました。
7番ウッドとUT、8・9・ピッチングが噛み合ってきました。
残り距離を分析し、ボギーを基本にコースを組み立てた結果、とても納得いくゴルフができました。
室屋プロのアドバイスが良い結果を導いてくれました。ありがとうございます。

年齢も環境も関係なく、正しい方向に練習を向けるだけで結果は変わるという好例です。


球数よりも、練習の方向性

練習量を増やすのも大事ですが、それ以上に大事なのは「どこに向かって練習しているか」。
もし今、練習場では打てるのにコースでスコアが安定しないなら、一度立ち止まって“話す時間”を持ってみてください。

その50分が、今後の練習の意味を変えてくれます。


初回Zoomセッションのご案内

もしこの記事を読んで、
「自分の練習も方向性を整理してみたい」
「今のやり方で本当に合っているのか知りたい」

と思った方へ。

僕の**初回Zoomセッション(最大50分)**では、

  • 現状のスコアやプレーの傾向

  • ミスが出る場面とその原因

  • 改善の優先順位と練習方法

を一緒に整理し、次に何をすべきかを明確にします。
実際に76歳のNさんも、このセッションをきっかけに残り距離の管理とアプローチ精度が劇的に向上し、77というエージシュート目前のスコアをマークされました。

詳しいご案内はこちらからどうぞ。
👉 オンラインセッションの詳細を見る

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